口福のランチ

アレンジなしの本格ビリヤニ、カレーとライスが融合 「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」(東京・稲荷町)

ホールのまま入ったスパイスが刺激的な「ホクホクチキンビリヤニ」


ホールのまま入ったスパイスが刺激的な「ホクホクチキンビリヤニ」

今週のお薦めカレー店は、“カレー激戦区”のひとつ、上野・御徒町エリアにあるインド料理店、「ハリマ・ケバブ・ビリヤニ」。北インドと南インド、そしてパキスタンの本格料理が味わえる。地域をミックスしているのに本格的?という疑問が頭をよぎる人もいるかもしれないが、それぞれの土地の出身のシェフが腕を振るい、本場の味を提供している。ビジネス街でもなく、アクセスも決していいという訳ではないが、カレー好きなら見逃せない店だ。

店名にもある「ビリヤニ」は、いわゆるインドの炊き込みご飯。既に日本にも定着し、提供する店も増えてきたが、この店のビリヤニはアレンジなしの本格派。大人気の看板メニューで、訪れた日も半数以上の客が注文していた。30種類以上のスパイスをふんだんに使用したカレーと香りのよいバスマティライスを何層にも重ね、途中かき混ぜることなく弱火でじっくりと炊き上げることで、絶妙な加減でカレーとライスが融合するのだ。チキン、ラムと季節の野菜の3種類から選択できるが、今回は「ホクホクチキン(1030円)」をセレクト。

スターアニスやカルダモンなど、ホールのままのスパイスが入ったビリヤニは、カラフルでフォトジェニック。そして、どれも驚きのボリュームだ。スパイスの染みたパラパラのライスから顔をのぞかせる柔らかチキン、生の玉ねぎのトッピングもいいアクセントになっている。途中、酸味の効いたライタ(野菜のヨーグルトあえ)を混ぜながら食べると、また違った風味でどんどん食が進む。一度食べたら、きっとクセになるはずだ。

深緑色のルーと刻んだコリアンダーが特徴的な「コリアンダー風味カレー」


深緑色のルーと刻んだコリアンダーが特徴的な「コリアンダー風味カレー」

3ページにのぼるメニューのバリエーションに目移りするも、「香辛料のお好きな方へ」というメッセージにひかれ、2品目は「コリアンダー風味カレーセット(1030円)」のラムをセレクト。深緑色のルーの中に大きな骨付きのラムがゴロゴロ。その上に刻んだ生のコリアンダーの葉が振りかけられて、ビジュアルのインパクトはかなりのものだ。コリアンダーとホウレン草がたっぷりと入ったカレーは濃厚だが、どこかやさしい味わい。ラムも柔らかく骨からサッと外れる。ほのかな香りのするバスマティライスとも抜群の相性だ。

3種類のカレーに特大のナンかサフランライスが付く、お得な「3種類のカレーランチ」


3種類のカレーに特大のナンかサフランライスが付く、お得な「3種類のカレーランチ」

他には、シーフード、バターチキン、フレッシュなエビなど、6種類のカレーから三つを選ぶ「3種類のカレーランチ(950円)」も大満足のクオリティーだ。ランチは、950円~1030円が中心で、どれもサラダ、ラッサム(インドスープ)、ドリングが付く。クオリティー、ボリュームを考えると信じられないコストパフォーマンスだ。ランチタイムは11時~15時30分まで。土日も同じメニューのランチを提供している。

香辛料は、インドと日本の両方から新鮮で上質なものをほぼホールのままで仕入れている。そのスパイスを惜しみなく使用し、複雑に絡み合う何種ものスパイスを、絶妙なバランスでまとめ上げてひとつのカレーを完成させる。インド人スタッフによるサービスもアットホームで、居心地がいい。上野を訪れる回数が増えそうだ。

地下鉄稲荷町駅に加え、上野駅、御徒町駅からも徒歩圏内


地下鉄稲荷町駅に加え、上野駅、御徒町駅からも徒歩圏内

ハリマ ケバブ ビリヤニ
東京都台東区東上野3-36-7
03-6672-1796

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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