THE ONE I LOVE

型破りで話題沸騰のアイドル・眉村ちあきが選ぶ愛の5曲

こんな時代だからこそ、愛を聴きませんか、語りませんか――。&M編集部がセレクトした“愛”にまつわる楽曲を紹介する連載「THE ONE I LOVE」。今回は、眉村ちあきさんがセレクトした5曲をご紹介。

「弾き語りトラックメーカーアイドル」という耳なじみのない肩書が端的に示すように、型破りな才能を誇り、2016年にソロ活動を開始して以来、音楽史の文脈を完全無視したような名曲を驚異的なスピードで生み出し続ける眉村さん。ついにメジャーへの切符を手にした彼女は、「影響を受けたアーティストはいない。とくに誰をずっと聴いていたといったこともない」とサラリと言ってのける。

今回「愛にまつわる5曲」のセレクトをお願いしたところ、自分の曲だけを5曲選んでくるという、ある意味予想通りの緊急事態に。編集部の意図をどうにかくみ取ってもらい、最終的には持ち曲以外から3曲を挙げてくれた。愛が直接絡んでいないものもあるが、彼女が今気になる曲ということで受け止めていただきたい。

 

<セレクト曲>
・宇多田ヒカル「Automatic」
・挫・人間「ゲームボーイズメモリー」
・Ed Sheeran「One」
・眉村ちあき「ほめられてる!」
・眉村ちあき「本気のラブソング」

 

型破りで話題沸騰のアイドル・眉村ちあきが選ぶ愛の5曲

 

■宇多田ヒカル/Automatic

わたし、今オートマの免許が欲しくて教習所に通ってて、この曲をよく聴いてるんです。宇多田さんの曲って四つ打ちが多いじゃないですか。90年代にはやった曲をいろいろ聴いてたら、宇多田さん以外にも四つ打ちが多いなあって。それを意識して作ったのが「代々木公園」って歌なんですけど、結局全然違う方向に行っちゃった。宇多田さんの影響が感じられない? そうですよね(笑)。「Queeeeeeeeeen」って曲もQueenをマネして作ったけど全然違ってたし、パクろうとしてもパクれないのが良かったなって。うふふ。

 

■挫・人間「ゲームボーイズメモリー」

曲もサウンド感もカッコいいし単純に好きです。挫・人間さんってオタクなんですよ。こないだツーマンライブをやったんですけど、ボーカルの下川(リヲ)くんっていう子が1回も目を合わせてしゃべってくれなくて。打ち上げでも、ずっとニノミヤさんっていうスタッフ伝いでわたしに話しかけてくるんです。ニノミヤさんが「なんで俺のほう向いてるんですか」って言っても、下川くんは「ニノミヤの瞳越しに眉村さんと会話してるんだ」って。女の子の目を見て話すのがホントに苦手なんだと思いました。そういう人が頑張って好きな子にメッセージを送ろうとしている曲なので、エモーショナルだなあって。胸に秘める思いがリアルで、説得力のあるボーカルだと思います。

 

■Ed Sheeran「One」

東京ドーム公演を見に行った時に、この曲で涙が出ちゃって。エド・シーランはいろんな曲があるのですごく楽しかったですけど、ラップ的なものよりメロディアスな曲にグッと来ました。わたしはメロディーよりもラップのほうが簡単に作れるんで、ラップ的なやつを曲に入れたがっちゃうけど、結局メロディアスなものが好きなのかもしれない。だから、それが作れて(エドは)すごいなって。わたしがテレビでの即興でメロディアスな曲が作れているのは、たまたまなんです。全部たまたま。口から出まかせでメロディーを歌ってるんですけど、それがいい感じになって「ラッキー♪」って感じです。

 

■眉村ちあき「ほめられてる!」

最初にアカペラのパートがあって、そこがかわいいから選びました。これを1曲目に持ってくることで、試聴機とかで「なんだこれ?」って思わせたくて。歌詞には「褒めて育ててほしい」という意味を込めてます。「ここはダメだからこうしたほうがいい」じゃなくて、「ここはとってもいいけど、ここがこうなったらもっといいよね!」みたいに言ってくれたら、わたしは調子に乗っちゃってもっと成長できると思うし、みんなハッピーじゃないですか。みんなそうなったらいいのにって。悪口を言っちゃう人はかわいそうだなって思います。ネットとかで悪く書かれるのも、最初は悲しくて涙が出たんですけど、慣れてくるじゃないですか。最近はみんなかわいそうって思うし、「何を知っているんだ?」って。無知な人が悪口を言うのは本当に恥ずかしいことだと思ってます。

 

■眉村ちあき「本気のラブソング」

自分のファンのことを書いた曲です。「自分の中の一番の愛ってなんだ?」って考えた時にファンの人たちの顔が浮かぶから、彼ら、彼女らはわたしの最愛の存在なんですよ。まったく知らない人が聴いても、自分の彼氏や彼女のことを思い浮かべられるように二つの意味が入っています。「一緒に住まない?」って歌詞がありますが、ファンのみんなと本当に一緒に住みたい。前に不動産屋に行って「30人くらいのゲストハウスを経営したいんですけど」って言ったら、本気だったのにふざけてると思われて、連絡が来なくなっちゃった……(笑)。サビの裏でヒョンヒョンヒョンヒョンって鳴ってるのは、ギターを録(と)ってる時に入っちゃった雑音です。それにリバーブ(反射音を生成するエフェクト)かけてループしてみたらいい感じになって。奇跡の曲です。

 

■プレイリスト

 

■眉村ちあき最新アルバム『めじゃめじゃもんじゃ』

■Profile
眉村ちあき(まゆむら・ちあき)
1996年東京生まれ。「弾き語りトラックメーカーアイドル」を標榜(ひょうぼう)し、マーチンのアコースティックギターを手に作詞・作曲・編曲を手がける異色のソロアイドルとして注目を浴びる。2017年には「株式会社 会社じゃないもん」を創立、代表に就任。ライブの物販で株券を販売(譲渡)する前代未聞の試みが日経MJにも取り上げられた。2018年にはテレビ東京「ゴッドタン」に出演し、即興で披露した楽曲「ゲロ」の完成度の高さが大きな話題を呼ぶ。これをきっかけにメジャーレーベルの目に留まり、2019年5月、アルバム『めじゃめじゃもんじゃ』でメジャーデビューを果たした。

<関連リンク>
眉村ちあき 公式サイト
https://mayumura.tetetetetetetetetete.club/

眉村ちあき MayumuraChiaki (@rexno_chi) | Twitter
https://twitter.com/rexno_chi

眉村ちあき | TOY’S FACTORY
http://www.toysfactory.co.jp/artist/mayumurachiaki

(企画制作・たしざん、ナカニシキュウ)

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