口福のランチ

イタリアを旅した気分になれる「エリオ ロカンダ イタリアーナ」(東京・半蔵門)

予約なしで13時までに入店するのは至難のお店。「エリオ ロカンダ イタリアーナ」には半蔵門界隈(かいわい)で働く会社員はもちろん、遠方からも人々がぞくぞくと集まってくる。店内は外国人のビジネスパーソンも多く、イタリア語が飛び交い、ここは海外? と思わせるほどだ。広々としていて、とにかく活気に満ちている。

エリオ名物のラザーニャはチーズとボローニャソースがたっぷり

エリオ名物のラザーニャはチーズとボローニャソースがたっぷり

ランチは、スパゲッティかラザーニャ、タリアテッレ(手打ち麺)の3種類から選ぶパスタと、スープ、サラダ、デザート、コーヒーが付いた「サービスランチ(1600円)」と、ちょっとした会食におススメな「前菜またはパスタ」に、メインディッシュ、サラダ、デザート盛り合わせ2種、コーヒーが付いた「ビジネスランチ(2500円)」だ。
前菜、パスタ、メインは、定番のラザーニャ以外はすべて日替わり、内容はスタッフが説明してくれる。全てがボリューム満点で、王道のイタリアン。オーナーの育った南イタリアの家庭料理は、洗練というよりホッとする味わいだ。

この日のスープは、ホウレンソウとリコッタチーズを合わせてミキサーにかけたクリームがトッピングされたカボチャのポタージュ。濃厚でクリーミーという言葉では言い表せない奥深い味わいだ。ホウレンソウやチーズ、カボチャにしても何かが際だっているというよりは、「調和」。とろみも絶妙で、おなかがすいた体にじんわりと染みてくる。

カボチャ、ホウレンソウ、リコッタチーズが調和して奥深い味わいのスープ

筆者はこの店の手打ち麺がお気に入りなので、いつもオーダーするが、パスタは一人前100グラムとボリュームたっぷり、ソースはどれも抜群においしいので、2人以上で行くなら、別々のものを注文してシェアするのがお薦めだ。頼めばスタッフがきちんと2種盛りに分けて持って来てくれる。

この日の手打ち麺は、パンチェッタとアーティチョークのトマトソース。柔らかく煮込まれたアーティチョークにはほんのりとした苦みがある。塩味のきいた自家製のパンチェッタがコクを加え、やや酸味のあるトマトソースと一体となって麺に絶妙に絡んでいる。

日本人向けにアレンジされていない本場そのままの味わいのタリアテッレ

日本人向けにアレンジされていない本場そのままの味わいのタリアテッレ

エリオのこだわりは、食の安全と本場イタリアの味、フレンドリーで温かなサービス。野菜は北海道や九州から、肉は鹿児島や熊本から、オーガニックの食材を仕入れている。冷凍した食材は使わず、鮮度の高いものを入手する。素材の味を生かすことができ、味わいにも大きく関わるそうだ。もうひとつ日々努力しているのがイタリアと変わらない味を作り続けること。これが意外と難しく、長く日本にいると日本風の味付けに慣れてしまい、知らない間にどこか日本風になってしまう。イタリアの本場の味を提供し続けることをいつも意識しているそう。

話を伺ったマネージャーの桑田崇史氏はこの店に勤めて15年目。10年を超えるスタッフも多いという。そんなスタッフのフレンドリーで温かいもてなし、本場イタリアと変わらない料理、そしてイタリアにいるかのようなインテリアに囲まれて、多忙な毎日の合間にちょっとしたショートトリップを味わってみてはいかが。

「エリオ ロカンダ イタリアーナ」(東京・半蔵門)

半蔵門駅から徒歩1分。連日満席で常に賑わっている

エリオ ロカンダ イタリアーナ
東京都千代田区麹町2-5-2 半蔵門ハウス
03-3239-6771
http://www.elio.co.jp/

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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