朽ち果てていく廃虚の美しさに着目「変わる廃墟展 2019」

廃虚の美しさをテーマにした「変わる廃墟展 2019」が東京・浅草橋のTODAYS GALLERY STUDIOを皮切りに、愛知・名古屋、広島へと巡回する。

会場には廃虚写真を撮り続けてきた15人のクリエイターたちによる作品が一堂に会するほか、同時に新作を収録した公式図録や、作家によるオリジナルグッズを販売。写真作品だけでなく、プロジェクターを使用した動画作品の上映も行われている。

かつては人々が集い、活気があふれていたはずの場所。なんらかの理由で荒れ果ててしまった廃虚という存在に、おどろおどろしいイメージを抱く人もいるかもしれない。しかし、本展には「廃虚ならではの退廃していく儚さと、朽ちていく美しさ」への思いが込められていると運営スタッフは語る。ちなみに撮影可能な場所(撮影許可が必要ない廃虚)で撮られた作品のみ展示しているという。

群青に染まった夜空と、厳かにたたずむ建物のコントラストが印象的な作品は、廃墟で星を撮り続ける啝(わ)さんによるもの。ephemeral 6090さんは、レジャーランドの廃墟に出会ったことがきっかけとなって撮影を始めたそうだ。

撮影場所はもちろん、被写体へのアプローチ方法も作家によって異なっているのが面白い。

hachiさんは航空写真から廃虚を見つけ出し、自前の廃墟マップを作成して観測所や医院、溶鉱炉といった場所を訪れ、シャッターを切り続けてきた。アメリカやイタリア、台湾など国外にまで足を伸ばし、荒廃した映画館や学校、工場を撮影するTommyさんは、ミステリーハンターとして多くの場所を飛び回ることが夢だという。

原色の塗装がはげてさびかけた遊具や半壊したソファ、木漏れ日に照らされて床に散らばった木片の数々。時とともに人々から忘れ去られた場所で、一体誰がどんな時間を過ごしていたのだろう。過去の物語に思いをはせながら、それぞれの作品を鑑賞してみてはいかがだろうか。

(文・山田敦士)

<記事最下部の作品ギャラリーもお楽しみください>

EXHIBITION

変わる廃墟展 2019 春の三都市巡回【東京・名古屋・広島】(廃墟の写真展&物販展)

■東京
2019年3月1日(金)〜2019年3月31日 (日)
TODAYS GALLERY STUDIO
東京都台東区浅草橋5-27-6 5階
11:00〜19:00
休館:月
500 円 / 3歳以下無料

■名古屋
2019年4月5日(金)~2019年4月21日(日)
TODAYS GALLERY STUDIO NAGOYA
愛知県名古屋市中区新栄1-17-12
11:00~18:00
休館:月、火
500 円 / 3歳以下無料

■広島
2019年5月17日(金)~2019年6月2日(日)
広島パルコ 新館 5 階 特設会場
広島県広島市中区新天地2-1 広島パルコ 新館5階
10:00~20:30
休館:なし
500 円 / 3歳以下無料

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