口福のランチ

ぐつぐつ運ばれてくる欧風カレー
心身にやさしい「ブリボン」(東京・目白)

目白駅から歩いて5分ほどの地下にある「ブリボン」は、「体にやさしい、心にやさしいお店でありたい」と願うオーナーの平木文明さんの思いが詰まった店。ディナータイムは、ハーブのサラダやサーモンのムニエル、宮崎牛のステーキなどの洋食が中心。ランチタイムは、ハンバーグなどの週替わりランチ1品と、自慢の欧風カレーがメインだ。

ランチタイムのカレーは、プレーン、チキン、彩り野菜、ビーフなど8種類のカレーがそれぞれ900円から。どれも2種類のサラダが付いている。ライスは厳選した山形産はえぬきの6分づき米。おかわり自由で、同じはえぬき6分づきか、それをバターライスにしたものか、どちらかを選べる。

口福のランチ

カレーは耐熱皿で運ばれてきて、最後まで熱々のまま食べられる

今回は、ディナーのメニューとしても人気のイベリコ豚のカツとプレーンカレーを組み合わせたカツカレーをセレクト。脂身の甘みが強く、ビタミンが豊富でヘルシーなブランド豚のカツは、かんだ瞬間はサクサクで、その後にうまみが口の中に広がってくる。耐熱皿に入れられ、ぐつぐつと煮えながら運ばれてきたカレーは、辛さ控えめだが、野菜の甘みとコクで豊かな味わい。粒々の食感の残る6分づき米と想像以上に合う。

どうしてもバターライスも試してみたくなり、おかわりを注文。ライスを変えただけなのに、カレールーまでもがまったく別物のようだ。「バターライスは本当に合うでしょう。おいしさ優先なら最初からバターライスでとも考えたのですが、健康のことを考え、まずはプレーンなご飯を出しています」と平木さん。少なめに盛っているので、ぜひおかわりして二つのライスの違いを楽しんでほしいとのことだ。

ルーは、たっぷりのタマネギ、ニンジンのみじん切りを、ニンニクやショウガなどの香味野菜と合わせて炒め、あとはオリジナルの配合のスパイスを加えて3時間ほど煮込んで作る。ベースは、2日間ほどかけて丁寧に作る自慢のブイヨンだ。油も小麦粉もほんの少ししか使わないが、コクとうまみは十分だ。カレーはカロリーが高いとよく耳にするが、ブリボンのカレーには食後の罪悪感が全くない。ただただ体にやさしく、年末の忙しさで疲れ気味の心身がよみがえる気がした。

口福のランチ

低温調理でやわらかく煮込んだチキンカレーも美味

年齢を重ねても、いつまでもおいしいと思えるものを食べたいと誰もが願う。そんな思いに応え、「健康なときは、より健康に、体調不良のときは、元気になる手助けができる料理を提供したい」と平木さんは話す。カレーの前に、サラダを出すのも、食べる人の健康を気づかってのこと。ひとつひとつの言葉にやさしい人柄がにじみ出ていて、帰る前から近いうちの再訪を決意する。ヘルシーさを大切にしながら、深い味わいで食べる人を幸せにする。そんな一石二鳥のカレーに心が温まるのだ。

口福のランチ

店内はおしゃれなオープンキッチン。ランチタイムはコーヒー150円のサービスも

ブリボン
東京都豊島区目白3-5-12 目白コアビルB1
03-6915-3496
https://www.bribon.tokyo/

 
 

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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「なるたけ」(東京・目白)

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