朝活コミュニティ「朝渋」コラボ企画

『メモの魔力』〜著者と語る朝渋 前田裕二さん〜

前田裕二さん

おはようございます! 朝渋公式ライターの長田(@SsfRn)です!

皆さん、普段どのようなメモの取り方をしているでしょうか? ただただ、目の前にあった事実を書き記していく方が多いかと思います。そこに「待った!」をかけたのが、『メモの魔力』という本。

今最も話題となっている本こそ、『メモの魔力』。発売2日で17万部、現在22万部突破、今もなお各地で売り切れ状態の書店が多く存在するほど、人気爆発中の本です。

著者は、経営者としても人気の高い、SHOWROOMの前田裕二さん(@UGMD。今回朝渋では、そんな前田裕二さんをお招きし、「著者と語る朝渋」を開催しました。販売開始5時間で、100名分のチケットが売り切れた大人気イベントに! 本記事では、その様子をお届けしようと思います。

メモの魔力

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

posted with ヨメレバ
前田 裕二 幻冬舎 2018-12-24
Amazon

前田裕二さん

前田裕二さん

SHOWROOM株式会社
代表取締役社長

1987年東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入社。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。株式市場において数千億〜兆円規模の資金を運用するファンドに対してアドバイザリーを行う。その後、0→1の価値創出を志向して起業を検討。事業立ち上げについて、就職活動時に縁があった株式会社DeNAのファウンダー南場智子さんに相談したことをきっかけに、13年5月、DeNAに入社。同年11月に仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年8月に会社分割によりSHOWROOM株式会社設立、同月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受ける。現在は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。2017年6月には初の著書『人生の勝算』を出版し19刷8万部超のベストセラー。近著の『メモの魔力』は、発売2日で17万部、現在22万部突破。

体験に参加するためのチケットとして『本』がある

著者と語る朝渋

前田さん
前回出版した『人生の勝算』と比べても、今回の『メモの魔力』の手応えは大きいです。数字にすると『人生の勝算』は10万部弱程度だと思いますが、『メモの魔力』は2日で17万部に到達しています。とはいえ、目標は100万部突破することなので、まだまだこれからだと思っています。

よく、堀江さんや西野さんと「我々界隈、ビジネス書領域で、100万部狙っていったケースってないよね」と話しています。だからこそ、僕は狙ってそれを達成したい。現時点でも既に50万部までの具体施策は見えているのですが、100万部までの道のりについてはまだ視界がクリアではないので、もっと本気で考えないといけないです。

 

――Twitterで、皆さんに「人生の軸を教えてください」と募集していて、それがとても話題になりましたよね。あれを考えた経緯は、どういったものだったんですか?

前田さん
あれは、本が発売される前に考えていた、”本を売るためのアイデア”の30個のうちの1つです。もともと、「本のタイトルを当ててみてください、どんぴしゃで当たった人とランチに行きたいと思います!」と、皆さんに募集したことがありました。それは、その前に多くの人に「こういうタイトルってどうですか?」と本のタイトルを勧められていたことがあり、この状況って面白いなと思って着想を得て、Twitterで募集してみたんですよ。

そうしたらなんと正解者は50人にものぼり(笑)、その過程も含めた盛り上がりがとても面白かった。人って根本的に「参加したい」んだなと気が付いたんです。体験に参加するためのチケットとして、本があるんだなと。この現象を抽象化して、もっと大きなことに繋げられないかと考えた時に生まれたのが「人生の軸」のアイデアです。

実は、今後重版を重ねるごとに、本のデザインにとある工夫をしていきます。たくさん買ってくれる方がいらっしゃるので、その方々へ向けて提供できる付加価値はないかな?と考えた中で思い付いたアイデアです。1冊だけでは完結しないような仕掛けがあるので、そちらも注目してもらえたらなと思います。

 

――「ファクト・抽象化・転用」がこの本のテーマになっていると思うのですが、うまく進められない時がしばしば、そこで前田さんに、どのように考えて実践しているか、ここで見せてもらってもよろしいでしょうか?

前田さん
わかりました。コツは、自分が面白いと思うことに「なぜ?」をあてていくことです。それをすることで、”速くかつクリティカル”になりやすくなります。WhatとHowとWhyの切り方がありますが、Whyがもっともクリティカル度合いが高い。ここでいうクリティカルというのは、他に転用できる可能性が高いということです。

メノのイラスト

例として、このスライドの「朝の7:30に渋谷に100人集まるイベント」で考えてみましょう。まず、「100人もの人がなぜこんな早朝に集まるのだろうか?」という視点で考えます。そうすると、2つの仮説が出てきます。「Book Lab Tokyoにファンがいるのかもしれない」というプラットフォームへの可能性と、「著者に魅力があるのかもしれない」というコンテンツの可能性、です。これが抽象化ですね。

