キャンピングカーで行こう!

キャンピングカーショー振り返り 久々登場の英国製に注目

今年も無事「ジャパンキャンピングカーショー2019」が幕張メッセ(千葉市)にて開催されました。キャンピングカー人気は衰えることを知らず、今回もたくさんの来場者がつめかけ、数多くの新型キャンピングカーがお披露目されました。その様子はギャラリーを見ていただくとして、今回から3回かけて、その中でも気になった車両をピックアップしてみたいと思います。

日本では少数派! 英国製キャンピングカー

キャンピングカーショー振り返り 久々登場の英国製に注目

初回は、久しぶりに登場したイギリス製のキャンピングカーを紹介します。イギリスは日本と同じく左側通行の国。乗用車も右ハンドル車が多いです。キャンピングカーも居室部分のドアが左側にあるなど、日本の走行条件に適していて、以前は自走式もトレーラーも数社の製品が輸入されていました。ここしばらく途絶えていたのですが、昨年、トーザイアテオ社が英国・Swift社の取り扱いを再開しました。昨年4月には、キャンピングトレーラーを、そして今回のショーから新たに自走式の取り扱いを再開。過去、同社が取り扱いをやめたのは、イギリスポンドの為替変動が激しかったからと聞きます。

Swift社は今年創業55周年を迎える英国の老舗キャンピングカーメーカー。自走・トレーラーとも数多くのモデルをそろえています。今回のショーでお披露目したのは同社キャブコンのラインナップ中、最もコンパクトな「Escape Compact C404」というモデル。全長5998mm×全幅2260mm×全高2780mmと、全長は6m未満に抑えられており、幅は国産キャブコンに10cmプラスした程度。運転は普通免許でOKです。

ベース車両は「FIAT DUCATO」。2300ccのターボディーゼルエンジンは150PSを発揮、ミッションはオートマチックのみ。サイズ、走行性能ともに日本の道路事情には合っているといえそうです。そしてもちろん、右ハンドル・左エントランスです。

輸入車の多くは、右ハンドルであってもエントランスは右側のまま、ということが多いのですが、左エントランスの安心感は非常に大きいもの。何しろ、停車してドアを開ければそこは歩道側ですから、小さなお子さん連れの家族の場合などは特に助かります。

独自スタイルを貫き、就寝定員はなんと4名

さて、写真を見ていただければわかりますが、このEscape Compact C404、キャブコンでありながらバンクベッドがありません。「ロープロファイル」と呼ばれるバンクベッドのないスタイルなのです。おでこの出っ張りがない分、空気抵抗も少なくルックスもスタイリッシュ。ただ、このタイプは就寝定員が3名以下であることが多く、どんなに大きな車両でもゆったりとしたふたり旅仕様で、ぜいたくなレイアウトが多いのです。

キャンピングカーショー振り返り 久々登場の英国製に注目

運転席+助手席と前向き2人掛けの固定座席。前2席を回転させるとのびのびとしたラウンジになるが、ベッドにはならない

その点、このEscape Compact C404はこのタイプには珍しく乗車定員・就寝定員ともに4名。大きな天窓が設けられて室内は明るく、前方がリビングになっているので昼間室内にいても狭さは感じません。気になるレイアウトは、運転席と助手席、それに前向き2人掛けの固定シート。それぞれに3点式のシートベルトが備わっています。

この運転席と助手席をぐるりと回転させて2人掛けと向かい合わせにすることで、リビングスペースが出現。このリビングスペースはベッドとしては機能しません。

キャンピングカーショー振り返り 久々登場の英国製に注目

キッチンには電子レンジとガスオーブンまでが備わったキッチン。冷蔵庫はDC12V、AC100V、ガスの3Way方式で容量は85L

キャンピングカーショー振り返り 久々登場の英国製に注目

キャンピングカーショー振り返り 久々登場の英国製に注目

リアにはダイネットがあり、そこがベッドに展開するのに加え、実はダイネット上にプルダウン式(天井に張り付いていて、寝るときだけ引き下ろすタイプ)のダブルベッドがあるのです。ダイネットに2名、プルダウンベッドに2名で4人がゆったり寝られる、ファミリー仕様のレイアウト。ベッドサイズは上段が1830mm×1180mm、下段が1930mm×1200mmです。

生活装備も至れり尽くせりで言うことなし!

キャンピングカーショー振り返り 久々登場の英国製に注目

リアにあるダイネットは下段のベッドに。天井に格納されたプルダウンベッドを加えて4人が就寝できる

レイアウトに次いで気になるのは、なんといっても搭載されている装備です。寒さの厳しいヨーロッパ製らしく、FFヒーターやボイラーなどほぼフル装備。キッチンは電子レンジに加えガスオーブンまであり、まさに至れり尽くせり。オプションリストを見てもアルミホイール・オーニングなど数点があるだけですから、買ってすぐ、生活できるだけのものがそろっていると言えるでしょう。

キャンピングカーショー振り返り 久々登場の英国製に注目

天窓付きで明るい、トイレ・シャワールーム。温水ボイラーはガス式だ

気になる価格は864万円(税別)。全長6m未満の取り回しの良いボディーにファミリー向けのレイアウト、加えて定評のあるFIAT DUCATOの走行性能でこの価格ならば、国産キャブコンを考えている方にとっても、比較検討の余地がある設定といえそうです。

SWIFT Escape Compact C404
8,640,000円(税別)

トーザイアテオ株式会社
https://www.tozaiateo.co.jp/

PROFILE

渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹とヨメさんひとり。

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