口福のランチ

ポークご飯はナイフいらずのやわらかさ 「ドーカン」(東京・半蔵門)

半蔵門駅から2、3分ほどの新宿通り沿いにある、わずか20席ほどの小さなレストラン「ドーカン」。ビルの合間にあり、うっかりすると見逃してしまいそうな控えめなエントランスにもかかわらず、ランチタイムは常に満席だ。いつ訪れてもおいしくて居心地がよく、筆者にとっては、本当は教えたくないほどのお気に入り店だ。

自然光が差し込むガラス張りのおしゃれな店内は、古さは全く感じないが、オープンは昭和61年と半蔵門でもかなりの古株。実は、明治7年創業の洋菓子の名店「村上開新堂」の5代目山本道子さんがオーナーシェフを務める店なのだ。山本さんといえば、NHKの「きょうの料理」でも講師を務めるなど、料理家としてもかなりの有名人。ドーカンではそのオリジナルレシピが味わえる。

ポタージュスープは本格フレンチ並みのおいしさ

ポタージュスープは本格フレンチ並みのおいしさ

ランチタイムは、「チリご飯(1360円)」や「ポークご飯(1360円)」など5種類のメインから1品を選び、スープか前菜のどちらかとドリンクが付く「ランチセット」と、たっぷりと具の入ったスープに、ハーフサイズのメイン、一口デザート、ドリンクが付く「具だくさんスープセット」のどちらかをセレクト。どれも本当においしくて毎週のように通っても、またすぐに行きたくなる。

ブロッコリーやゆで卵を混ぜ合わせたサラダ

ブロッコリーやゆで卵を混ぜ合わせたサラダ

何度食べたか分からないトマト味の「ポークご飯」は、やわらかくてナイフ要らず。山本さんがNYで暮らしていた時に出会ったバーベキューソースから着想を得て完成させた大人気メニューだ。

ほろほろと崩れそうなやわらかさの「ポークご飯」

ほろほろと崩れそうなやわらかさの「ポークご飯」

人気を二分する「とりと茸のクリーム煮 ご飯添え(1360円)」も、よくあるクリーム煮とはひと味もふた味も違う。何よりご飯に合う。ふだんライスとクリーム系ソースの組み合わせは好まない筆者だが、つい食べたくなる。

3種類のキノコのだしがライスによく合う「とりと茸のクリーム煮 ご飯添え」

3種類のキノコのだしがライスによく合う「とりと茸のクリーム煮 ご飯添え」

具材は、鶏肉、セロリ、長ネギ、マッシュルーム、エリンギ、シメジと、クリームシチューの王道の具材が多いにもかかわらず、何かが違う。しつこさがなく最後まで飽きずに食べられるのだ。

「豚肉の甘辛丼(1150円)」や週替わりのメインの「春のそばサラダ(1260円)」など和のラインアップも充実。和、洋、中華やアジア各国料理など、世界中の料理を自由な発想で“東京風”にアレンジするドーカンらしさが満載だ。

現在は、この店で10年以上の経験を誇る菊池智彦シェフがドーカンの味を守る。長年通う常連客も多いので、定番メニューはレシピに忠実にブレのない味を心がける。週替わりランチは、毎週でも通ってもらえるように素材や味付けのバリエーションを考えて提供しているそう。ちょっとしたビジネスランチにも使える、知っておくと重宝する貴重なお店だ。

ドーカン
東京都千代田区麹町1-3-5 ミクニビル1F
03-3221-1935
http://www.kaishindo.co.jp/dohkan/

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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