キャンピングカーで行こう!

海外でキャンピングカーを楽しむために

今年もいよいよ残すところあと数日となりました。年越し旅を計画されている方も多いことかと思いますが、準備はいかがですか?

私はというと、数年前まで年越しと言えばスキー場で過ごすことが定番だったのですが、近年雪不足が続いてなんとなく足が遠のいてしまっています。このままだと寝正月になりそうですが、あてもなくフラフラと出かけられるのも、キャンピングカーのいいところですから、気が向いたら出かけてみようかな、なんて思っています。

旅の計画といえば、個人的に長年プランだけはあるものの実現していないのが、海外でのキャンピングカー旅。最近は海外で借りて旅行する人も増えているそうです。今回はそんな、海外でキャンピングカーを借りて楽しむ方法をご紹介します。

日本にいながら手配できる!

これまで、さんざんドイツのキャンプ場事情やアメリカのRVパークのリポートなどをお届けしてはいますが、お恥ずかしながら海外でキャンピングカーに泊まってみた経験は、まだありません。毎年なんとなく計画はしてみるものの、取材のついでに……などと考えていると、なかなか実行に移せないものですね。やはりここは思い切って、キャンピングカー旅そのものを目的に海外旅行を計画しなければいけません。

海外でキャンピングカーを楽しむために

アメリカやカナダでは、雄大な景色を眺めながらのドライブが魅力。日本では登録すらできないような大型モーターホームを借りてみよう

さて、欧州でも米国でも、キャンピングカーのレンタルは非常に盛んです。大手のレンタル会社なら日本法人もありますし、海外のRVパークの予約も(英語というハードルはありますが)ネットで予約可能。海外でのキャンピングカーツアーを扱う専門旅行代理店もありますから、それらを利用すれば、国内ですべて予約できます。会社によっては現地に日本人スタッフが常駐しているところもあって、至れり尽くせりです。想像よりもずっと手軽かつ簡単に、海外でキャンピングカーを楽しめる環境は整いつつあるようです。

旅はどうやって作り上げる?

さて、気軽に手配できるようになったとはいうものの、実際旅をするには考えねばならないこと、注意点はいくつかあります。実体験がないという私がアドバイスできることには限りがありますが、自らやってみようという方のためにいくつかピックアップしてみましょう。

■海外キャンピングカーレンタルは日程が長い

海外取材は毎度毎度、弾丸ツアーで行っています。実はそこに、なかなかキャンピングカー体験が組み込めない理由があります。というのも、海外のレンタルキャンピングカーの最低レンタル日数は(シーズンによって異なりますが)、数日間から一週間なのです。普通車なら数時間から借りられる点は日本と同じですが、ことキャンピングカーとなると設定が長い。のんびりと遠くまで旅するのが基本だからでしょう。もちろん、1日か2日で返却したってかまいませんが、料金は最低日数分を請求されますから、わざわざ損するのもおかしな話です。まとまった日数のお休みを確保することが必要になりますが、最も高いハードルかもしれません。

海外でキャンピングカーを楽しむために

何年も取材に行っているキャラバン・サロン(ドイツ)には広大なキャンプ場が併設されている。いつかここに泊まってみたい!

■運転するには

免許試験場や免許更新を扱っている警察署などで「国外運転免許証」を取得しましょう。普通運転免許証を持っていれば手続きできます。海外の大型のキャンピングカーも、この国外運転免許証があれば借りられます。

あとは実際の運転の問題ですが、こればかりは「慣れるしかない」のが実情です。「簡単に言わないでよ」と思われるかもしれませんが、これが意外と簡単に慣れるものなのです。キャンピングカーではなく、普通乗用車(ワンボックスカーやミニバン、セダンなど)なら、さんざん海外で運転してきました。乗り始めの1時間くらいは何かのおまじないのように「右側通行、右側通行」とブツブツ唱えているものですが、そもそもすべてが右側通行で運用されているわけですから、流れに乗って運転していればよいのです。

■カーナビ

この10年ほどの間に一番劇的に変わったのが、このカーナビかもしれません。少し前まで海外でレンタカーを借りるとカーナビはオプションで付けなければならなかったり、ついていても英語のガイダンスで、距離表示はマイルで……となかなか苦労したものです。その昔、紙の地図だけでアメリカを走ったときは、目的地までのインターチェンジを順番に紙に書きだしておいて、ダッシュボードに貼りつけていました。それが今や、あなたが手にしているスマホのカーナビアプリが、海外でもそのまま使える時代です。もちろん、日本語で話してくれますのでご安心を。初めて自分のスマホが米国・ケンタッキーの田舎道で「この先0.5マイル、分岐を左方向です」と音声を出してくれた時には、感動したものです。

海外でキャンピングカーを楽しむために

世界遺産のモンサンミッシェル(フランス)のそばにも、ちゃんとキャンプ場がある

■キャンプ地(停泊地)

キャンプ場やRVパークはそれはもうたくさんあります。メジャーな観光地のそばには絶対あるレベルです。行き当たりばったりの旅をしても、空いてさえいれば予約なしでも利用は可能ですが、できる限り予約していくのがおすすめです。

というのも、海外ではそんじょそこらで気軽に車中泊はすべきではないからです。日本では道の駅(海外で言うならドライブインでしょうか)や高速道路のサービスエリア、河原などで仮眠をとっているキャンピングカーを見かけますが、海外ではそうはいきません。第一に、治安上の問題があります。道端で寝泊まりして、万一襲われたとしても文句は言えません。状況にもよりますが、警察や救急を呼んでも、日本ほどのスピードで駆け付けてもらえるかどうか……それに、英語や現地語で自分の状況を説明するのは難しいものです。

もうひとつは法律上の問題です。国や地域によっては所定のRVパークやキャンプ場以外の場所で停泊することは法律違反になります。アメリカなどは州によって法律が違いますから、日本と同じように考えて行き当たりばったりの車中泊をするのは絶対にやめましょう。

日本では絶対に体験できない「陸路で国境を超える」体験ができるのも海外キャンピングカー旅ならでは。EU圏の国境はパスポートコントロールどころか、まるで日本の県境のよう。それほど気軽に隣国に行けるというのも、貴重な体験でしょう。

私もなんとか休みを工面して、来年こそは海外キャンピングカー旅を実現させたいものです。

それではみなさま、良いお年を!

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PROFILE

渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹とヨメさんひとり。

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