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無料部分も多機能! ランニング初心者が活用すべきアプリ4選

気温もだいぶ下がりマラソンシーズンもまっただ中だ。毎週末に国内のどこかで大会があり、ランニング仲間から「自己ベスト更新」あるいは「今回は撃沈」といった連絡が届く。連絡がなくても最近はかなり多くの大会で“ランナーズアップデート”と呼ばれるサービスが導入されているので、参加している知り合いの名前もしくはゼッケンを入力すると、ほぼリアルタイムで記録が参照できるようになっている。世の中便利になったものである。

同じように驚くのが最近のランニング用アプリの進化だ。ランニングのモチベーション維持に欠かせないのが練習で走った距離や時間、ペースなどを記録することだとこの連載でも何度か書いてきた。そのために超便利なのがランニング用のアプリだ。GPS付きランニングウォッチを持っていれば必要ないという人もいるが、アプリにはアプリならではのよさがある。中でも私が気に入っているのが、音声フィードバック機能だ。アプリを起動させて走っていると、「タイム20分0秒、距離3km、ペース6分40秒」といった具合に距離やペースを読み上げてくれる。いちいち画面を確認しなくてもいいというだけでなく、たった一人で孤独に練習しているときなどは、この機械の音声がちょっとうれしかったりする(とくに夜)。

そこで今回は初心者向けで、無料でも使える定番おすすめアプリを紹介したい。とくにGPS付きランニングウォッチ購入前の人はぜひアプリを活用してもらいたい。

Runkeeper-GPS ランニングトラッカー

これまでに4000万人以上が利用している定番中の定番アプリだ。私も初心者のころに導入して、以来ずっと使い続けている。ランニング用アプリの基本はスマートフォンのGPSを使って走って距離や時間、現在のペース、平均ペース、消費カロリー、標高などを計測し、地図上に走った軌跡を残すことだ。走行データはSNSによって友だちにシェアもできる。こうした基本機能はほとんどのアプリに共通している。Runkeeperはランニングのほかにサイクリングやウォーキングにも対応しているが、ランナーにとってはあまり関係ないだろう。

最大の特徴はアシックスと提携して目的別のトレーニングプランを設計してくれることだ。もともとアシックスが独自に提供していたMY ASICSのサービスが昨年からRunkeeperに移行したというもので〈ASICS独自の科学的知見に基づきあなたのレベルに合った最適なプランを作成します〉とうたっているが、残念ながら私は使ったことがない。課金によるアップグレードが必要だからだ。料金は年間4800円、1カ月1200円。

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走った軌跡が地図上に記録される

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ランニング中の画面

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記録されたデータはグラフでも見られる

Runtastic ランニング&ウォーキング

これも定番アプリのひとつで基本機能は当然、すべてそろっている。Runkeeper と同じく、課金によりトレーニングプランが提供され、初心者向け、ダイエット目的といったメニューがある。レースに向けての練習プランも、「完走でOK」のレベルから、目標タイム4時間半、4時間、3時間半まで設定されている。こちらの料金は週280円、年間5100円。

Runkeeperとの大きな違いは、地図に描かれる軌跡が速度によって着色されることだ。ゆっくり走った部分は黄緑で、速くなるにつれて黄色→オレンジ→赤になる。なかなか楽しい!

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ペースによって軌跡が着色される

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ランニング中は走行時間が大きく表示される

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アプリ内課金で目的別練習プランをつくってもらえる

Nike Run Club

スポーツメーカーのNikeが提供しているアプリでNikeユーザーはもちろん、それ以外のランナーにも根強い人気がある。他のアプリとのいちばんの差別化はトレーニングプランが無料で提供されることだ。「ランをはじめよう」「ジブンを鍛えよう」「レースに備えよう」という三つのプログラムが用意されていて、例えば「レースに備えよう」なら、レースの日、1週間あたりのランニング回数、自己ベスト記録などを入力すると1週間ごとの練習メニューが表示される。ただし、このメニュー通りに練習できるかはユーザー次第だ(笑)。Runtasticと同じく地図上の軌跡がペースによって色わけされるのもいい。

細かい点だがちょっと気になったのが、起動が若干重いことと、身長・体重をインチ・ポンドで入力するようになっていたこと。だが、すべて無料で機能満載のお得感にはかなわない。

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ランニング中は走行距離が大きく表示される

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軌跡が着色されるほか、グラフでも表示される

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レースに向けた練習メニューなどを無料で作成してもらえる

Run Graph

これは「走行ログデータをビジュアル化する」なかなか独創的なアプリだ。走った距離やペース、標高などを測定・記録するのは他のアプリと同じだが、そのデータを写真のような美しいグラフィックにしてくれる。下の1枚目の写真は走ったルートと高低差を表現したもので、Runtastic同様、ペースによって色分けされている。

さらにこのアプリが面白いのは、ビジュアル化した走行データを使ってTシャツをつくり、1着4298円で注文できることだ。自己ベスト更新をかけたレースや旅先でのランニング、海外の大会出場などの記念にもなる。ひとつ残念なのは、私が好きな音声読み上げ機能がないことだ。しかし、このデータのビジュアル化はそれを凌駕(りょうが)する価値があると思う。

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コースの高低差やペースがビジュアル化される

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ビジュアル化にはいくつものパターンがある

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Tシャツにプリントして注文することもできる

以上が数あるランニングアプリの中から私の過去の経験とランニング仲間の意見を聞いて選んだ“おすすめアプリ”だ。無料サービス部分については実際に全部使ってみたが、どれも大変よくできていて使い勝手の良さは甲乙つけがたかった。最後は好みの問題だと思う。いずもダウンロードは無料なので試してみるといいだろう。最後に、こうしたランニング用アプリを使いこなすためにスマホ用のアームバンドとBluetoothイヤホンはあった方がいいだろう。とくにBluetoothイヤホンは、私がお気に入りの音声フィードバックを聞き逃さないためにも……。

PROFILE

山口一臣

1961年東京生まれ。ゴルフダイジェスト社を経て89年に朝日新聞社入社。週刊誌歴3誌27年。2005年11月から11年3月まで『週刊朝日』編集長。この間、テレビやラジオのコメンテーターなども務める。16年11月30日に朝日新聞社を退社。株式会社POWER NEWSを設立し、代表取締役。2010年のJALホノルルマラソン以来、フルマラソン20回完走! 自己ベストは3時間41分19秒(ネット)。

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