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タオルをかぶって、帽子で拭く? 日用品のような使い心地の「Towelキャップ」

タオルをかぶって、帽子で拭く? 日用品のような使い心地の「Towelキャップ」

日常にありふれた“モノ”や“コト”のかけ合わせから生まれる、遊び心に富んだファッションアイテムを紹介する連載「_&_」(アンド)がスタートします。

セレクターはファッションディレクターの山口壮大さん。ファッション雑誌でスタイリストとして活躍後、ものづくりに関心を向け、産地やブランドと協業しながら百貨店やセレクトショップに向けた商品の開発に携わる、ファッションのスペシャリストです。

初回のテーマは「タオル&ファッション」。日用品のタオルにファッションをかけ合わせると、どのようなモノになるのでしょうか。

タオルは不思議な“物体”

お風呂上がりに、大きなバスタオルをえいやっとまとうあの瞬間が、僕はとても大好きです。 柔らか過ぎても物足りず、固すぎるのもそぐわない。適度な緊張と、安心を備えたバスタオルで、身体ごと包まれながら頭をがしがし拭いてるあの瞬間。無防備な自分がやさしく守られているようで、ついそのまま部屋の中をうろうろしてしまいます。

そもそもの話。考えてみると、タオルはとても不思議な“物体”かもしれません。“編みもの”のような顔をして、実は立派な“織りもの”だし。作り方も独特で、強く引っ張りながら固く織る糸と、ゆるく引っ張りながら柔らかく織る糸を、複雑に絡めて織り上げています。

  

“固いけど、柔らかい”。両極端の表情を持つ一方で、使われる機会はほとんどが“拭く”に限定されてしまうタオル。なんだかもったいない気がしてきました。 果たしてタオルの魅力は、“拭く”ことだけにあるのでしょうか。

もともとは“襟巻き”だった?

タオルの歴史をさかのぼってみると、意外な事実にたどり着きました。今治にあるタオル美術館のHP、“タオルの歴史”によると、確実な文献は無いものの、どうやら1811年フランスにおいてその原理が考案され、1860年代に初の工業化。 日本にタオルが入ってきたのは明治5年と言われており、大阪税関の諸輸入品目の中に「浴巾手拭2打、7円60銭」とあるのが公式に残された最初の記録のようです。 ここに興味深い記述があります。

「当時、英国から輸入された綿タオルはその暖かさと柔らかい肌ざわりのためか首巻にも使用されていた」 (タオル美術館 “タオルの歴史”より)

大量生産によって安価に供給されることにより、“機能”のみが取りざたされ、“拭く”ことへの進化が加速してしまったタオルですが、そもそもその独特の風合いは、生活を支える日用品のみならず、ファッションを彩る高級品としても受け入れられていたのです。 “タオル=拭く”といった既成概念にとらわれず、もっとタオルの本質を掘り下げながら、その独特の風合いが潜在的に持つ美しさを今のファッションへとつなげてみたい。

そこで改めてタオルの魅力を考えてみたところ、次の3点が思い浮かびました。

 ・ふんわりやさしい“長い毛足”
 ・気楽に羽織れる“軽さ”
 ・雑な扱いにも対応出来る“厚み”

先ずはタオルの一番の特徴である、“長い毛足”に着目してみました。タオルの長い毛足は、コーデュロイの生地にも見られる特徴です。高級感たっぷりのコーデュロイに近い風合いなら、水気を吸い取るタオルの機能を損なわず、ファッション性も高められるかもしれません。

コーデュロイの生地(画像:varbenov / Getty Images)

コーデュロイの生地(画像:varbenov / Getty Images)

続いて着目したのが、“軽さ”や“厚み”です。単刀直入に、タオルを頭にかぶれたらどうでしょう。頼りがいのある肉厚のタオルをさっと気軽にかぶれたら、なんだか楽しくて、面白そうじゃありませんか。

タオルをかぶって、帽子で拭く? 日用品のような使い心地の「Towelキャップ」

“かぶれるタオル”のイメージ

“かぶれるタオル” Towelキャップ

この連載の本題です。1回目にご紹介するアイテムは、その名も「今治ワークCAP」。伝統的な手仕事と先端のテクノロジーを通して“これからのくらし”を提案するプロジェクト「kori-show project」が開発した、ファッション+高機能で日々を彩る“かぶれるタオル”をご紹介します。

「kori-show project」が開発した“かぶれるタオル”

「kori-show project」が開発した“かぶれるタオル”

極端な凹凸が特徴の生地は、高級紳士服に用いられる、最上級のコーデュロイ生地の風合いを生かした今治のタオルメーカーによるオリジナルのタオル生地。 タオルならではの毛足の長さを生かしながらも、高度なカッティング技術で高級感たっぷりに仕上げています。

一見すると高級コーデュロイのように見えるが、実は立派なタオル生地。驚くほどに軽い

一見すると高級コーデュロイのように見えるが、実は立派なタオル生地。驚くほどに軽い

コーデュロイキャップならではの旬なファッション性と、タオルならではの機能性を兼ね備えた、ありそうで無かった“掛け合わせ=&”。 さっと汗を拭けて、ぱっとかぶれる。高級感たっぷりの“Towelキャップ”で、日差しの中を装い楽しく、出掛けてみてはいかがでしょうか。

商品情報

『今治ワークCAP』 

素材の良さを最大限に活かし、使って気持ちの良いタオルを作り続けてきた「渡辺パイル」。その高いカッティングの技術力で実現した高級感ある極太畝の風合いと、今治のタオルメーカーならではの高い吸水性を誇る、着心地の良いワークウェア。

素材:コットン100%
サイズ:F 頭周 52~62cm(サイズ調整可) つば 7cm
カラー:navy

PROFILE

山口壮大

1982年生まれ。文化服装学院卒業 (第22期学院長賞受賞)。2006年よりスタイリスト、ファッションディレクターとして活動開始。様々なファッション媒体でのスタイリングを経て、大手百貨店などのショップディレクション及び、商品企画を務める。既存の概念に捉われない、新感覚のファッションを提案している。

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まるでダウンベスト カッコよさも可愛いさも演出できる新感覚ボディーバッグ

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