密買東京~遭遇する楽しみ

リアル作業着から一転! まぶしい姿に生まれ変わった地下足袋

これは地下足袋。なのになぜかキラキラと、カラフルでまばゆい刺繍(ししゅう)が?

実はこれ、はじめは作業着だったそうで。しかもかなりハードに作業するための、リアル作業着。それでもかわいくないなんて許さない。そんな気持ちを原動力にして、地下足袋をこんなにもまぶしい姿に変えてしまったのです。

裏側にも刺繍を入れられます。折り返して履いてもかわいい(この足袋は何度か履いたものを借りて撮影しています)

裏側にも刺繍を入れられます。折り返して履いてもかわいい(この足袋は何度か履いたものを借りて撮影しています)

こんなにかわいい刺繍を作っているのは佳奈さんという女性クリエーター。出会ったのは、ちょうど佳奈さんが地元の富山・高岡から就職のために上京してきたときのことでした。

服飾系の出身かな、と思いきや、大学時代に学んでいたのは金工(金属を用いて作る工芸品)だそうで……。いったいそれがなぜ地下足袋を作ることに?

実は、金工で鋳物の仕上げをするときに「足で押さえて磨く」という作業が多いそうで、靴下がすぐに破けてしまうのが悩みの種だったとか。そこで作業着として地下足袋を履くようになったのが始まりだそうです。

富山湾のホタルイカと夜景をテーマにした作品。こちらは染めの部分もグラデーションの特別仕様

富山湾のホタルイカと夜景をテーマにした作品。こちらは染めの部分もグラデーションの特別仕様

でも佳奈さんの日常に、無愛想な無地の地下足袋というのは許されなかったようで、もとは真っ白だった足袋を染め、色とりどりの糸で刺繍を施し、できあがったのがこの作品です。
そしてもう一つ、佳奈さんの代表的なアイテムに「ズック」があります。これはいわゆる懐かしい学校の上履き。同じように染め上げて刺繍して、かわいらしい見た目に生まれ変わらせたものを、いつも履いていたそうです。

それを仲の良い友だちにも作ってあげたところから、佳奈さんの作家人生は、静かにスタートします。

モノは全て受注制作の一点もの。ベースになる地下足袋をご希望の色に染めてから、オーダーに合わせて刺繍します

モノは全て受注制作の一点もの。ベースになる地下足袋をご希望の色に染めてから、オーダーに合わせて刺繍します

制作は白い地下足袋を染めるところから始まるので、どんな色でも作ることができます。
載せる刺繍も決まった図柄があるわけではなく、ユーザーがオーダーの際にテーマを伝えて、それをもとに佳奈さんが刺繍で描く、という方式。事前のデザイン画チェックなどはありませんので、どんな図柄になるかはでき上がるまでのお楽しみです。

足袋の足首の部分は、開けたまま履くこともできるので、この部分の裏側にも刺繍をすることが可能。

足袋はお祭りなどの時に履く市販のもので、底が薄いので1サイズ大きめをオーダーして中にしっかり靴下(指の分かれているもの)を履くのがお薦めです。

足首は4段階の太さで締められるようになっているので、ちょっと足が太くて心配、という方も大丈夫だと思います。

富山湾の名物ホタルイカをモチーフに。刺繍だけでなく、キラキラのラインストーンや、透ける生地を使っています

富山湾の名物ホタルイカをモチーフに。刺繍だけでなく、キラキラのラインストーンや、透ける生地を使っています

もとの足袋は生地も縫い糸も白ですが、染めるときに縫い糸は染まらずに白く残るので、それも模様のように見えて、ちょっと面白い感じになるのが特徴。

洗濯は中性洗剤を溶かしたぬるま湯に少しつけてから、優しく手洗いで。刺繍部分には、くれぐれも気をつけて。手染めなので多少色落ちする場合があります。手洗いした後は、ネットに入れて脱水、風通しの良い日陰で乾かします。

日常のお出かけに履くオシャレ着として、使っていただけたらうれしいです。

(文・写真 千葉敬介)

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