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モンベルの折りたたみ傘「トレッキングアンブレラ」の進化形 わずか128g!

この数年、アウトドアウェアを街中で着こなす男性が増えている。カジュアルでちょっとオシャレで着心地もいい。本コラムでは、ファッション性と機能性を兼ね備えたアウトドアブランドが展開する「これさえ持っていれば間違いない」というマストバイなウェア、グッズを紹介していく。

モンベルの折りたたみ傘「トレッキングアンブレラ」の進化形 わずか128g!

雨が多い季節には常に折りたたみ傘を持ち歩きたいところ。とはいえ降らないかもしれない雨のために、バッグを重くしたくないという人も多いだろう。そんな人たちにおすすめしたいのが、モンベルの折りたたみ傘「トレッキングアンブレラ」だ。

様々な派生モデルがあり、使用シーンに合わせて使えるこの最強折りたたみ傘はモンベル社内での人気も非常に高く、雨の日には社内に色とりどりのトレッキングアンブレラが並び、取り違えが起きてしまうこともしばしばなのだとか。

そもそも、なぜ登山メーカーが折りたたみ傘を作ったのか?

普段からオリジナルモデルである「トレッキングアンブレラ」をバッグに忍ばせているというモンベル広報部の金森智さん

普段からオリジナルモデルである「トレッキングアンブレラ」をバッグに忍ばせているというモンベル広報部の金森智さん

社員のほとんどがアウトドアスポーツを愛好しているモンベルには「自らが欲しいアイテムを作ること」という哲学がある。アウトドアでの経験豊富な社員たちが、時に自らの命を預けるウェアやギアを作っているからこそ、機能性と堅牢性に優れたアイテムが生まれるということなのだろう。もちろん「トレッキングアンブレラ」も例外ではない。

とはいえ安全確保のために両手を開けておくべき登山において、折りたたみ傘を使う機会などあるのだろうか? モンベル広報部の金森智(かなもり・さとる)さんは次のように語る。

「確かに不安定な場所で両手を開けておいたほうが良いのですが、山には平坦(へいたん)で安全な場所も多い。そういった場所では、蒸れてしまいがちなレインウェアよりも傘のほうがはるかに快適です。あとはテントからトイレまで行くときなど、いちいち雨具を着るのは面倒なときにも便利です。こうしたニーズを受けて、バックパックに入れて持ち歩きやすい軽量傘として企画されたのが、1987年に発売された折りたたみ傘『トレッキングアンブレラ』なんです」(金森さん)

テントには傘を立てかける壁が存在しないため、先端にはループが付いている。ロープやフックなどにかけておけば、倒れて汚れる心配がない

テントには傘を立てかける壁が存在しないため、先端にはループが付いている。ロープやフックなどにかけておけば、倒れて汚れる心配がない

日本の気候に合ったレインジャケットを作ってきたモンベルならではの傘

現在は親骨もカーボン素材を採用し、さらなる軽量化を実現した

現在は親骨もカーボン素材を採用し、さらなる軽量化を実現した

アウトドアメーカー・モンベルは、長年にわたって軽量かつコンパクトなアウトドア用品の開発に力を入れてきた。トレッキングアンブレラにも、その経験は大いに取り入れられたという。まず生地には、独自開発した高強度30デニールバリスティックナイロン・リップストップを使用。親骨にはモンベルに高性能素材を多数供給していたデュポン社の軽量ナイロン樹脂素材「ザイテル」を使った。アウトドア用品の制作を通じて、最新素材への知見を深めていたからこそ、それまでにない軽量かつ堅牢な折りたたみ傘を作り出すことができたというわけだ。

モンベルのアンブレラにはオリジナル撥水加工「ポルカテックス」が施されているため、摩擦による撥水機能の低下が起こりにくい

モンベルのアンブレラにはオリジナル撥水加工「ポルカテックス」が施されているため、摩擦による撥水機能の低下が起こりにくい

30年以上にわたって人気を集めているトレッキングアンブレラは、長い歴史の中で常に進化を遂げてきた。現行モデルは、親骨をカーボン素材、生地をより薄い20デニールのポリエステル・リップストップ素材に変更することで、わずか150グラムまで重量を抑えた。さらにウェアに使用しているオリジナル撥水加工「ポルカテックス」を施すなど、撥水性を高める工夫も加えられている。

