スポーツやイベントの体験を変えるか 音を振動と光に変える「Ontenna」市販開始

富士通は11日、音を振動で体感できるインターフェース「Ontenna(オンテナ)」の発売と、Ontennaを活用したイベント支援の商用サービスを開始すると発表した。また11日から、全国の30のろう学校を対象に、Ontennaの体験版を無償で提供するという。

(TOP画像は11日に東京都内で開かれた記者会見でOntennaを身につけるモデルの奈苗さん。彼女も聴覚障がいがあり、開発に協力した)

Ontennaは、髪や耳たぶ、えり元や袖口に取り付けて使う。内蔵されたマイクで音を感知すると、モーターの振動またはLEDの発光によって装着した人に伝えることができる。約60~90デシベルの音を256段階の振動と光の強さに変換する。専用のコントローラーに同期させて、複数のOntennaを同時に作動させることも可能だ。

同社は、すでに実証実験を重ねている聴覚障がいのある子供たちの教育現場での活用に加えて、スポーツや映画といった大規模イベントでの演出などにも幅広く使ってもらう考えだ。特に、今後市場拡大が見込めるeスポーツ観戦での利用を期待している。

スポーツやイベントの体験を変えるか 音を振動と光に変える「Ontenna」市販開始

装着時のイメージ画像(富士通提供)

イベント支援の商用サービスは、30台を1日借りると20万円から。Ontenna単体やコントローラーの販売は、富士通エレクトロニクスがECサイトで行い、今年7月からオープン価格で販売するが、予想はOntenna本体が2万5000円、コントローラーが3万円。同社と富士通は、初年度の販売目標は1万台としている。

Ontennaの開発プロジェクトのリーダー・本多達也さんは、昨年5月に掲載したインタビューの際、製品化と商用サービス開始を急ぎたいと語っていた。学生時代に、耳が聞こえない人との出会いをきっかけに、音を聴覚以外の手段で感じてもらうインターフェースの実現を目指して続けた開発が、ようやく商用サービス開始という節目を迎えたことになる。

11日に東京都内で開かれた記者会見で、本多さんは「学生時代から目指していたものをようやく実現できた。耳が聞こえる、聞こえないにかかわらず、一緒に楽しめるものをデザインできたと思っている。これから、Ontennaをいろいろなエンターテインメントの場で活用してもらう計画があるので、楽しみにしていてほしい」と語っていた。

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