小川フミオのモーターカー

いまの時代を代表する優れたデザイン、19台の魅力的なクルマたち

歴史に残るクルマはたいていデザインが優れている。シトロエンDS(1955年)やジャガーEタイプ(61年)はその代表例で、人気が衰えないクラシックなクルマは、視覚的な“力”を持ち続けているのだ。

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では現在はどうだろうか? 「衝突安全性や燃費を重視した空力特性を考慮せざるを得ないため、デザインの自由度は大きく限られている」と自動車デザイナーたちは嘆く。しかし、それでも魅力的なデザインのクルマはいろいろあるではないか。

ここでは私の主観で、いま販売されているモデルの中で、デザイン的にすぐれていると思われるクルマを選んでみた。スポーツカーは少ない。スポーツカーはカッコよくて当たり前。ハッチバックやSUVのなかで独創的なスタイルのものを中心となっている。

デザイナーが頑張っているなあと感心させられるクルマは国内外に存在する。タイヤとボディーのバランスをとったプロポーションをはじめ、面の表情やキャラクターライン、さらに、車体の塗り分けなどで、魅力的な雰囲気を作り出しているモデルが存在する。

そのうち自動運転の「レベル5」が実現して、完全にクルマまかせで走行できるようになると、衝突安全性を考慮する必要もなくなり、これまで想像もしなかったデザインが生まれるかもしれない。ただ、今のところは、シトロエンやジャガーなどかつての名車の延長線上で審美性を評価する時代が続いている。

クルマは、技術面だけでなく、デザイン面でも環境に与える影響がとても大きいプロダクトだ。街の風景にとってクルマの働きかけは大である。本当はバスやトラックやタクシーや宅配便の車両なども重要なのだが、少なくとも乗用車がすてきだと周囲も楽しくなるものである。私はそう信じている。

(文・小川フミオ、画像は各メーカー提供)

PROFILE

小川フミオ

クルマ雑誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。新車の試乗記をはじめ、クルマの世界をいろいろな角度から取り上げた記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。趣味としては、どちらかというとクラシックなクルマが好み。1年に1台買い替えても、生きている間に好きなクルマすべてに乗れない……のが悩み(笑)。

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