密買東京~遭遇する楽しみ

コンクリートの造形が美しい、「典型」的な自転車止め

自転車ではなく下のコンクリートの塊が今回の主役


自転車ではなく下のコンクリートの塊が今回の主役

すとん、と機能そのままの美しい姿が気に入りました。

コンクリートでつくられた自転車止め。

無駄がなく、無理もなく、必要最小限のかたちづくりと、寡黙ながら、頼もしい力強さに、愛車も安心して委ねられそうです。

キリッと気持ちの良いシンプルさ。かっこいい


キリッと気持ちの良いシンプルさ。かっこいい

たとえば消波ブロック。コンクリートでできた塊は、まるで建築の造形のように美しく見える瞬間があります。

無駄を排して機能に徹したものどうしがガシっと手を組み、重なる姿は、予想外に美しく、魅力的。姿勢よく立っている自転車はさっきよりも数段凛々(りり)しく、コンクリートは急に建築的表情を見せ始めます。

こんな気分を「萌え」っていうのかな?と、個人的な感慨はさておき……。多くを語らないコンクリートは、とてもよくできた自転車止めだったのです。

固定しなくても、しっかり自転車を支えてくれます


固定しなくても、しっかり自転車を支えてくれます

まず、自重があるので安定感バッチリ!

2種類あるうちの「片面用」のタイプが20kg。これは女性が1人でも持てるけれど、自転車を支えるには十分な重さです。

もう一つのタイプ「両面用」が52kg。こちらは男性でも2人でないと持てないぐらいの重さ。

止め方は、コンクリートの溝に車輪を差し込むだけのシンプルな設計。まっすぐに自転車を入れれば、まず倒れません。

わざわざ盗もうとは考えにくい重さの自転車止めは、外に置きっぱなしにしても、おそらく心配はないかと。

こちらは前後から2台止められる「両面用」タイプ


こちらは前後から2台止められる「両面用」タイプ

地面への打ち込みも必要ないので、置くだけですぐに使えて、思い立ったら場所の移動も自由にできるスグレモノ!

自宅やオフィスの壁際、軒先、場合によっては玄関先や室内に、自分専用の駐輪場をすぐにつくれるのが、うれしいところ。店先の整理整頓にもちょうどよい手軽さです。

金属製の自転車止めと違って、サビの心配も必要なし。

実は、コンクリートの中に鉄筋まで仕込まれているので(いわゆる建築物における鉄筋コンクリート構造の役割)、何かの衝撃でポキっと折れる可能性も極めて低いです。

2台止めると、こんな感じになります


2台止めると、こんな感じになります

さて自転車のことは自転車愛好家に聞け!ということで知り合いの愛好家に質問したのは「スポーク(車輪の軸と輪とを放射状につなぐ棒)が気になるか?」問題。

コンクリートの溝にスポークの一部が触れて自転車を支える形になっているので、愛好家のなかにはスポークが少しでも傷ついたら嫌って人もいるのかな? と。

「そういう人も当然いると思うよ」という回答だったので、気になる方は注文の前によーく検討してみてください。

とはいっても、傷つくというより触れているという印象です。

スポークがコンクリートの溝に触れるので、自転車愛好家の中には気になる方もいるかもしれません


スポークがコンクリートの溝に触れるので、自転車愛好家の中には気になる方もいるかもしれません

この製品は、誰もが用途や役割を認知できる原形的なデザインを生み出すプロジェクト「典型プロジェクト」の商品の一つとして生まれたもの。

直感で伝わるデザインは、なるほど、プロジェクトのメインコンセプト「典型」そのもの!

デザインしたのは、当時女性デザイナー二人組で活動をしていた「Luft」の一人、真喜志奈美さんです。

製造元は、創業60年の「柴田コンクリート」。道路の縁石や排水溝、マンホールなど、コンクリートの二次製品造りで培ってきた技術を結集させて、なんとも頼りがいある自転車止めを完成させた同社は、なんとこちらも三姉妹で経営する会社でした。

大切に使えば、無理なく長く付き合っていける、ほんとうに「典型」といえる自転車止めです。

(文・ヤナギサワ 画像提供・柴田コンクリート)

税込み7560円から。「密買東京」は、ここでしか買えないモノ、入手方法が良くわからないモノなどお気に入りのモノを、密かに発見する楽しみを提供するオンラインショップです。「密買東京」の記事はこちら(※ここから先は「密買東京」のサイトです。商品を購入する際は「密買東京」の規約等を確認の上、ご自身の判断でご購入ください)

「ドッ」が指輪に! 身につける“効果音”

一覧へ戻る

2本の“手”で食べよう! テーブルを楽しくするハンドフォーク&ハンドスプーン

RECOMMENDおすすめの記事