長い歴史の中で登場した派生アイテムの中でもバランスに優れた「U.L.」

骨の数を減らすことなく軽量化を実現した優等生タイプの「UL」。直径50センチと若干コンパクトだが、都市における急な雨への対応には必要十分なサイズと言えるだろう

骨の数を減らすことなく軽量化を実現した優等生タイプの「U.L.」。直径50センチと若干コンパクトだが、都市における急な雨への対応には必要十分なサイズと言えるだろう

ユーザーからのニーズに応える形で、数多くの派生モデルが登場したトレッキングアンブレラ。今回、モンベルがマストリスト読者におすすめしたいと提案してくれた「U.L.トレッキングアンブレラ」も派生モデルの一つだ。

とにかく持ち運びがしやすいU.L. トレッキングアンブレラ。オリジナルモデルでは98センチだった直径を88センチに縮め生地を10デニールの軽量かつ強度の高いバリスティックナイロンに変更することで、およそ150グラムあったトレッキングアンブレラよりも、さらに22グラム軽い128グラム。親骨の数を減らしていないので、ハードな環境での使用にも耐えるという。

トレッキングアンブレラからは数多くの派生モデルが生まれた。ライトに当たると反射する「リフレック」、紫外線をシャットアウトする「サンブロック」なども人気

トレッキングアンブレラからは数多くの派生モデルが生まれた。ライトに当たると反射する「リフレック」、紫外線をシャットアウトする「サンブロック」なども人気

バックパックを背負った状態での使用を考慮して、傘を差した時に背中側をしっかりと覆ってくれる「ロングテール」などもラインアップに

バックパックを背負った状態での使用を考慮して、傘を差した時に背中側をしっかりと覆ってくれる「ロングテイル」などもラインアップに

愛着を持って長く使うことは環境保全にもつながる

スナップボタン付きのケースは生地に防水加工がかけられているため、軽く水を切って収納すれば、多少ぬれていても水が染み出してくることがない

スナップボタン付きのケースは生地に防水加工がかけられているため、軽く水を切って収納すれば、多少ぬれていても水が染み出してくることがない

U.L.トレッキングアンブレラは、末永く使えるアイテムとしても評価を集めている。堅牢性が高い上に、モンベルが生地の張り替えや骨折れの修理を行っているからだ。

 「トレッキングアンブレラシリーズを修理に持ち込まれるお客様は多いですね。長年使えば愛着が湧いてきますから、少し壊れたからといって捨ててしまうのは心苦しいと感じられるようです。我々としては<エコなアイテム>として売っているわけではないんですが、長く使っていただくことで環境保全につながっている側面はあると思います」(金森さん)

日本は世界でもっとも多くの傘を消費する国だと言われている。その数なんと年間1億本以上。雨の多さだけでなく使い捨てられるビニール傘が要因となっているのは間違いないだろう。雨に備えて傘を持ち歩くのは億劫(おっくう)だ。しかしカバンに入れていることを忘れてしまうほど、コンパクトで軽量な傘だったら? そしてちょっと自慢できるアイテムだったらどうだろうか? もうすぐ雨の時期がやってくる。その前にモンベルへと足を運んでみてはいかがだろうか。

グリップにはモンベルのロゴマーク

グリップにはモンベルのロゴマーク

U.L.トレッキングアンブレラ
¥4,800 +税
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1128551

取材・文/吉田大
撮影/今井裕治

PROFILE

吉田大

ライター・編集者。大学卒業後、児童書出版社勤務を経て、フリーランスに。ファッション、アート、音楽、ストリートカルチャーから、政治経済、社会問題、テクノロジー、グルメに至るまで、多岐にわたるジャンルにおいて、長年にわたり執筆活動を続けている。趣味は自転車と立ち食いそば店めぐり。お酒や煙草を嗜まないストレート・エッジな生活を送っている。

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