次に、ここで抽象化したことを、他のものに転用できるかを考えていきます。僕の場合はSHOWROOMを運営しているので、「この仮説はSHOWROOMにも当てはまるかもしれない」と考えてみます。SHOWROOMに集まってきてくれているユーザーは、SHOWROOMという「プラットフォーム」に対して集まっているのか? それとも、中にいるAKB48やジュノンボーイなどという「コンテンツ」に集まっているのか?と。このように、他のことでもあてはまる内容であれば、いい抽象化だと言えます。

そして、仮説として「きっとコンテンツに人が集まっているはずだ」と設定した場合、自分が今リアルの場所に人を集めたいと考えた時、「では、人が集まるコンテンツって何なのだろう?」と深掘っていき、その先にあることを考えていくんです。

ちなみに、全ての人にとってこのメモのフォーマットが必ずしも永遠に必要であり続けるというわけではなく、あくまで具体→抽象化→具体を考える思考のトレーニング用のものだと考えていただければと思います。

“トップダウン型”と“ボトムアップ型”

前田裕二さん

――「自分の軸を持ちましょう」と言う人がここ数年で増えた感覚があるのですが、なぜこの考え方がここまで増えたのでしょうか?

前田さん
この「己を知れ」という考え方自体は、今までもずっとあったはずなんですよね。また、『抽象化』という言葉も至るところに転がっていたはずなのに、『メモの魔力』に触れて「初めて抽象化を知りました」って声が少なくないんですよ。誰かの“タネ明かし”によって、こうやってまた他の人が幸せになっていくのって、素敵ですよね。

西野さんもですが、自分自身が成功した理由や手法をすべて明かしています。僕自身も、『メモの魔力』のゲラを渡した際、「前田くんこれ書いちゃっていいの?」と言われました。僕は「まったく問題ないです。むしろ、こうやってノウハウを公開しちゃって、皆さんが自分と同じ能力を手にすると、今以上に自分自身が追い込まれることになり、激しい競争にさらされます。それがいいんです」と答えました。

証券会社に入社したのも同じような理由で、結果が出なかったらキックアウトされる会社に行きたかった。「追い込まれる環境下に身を置いた方が、人は成長できる」という信念があるからです。パフォーマンスを発揮しないと所属することが許されない会社と、許される会社であれば、前者の方が成長しやすい。僕は時間があるとぼーっとしてしまう人間なので、そのような環境を求めてしまいます。

また、「このノウハウがシェアされることで、皆さんのクリエイティビティが上がって、様々な場所でアイデアが生まれ、日本が少し活性化していけばいいな」という気持ちが強くあります。よく、何でそんなにアイデアが生まれるんですか?と聞かれますが、実際、そんなに大したことはやっていないのかなと思います。本を売るためのアイデアを10個出そうとしたって、本気で考えたら、30-40分あれば考えつく。それだけで、何十万部も本が売れるなら、やらない理由がないかなと思いました。

 

――実際に、その後一歩踏み出す人と、踏み出さない人に分かれてくると思います。そこの違いってなんなのでしょうか?

前田さん
行動を起こす人って、2つのタイプに分かれていると思います。1つは、強烈なモチベーションを元に行動を起こしている人、もう1つは単にワクワクして行動を起こしている人です。やらない人というのは、自分を突き動かす何かがない人なんだなと思います。

本の中でも、”トップダウン型”と”ボトムアップ型”ということを書いています。嫌なことでも、達成したい目標のために自分自身を律して進める人が、トップダウン型。子供みたいな好奇心から、行動に移すのがボトムアップ型。これに沿って考えてみるのもいいかもしれませんね。ワクワクできないのであれば、トップダウン型で考えてみるとか。向き不向きがありますので。

モチベーションの根源がない人が、行動を起こすことを考えていく時、2つ方法があるかなと思います。1つが「ゲームとして考える」方法。例えば、「法人営業のノルマをクリアするために、自分を成長させていく必要がある」ということを、ゲームとして捉えるんです。すると、世の中にはうまくいっている営業と、そうじゃない営業がいることに、目が向くようになります。「この差はなぜか?」を考えていけますよね? それが転用に繋がっていきます。もし、そもそも営業を頑張る気がない人だと、考えれば考えるほどやる気がなくなってしまうと思うのですが、そうじゃなくて単なるゲームとして捉えることが大事。

もう1つが、自分のモチベーションがちゃんとセッティングできる環境に身を移す方法。こちらの方が本質的な対応方法なのですが、モチベーションの根源がない人はいきなりこれを実行するのが難しいと思うので、最初は「ゲームとして捉える」。ゲームとしてやっていくと、どんどんモチベーションの根源が湧いてくることに繋がる場合があります。「形やガワ”からやっていくことで本質に移っていくケース」があるんです。

確かに本当に環境が良くない時はあるし、そういう時は環境を改善すべきなんですが、とはいえ、なんでもかんでも環境のせいにしてしまうと、他責的な人間になってしまう。だいたい、自分のやりたいことや、自分が幸せだと思う要素が完璧に揃っている環境なんてありません。

