パパって楽しい

〈パパって楽しい〉「妻の顔色をうかがって何がダメ?」愛妻家・土屋礼央のパーフェクトな気遣い

最近の悩みは「息子を寝かしつける際の読み聞かせのやり方」と話す、土屋さん。「僕がおもしろくしゃべりすぎるから、息子は目がギランギランになっちゃってなかなか寝てくれない。かといって、普通のしゃべり方に今さら戻すのも……。今日は手を抜いたのかと息子に思われたらイヤだし、どうしたらいいのか葛藤(かっとう)しています」


最近の悩みは「息子を寝かしつける際の読み聞かせのやり方」と話す、土屋さん。「僕がおもしろくしゃべりすぎるから、息子は目がギランギランになっちゃってなかなか寝てくれない。かといって、普通のしゃべり方に今さら戻すのも……。今日は手を抜いたのかと息子に思われたらイヤだし、どうしたらいいのか葛藤(かっとう)しています」


「妻への返答は2秒以内」「週末には基本仕事を入れない」。バラエティー番組で披露した妻とのエピソードの数々に、「もしかして、恐妻家?」と話題になった、歌手でタレントの土屋礼央さん。「家のすみっこで子ウサギのように震える毎日を過ごしているのでは……」という印象を受けたとしたら、皆さん、それは誤解です! お話を伺ってみると、「かわいい息子にヤキモチをやいたこともあります」と苦笑いするほど、土屋さんは妻への深い愛情であふれていました。

    ◇

「この人と一緒ならいつ死んでも悔いはない」。そう思えたから妻と結婚しました。その気持ちは結婚して6年たった今も変わっていません。「浮気をされたらあなたを殺して私も死ぬと言われた」「僕が頼みごとをするときは、まず『ごめん』と言ってから」というエピソードだけ切り取ると、世間でいうところの「恐妻家」のイメージを持たれちゃうのかなと思うんですが、僕は妻に直してほしいところなんて一個もないんです。結婚したら浮気しちゃいけないのは当然だし、自分の都合に付き合わせるときに相手に申し訳ないという気持ちを持つのは当たり前のことだから。
 僕は24時間妻を怒らせないように行動していますが、それも喜ばれたい一心で自主的にやっていることです。なんならもっと喜ばせたいくらいですよ! 相手の性格や価値観を尊重した上で喜ばせるにはどうしたらいいかを考えたときに、うちの場合は僕が妻の気持ちを察して先回りして動くのがベストな対応だったんです。
 ……にもかかわらず、息子にヤキモチを焼いた時期もありました。まだ息子が生まれたばかりの頃の話です。息子を見つめる瞳には愛があるのに僕に向けられるまなざしは死んでいて、ささいなことで怒られるという日々に、「あんなにオレを愛してくれていたのに、一体どうしちゃったんだ!」とモヤモヤしました。でも、「女性は妊娠中や出産後はホルモンの影響でイライラしやすくなる」って妻に言われてからは、「ばかやろうホルモン、うちの妻になんてこと言わせるんだ!」と切り替えられるようになって、荒ぶる妻を前にしても優しい気持ちでいられるようになりました。
 その息子も、もう5歳。頭の形が僕とそっくりで、後ろ姿が似ていると妻にもよく言われます。2人でポケモンをつかまえに出かけたり、僕のピアノにあわせて一緒に歌ったり。時には、ママを怒らせないように協力することもあります。「ね、今すぐ着替えちゃった方がいいでしょ。わかるよね?」「うん、そうだね」なんてやりとりをして。一緒にいると、すごく楽しいです。
 結婚して子どもが生まれたことで僕の考え方は百八十度変わりました。大げさに言えば、独身時代は“前世”で、家庭を築いてから2回目の人生が始まったくらいの感覚。人生の目的が“自分のため”から、“家族のために何ができるか”に完全にシフトしました。仕事のために家庭を犠牲にすることは、極力避けたい。そうは言っても、本格的に音楽活動を再開させたら週末の時間をすべて家族に充てるのは厳しくなってくるので、調整がきく今は家族と一緒に過ごす時間を大切にしています。
 もともと自分が好きなものを人に薦めるのが好きで、それが高じて鉄道やサッカー関連の仕事もしていますが、家族に対してもよく週末の予定をプレゼンしています。ポイントは、家族全員が楽しめる要素を盛り込むことですね。今年力を入れていきたいのは鉄道旅行のプレゼンです。息子が幼児区分で電車に乗れる最後の年なので、「サンライズ出雲で香川にうどんでも食いに行くかい?」なんて提案してみる予定です。息子はうどん好きだし、妻も旅行を喜んでくれるはず。僕の鉄道好きはおまけという位置づけで、あくまでも“子ども料金がかからない最後の年”がアピールポイントです。まぁ、妻は全部お見通しでしょうけど。

夫婦は一番小さな”国” 2票しかないから歩み寄りが大事

 妻の顔色をうかがうことの何がいけないんだって思うんです。今や、家族の喜ぶ顔を見ることは僕の趣味の一つ。帰宅する前に電話して妻の声色で“危機管理レベル”を判断して対策を練るのも、妻が出かけた直後の部屋の様子を写真で撮っておいて、帰ってくる直前にその写真を頼りに“原状回復”しておくのも、ゲーム感覚でやると意外と楽しいです。怒りの種が芽吹く前に摘んでおくこの地味な作業、怒りを未然に防げた事実は誰にも知られることはないけれど、「よくやった、オレ!」とひそかに喜びをかみしめています(笑)。
 夫婦は、一番小さな“国”のようなもの。2票しかない“国”だから、意見が割れると永遠に可決しない。それが続くと離婚になっちゃうので、僕らはお互いに歩み寄る姿勢を持つことを大切にしてきました。結婚当初に比べたらだいぶ怒られることも減りましたが、今のような関係性を築けたのも双方が納得できるまで徹底的に話し合ってきたから。2人ともなあなあにはできない性格なので、一つひとつ問題点をクリアしてきました。僕は曲がったことが大嫌いな妻を尊敬しているし、妻は妻で、僕の柔軟な対応ができる性格をすごく褒めてくれる。お互いベストマッチな相性なんです。
 この先の夢も、今のうちから妻にたくさん提案しています。家族3人でヨーロッパ行きたいねとか、老後は世界一周旅行したいなとか。長い人生、一緒に過ごすならワクワクはいっぱいあったほうがいい。「子育て終わったから浮気しちゃお〜」と思われたら最悪なので、僕はこれからも、人生をかけて僕という人間を妻にプレゼンし続けていくつもりです。

(聞き手・渡部麻衣子)

◆土屋礼央(つちや・れお) 歌手、タレント。1976年9月1日生まれ。2001年にアカペラグループ「RAG FAIR」のメンバーとしてデビュー。
ニッポン放送のラジオ番組「土屋礼央 レオなるど」(毎週月~木曜、午後1~4時)では、パーソナリティーとして毎回ゲストと楽しいトークを展開している。土屋家のエピソードが飛び出すこともしばしば。
 近況は公式サイトツイッターで。

〈パパって楽しい〉一発屋の負い目 髭男爵・山田ルイ53世、娘に正体を隠していた日々

トップへ戻る

〈パパって楽しい〉「感動しかなかった」NON STYLE石田明、双子の娘たちへの愛はノンストップ!

RECOMMENDおすすめの記事