「ユーモア」がテーマの作品がずらり 遊び心の本質を問い直す「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」

アートディレクターの浅葉克己さんがディレクションを務める「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」が、東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTにて開催されている。

長野五輪の公式ポスターや、西武百貨店の広告「おいしい生活」のアートディレクションなど、印象的な広告の数々を生み出してきた浅葉さん。本展では、浅葉さんがインスピレーションを受けた資料や、世界各地を旅する中で出会った品々に加え、互いに共鳴し合うデザイナーやアーティストの作品を「ユーモア」という視点で集めている。

視覚トリックを利用した、グラフィックデザイナーの福田繁雄さんによる立体作品「アンダーグランドピアノ」や、シュールな中に鋭利さを漂わせるクリヨウジ(久里洋二)さんのアニメーションといった国内作品をはじめ、吹きガラスを用いたロン・アラッドさんの「Where Are My Glasses? Single Under」、ニュージーランドのアーティスト、ディーン・プールさんが手がけた「Fingers」など、海外作家の作品も多く並ぶ。

浅葉さん本人は、辺地の探検家として各地で巡り出会ったオブジェや所蔵品などを展示。卓球好きとして知られる浅葉さんならではのエッセンスも本展の見どころのひとつだ。視線を惑わすようなグラフィックが施された卓球台は、ダミアン・プーランさんによる作品「Disruptive Thought」。体験型の展示として実際にプレーをすることができ、館内にはボールがバウンドするリズミカルな音が響きわたる。床と什器(じゅうき)の間に卓球ボールが挟まっているのも、鑑賞者を楽しませるユーモアのひとつだ。

「ユーモアは心を和ませる。ユーモアは暗い気持ちをひきたてる」。本展に寄せた浅葉さんの言葉を胸に会場を巡り、ゆっくりとその空気に浸ってみてはいかがだろうか。日常の忙しさの中でふと忘れてしまいがちな遊び心の大切さを、見つめ直す機会になるかもしれない。

(文・山田敦士)

<記事最下部の作品ギャラリーもお楽しみください>

EXHIBITION

「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」

2019年3月15日(金)~6月30日(日)
21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6
開館時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)
*六本木アートナイト特別開館時間:5月25日(土)10:00~23:30(入場は23:00まで)
休館:火曜日(4月30日は開館)
入場料:一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料

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