異常にポジティブなマインドを持って生きると、次第に、「すべてに感謝したい」という風になっていきます。うちの社員を見ていても、活躍している社員が本当に感謝力が高くて、こないだ、会社の机にすら感謝し始めていて(笑)。「この高さの机でありがとう」みたいな。机の高さにすら感謝できる状態だと、周りの社員が助けてくれたりするとそれはもう、猛烈に感謝するんですよね。

逆説的になってしまうんですけど、そういう人ほど、転職しても、どこにいってもうまくいくんだと思うんです。また、上司や環境のせいにしているうちは、今以上の質の高い仕事はやってこないかもしれないとも思いますね。とはいえ、本当に環境の質が悪い時もあるので、そこは気をつけてほしいなと思います。その判断は自分自身で行うのがとても難しいので、クレバーな人に客観的に判断してもらう方がいいと思います。

代替不可なことに時間をつかう

メモの魔力

――ここで、オンラインサロンについて聞いていきたいと思います。前田さんもオンラインサロンを始める予定はあるんですか?

前田さん
あります! 3段階に分けて募集していこうかなと考えています。めっちゃ濃い「松」チームと、まあまあ濃い「竹」チームと、そして、ちょっと薄い「梅」チームみたいな。ちょっと薄いチームでも、僕の頭の中で考えていることはわかるようにしていこうかなと考えています。Twitterで流していることは、氷山の一角に過ぎませんので。それよりももう少し濃い思考を共有していこうかな、と。「松」チームだと、皆さんの質問にしっかり答えたり、他に転用可能な抽象化したものを抽出して共有したり、そういうことをオンライン上でやっていければなと考えています。もちろん、リアルの場で定期的に会う機会も用意していく予定です。

今、NewsPicksに「前田ゼミ」というものがあるのですが、そこに入っている人には優先的にチームを選べるようにしようと考えています。それぞれのチームには人数制限を設けて、まずは少数精鋭で始めてみようかなと。

 

――それはTwitterを追っていけば、情報が拾えるんですか?

前田さん
そうですね。Twitterを見ていただければと思います。

 

――ありがとうございます。では、続いて時間術についてお聞きしたいと思います。

前田さん
僕の時間術の中では、「代替不可能性チェック」が最重要です。自分自身の日々のアクションを丁寧に見つめて、「これは自分以外の誰かに代替可能なことかどうか」を冷静に見極める癖をつけるべきです。時間は有限なので、今あるタスクの中で、自分にしかできないことをやっているか? そこに自分なりの付加価値をつけているか?を、毎日のように自分に問い続けています。シンプルですが、これが一番だと思います。

毎日寝る前に、1日の予定を振り返って、代替可能なことをやってしまったかどうかを確認して、次からどうするかを考えています。自分にしかできないことに時間を使っていくと、どんどん自分自身が尖っていきます。そして、それが「オンリーワンの存在」になること、に繋がっていくのかなと。

では、今代替可能な仕事をやっている人に価値がないのか?というと、それは決してそうではありません。その仕事の中でも、意味のある学びを抽出できるのか? 抽象化できるのかを考えていけばいい。そうやっていくと、どんどんできることの範囲が広がっていきます。

よくベンチャーコミュニティにおいて「will / can / must」というフレームワークが語られると思うんですが、「mustからはじまって→canが増えて→willにいく」という流れがあります。must(やらねばならないこと)の中でもたくさん学ぶことはできるし、そうやっていくとcan(できること)が増えていき、段々、自分のできることとwill、つまりやりたいことが重なる部分ができてきて、尖っていくことができます。

 

――ありがとうございます。最後に一言をお願いします。

前田さん
今日すぐできることがあるとしたら、今使われているノートに対して「このノートが本当に自分にとって一番テンション上がるノートなのか?」と考えてみてほしいなと思います。もし、違うと思ったのであれば、「絶対これだ!」というノートを見つけてほしいんです。

持っているだけでテンションが上がるノートやペンを使うこと。これが、継続的にメモを取る習慣を作る上で、意外と重要なのかなと。「楽しい」やワクワクする気持ちを原動力にすることが大事です。自分が高まるような、「メモ取っている自分が好き!」と思える何かお気に入りの文房具を手にしてほしいなと思います。今日こうやってご縁をもらえたみなさんがまず気軽にメモを楽しんでもらえるなら、そして、メモでこれからの人生をよりよく生きられるなら、今日登壇させていただいて本当に良かったなと思います。ありがとうございました!

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

――以上、前田さんをお招きした、著者と語る朝渋の様子をお届けしました。前田さんから出てくる言葉の数々は、どれも本質的なことばかりで、日頃の抽象化具合が強く伺えました。あなたも、メモの魔力に取り憑かれて、自分と向き合い、そして本質にたどり着いてみてはいかがでしょうか?

 

メモの魔力

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

posted with ヨメレバ
前田 裕二 幻冬舎 2018-12-24
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前田さん、朝早くからありがとうございました!

著者と語る朝渋

Text by 長田涼(@SsfRn

Photo by 矢野拓実(@takumiYANO_

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