口福のランチ

肉がぎっしりハンバーグ、牛タンミンチでコク「キッチン ハセガワ」(東京・渋谷)

渋谷駅から歩いて10分ほど、道玄坂から少し入った細い路地にある行列店「キッチン ハセガワ」。この日は午後1時前に到着し、8人待ちの列の後ろに並んだが、10分ほどで入店できた。店頭に置かれた多彩なメニューに目移りするも、看板商品のハンバーグは外せない。

ランチは、メインにスープ、サラダ、ライス、デザート付きで850円から食べられる。メニューの中心はハンバーグのほか、チキンとポーク。ハンバーグだけでも「デミグラスハンバーグ(980円)」、「目玉焼きハンバーグ(1200円)」、「BBQバーグ(1200円)」など10種類もあり、「チキンソテー(960円)」や「チキンピカタ(960円)」など、チキンとポークのメニューは12種類もある。しかもそれぞれのハーフ&ハーフがセレクト可能。加えて平日はお得な「日替わりランチ(850円)」もあり、洋食好きの心をわしづかみにする充実ぶりだ。

ハンバーグとチキンピカタのハーフ&ハーフ。ピカタも隠れた人気商品

ハンバーグとチキンピカタのハーフ&ハーフ。ピカタも隠れた人気商品

迷いに迷ったあげく、店名を冠にした「ハセガワスペシャル(1380円)」を注文。通常のセットにフレッシュジュースが付く。この日は、搾りたてで風味豊かなリンゴとバナナのジュース。スープやサラダも丁寧に作られ、手抜きなし。最初に、ニンジンやレタス、タマネギ、紅芯大根など10種類の野菜のサラダが出てくる。野菜やフルーツを使ったオリジナルのドレッシングで食べる満足度の高い一品だ。次はオニオンベースのコンソメスープ。胃袋が温まり、食欲が増してくる。

10種類以上の野菜とオリジナルドレッシングのサラダ

10種類以上の野菜とオリジナルドレッシングのサラダ

ついにたっぷりのデミグラスソースがかかったチーズハンバーグが登場。ナイフを入れると、肉汁が流れ出すジューシーなものとは異なり、断面は、均一に火が通り、ギッシリと肉の詰まったハンバーグだ。

丸々として分厚いが、しっかりと火の通った「チーズハンバーグ」

丸々として分厚いが、しっかりと火の通った「チーズハンバーグ」

想像よりもやわらかく、しっとりとしている。それでいてデミグラスソースにも負けないしっかりとしたコクとうまみがある。聞けば、牛と豚の合いびき肉に牛タンのミンチを加えることで、コクと独特の食感を生み出しているそうだ。

オープンキッチンでは、注文が入るたびに、ハンバーグのタネから空気を抜き、成形する一連の作業が始まる。バタバタという音を立てながら力強く、両手で次々と空気を抜き、手際よく形を整える。その後フライパンで焦げ目を付けたら、あとはオーブンで中までしっかりと火を通す。3センチほどの丸みのある分厚いハンバーグには、15分ほどかけてじっくりと火を入れるそう。サービススタッフとのコンビネーションもよく、てきぱきと気持ちがいい。

「入店までに並んでいただいている分、できるだけ早くおいしいランチを召し上がってほしいので無駄のないように努めています」とは、スタッフの菊地智さん。「うちの料理を食べて元気になってほしいと思っているので、素材選びと手作りにこだわっています。デミグラスソースも何年も継ぎ足す重みのあるものではなく、そのたびに作る軽やかさを重視。毎日でも食べたくなるような料理を目指しています」

創業は2013年。行列が絶えない人気店にもかかわらず、若いシェフやスタッフたちに気負った感じは全くなく、料理同様、軽やかで居心地がいい。フレッシュな感性が作る、老舗洋食店に勝るとも劣らない料理の数々に脱帽だ。

道玄坂上交番前の交差点から細い坂道を下っていくと店がある

道玄坂上交番前の交差点から細い坂道を下っていくと店がある

キッチン ハセガワ
東京都渋谷区円山町22-16
03-6416-1081
https://www.facebook.com/kitchenhasegawa/

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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