私の一枚

向井理に役の“裏設定”の大切さを教わった宮本茉由 モデルから女優に挑戦中

向井理に役の“裏設定”の大切さを教わった宮本茉由 モデルから女優に挑戦中

昨年の9月、同じ事務所の岡田結実さん、玉田志織さんと一緒に「女優宣言」の記者会見をさせていただいた時の写真です。メディアの皆さんの撮影が終わったあと、一人だけ舞台に残ってマネージャーさんに撮ってもらいました。

カメラの方にきちんと撮っていただいた後だったので、「今度は変なポーズで撮ってもらおう!」と思いつつ、「急がなきゃ」と焦って咄嗟(とっさ)に出たポーズです。特に意味はありません(笑)。

この会見以前はモデルのお仕事だけをさせていただいていましたが、この会見の後は2クール連続でドラマに出演させていただき、今年7月からは「月9」に出させていただくことになりました。昨年の会見は、女優としての扉が開いた、そのきっかけの日でした。

最初は人前で演技することが恥ずかしかった

事務所に入った時からモデル志望でした。だから『CanCam』の専属モデルに決まった時はうれしくて、「これからもっと頑張っていこう。『CanCam』を盛り上げられる存在になろう」と思いました。その一方で、事務所の社長からは「君は女優顔だね」と言われていて、モデルのお仕事の合間に少しずつ演技のレッスンを受けたり、ドラマの撮影現場を見学させていただいたりしました。

私、撮影ではあまり緊張しないタイプです。5歳から18歳ぐらいまでクラシックバレエを習っていて、舞台を何回も経験していたので、そこではたくさん緊張したぶん、今は緊張しなくなったのかもしれません。

でも、緊張しない代わりに、最初は人前で演技をするのが恥ずかしくて……。自分では「こうしたい」っていうイメージがあるのに、恥ずかしくてできずにいました。すると、演技のレッスンの先生が「茉由が恥ずかしがってると、見ている側も恥ずかしくなるんだよ」って教えてくださいました。

「そうなんだ、私、人を恥ずかしくさせちゃっているんだ」と思って、すぐに頭を切り替えました。すぐに変えないと、これからもずっとできなくなってしまうから。そういう切り替えや、誰かの意見を受け入れることは、割と早いほうだと思います。

2018年ドラマデビュー。2019年7月からはフジテレビの「月9」にも出演する宮本茉由さん

2018年ドラマデビュー。2019年7月からはフジテレビの「月9」にも出演する宮本茉由さん

次の月9では自分なりの「裏設定」で演じたい

ドラマの現場にいらっしゃるのは、経験を重ねてきたプロの方たちばかり。私が加わることでせっかくの作品がおかしな感じになってしまわないように、まだまだ毎回必死です。しかも、これまで出演した『リーガルV』も『東京独身男子』も、クールというか、余裕のある雰囲気をまとう役でしたから、内心の必死さを隠してその雰囲気を出すにはどうしたらいいかをずっと考えていました。普段の私はまったくそういうタイプではないんですけどね。

7月からの「月9」も、警察の鑑識課員の役ということで、やはりクールな、笑顔の少ない役です。でも今回は、鑑識という仕事の上では冷静さは保っているけれど、普段の生活ではそうじゃないようなキャラクター作りをしようと思っています。実際にそうした設定が台本に書いてあるわけではありませんが、普通の家庭に育ち、普段は居酒屋でお酒を飲むこともあるような、そんな普通の女子を自分の中で裏設定するつもりです。

裏設定の大切さは、『リーガルV』の時に向井理さんが教えてくださいました。「家庭も家族もドラマの中には出てこないけれど、どういう家族がいて、どういう環境で育ったのか、そういうことを考えることで役になりきれるよ」って。そのアドバイスを生かしたいです。

向井さん以外にも、私の回りのいろいろな先輩方から、いつも素敵なアドバイスをいただいています。事務所の先輩でもある河北麻友子さんとはよく一緒に遊んでいただく間柄ですが、仕事の面でも「待ってるだけじゃダメ。自分から行動したほうがいいよ」とか、「自分の意思でしっかり走っていくほうがいい」ということを、よく教えていただいています。

ドラマもモデルの仕事も、両方大切にしたい

スポーツをしていた多くの人は似た経験があると思いますが、私はバレエをやっていた時、それまでうまくできなかったことが、突然できるようになった瞬間がありました。自分が上手になれたと感じられて、そこからバレエがとても楽しくなりました。

演技ではまだそういう感覚はありません。第1話から最終話まで演じるうちに少しずつ役をつかむことができているとは思いますが、それでも演技が上手になった感じはしません。新しいドラマの撮影が始まるたびに、また一から役を作っていく感じです。でも本当なら最初の撮影からその役になりきっていなければいけないでしょうし、いつかはそうなりたいと思います。

ただ、現場の雰囲気に馴染んだり、監督さんや共演の方に積極的に話しかけたり、そういうことは少しずつできるようになってきたと思います。今はまだまだそういうポジションではないですけど、現場が楽しいドラマは作品自体もよくなると思うし、見ている人たちにも伝わると思うので、そういう雰囲気を率先して作れるような女優になりたいです。そして、よりナチュラルな演技ができるようになりたいなとも思っています。

もちろん、モデルのお仕事もずっと大切にしたいです。特に「TOKYO GIRLS COLLECTION」のようなイベントやファッションショーはファンの人と直接出会える貴重なチャンスなので、ドラマの仕事が忙しくなっても、できる限り参加していきたいと思っています。

宮本茉由さん

6月より「イーデザイン損保」TVCMにオペレーター役で出演中

みやもと・まゆ 1995年、東京生まれ。2016年「第1回ミス美しい20代コンテスト」審査員特別賞を受賞しモデルデビュー。2017年2月より雑誌『CanCam』(小学館)の専属モデルとなる。2018年10月、『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)でドラマデビューし、現在は『東京独身男子』(テレビ朝日系 毎週土曜23:15~)に出演中。7月8日スタートの『監察医 朝顔』(フジテレビ系 毎週月曜 9:00~)への出演も決定している。6月3日からは『イーデザイン損保』のCMで織田裕二と共演中。

PROFILE

髙橋晃浩

福島県郡山市生まれ。ライター/グラフィックデザイナー。ライターとして有名無名問わず1,000人超にインタビューし雑誌、新聞、WEBメディア等に寄稿。CDライナーノーツ執筆は200枚以上。グラフィックデザイナーとしてはCDジャケット、ロゴ、企業パンフなどを手がける。マデニヤル株式会社代表取締役。

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