口福のランチ

サラリとのどを通るスリランカカレー「Bar I gotta」(東京・中目黒)

口福のランチのカレー特集、今週のカレー店は、中目黒駅から歩いて5分ほどのビルの2階にひっそりとたたずむ「Bar I gotta」。基本は夜にバーとして営業しているが、土日のみランチ営業をしている。おしゃれな空間で、珍しいスリランカカレーが味わえる。

ランチタイムの食事のメニューは「スリランカカレー(1000円)」のみ。東京ではあまりなじみのないカレーだが、既に九州ではちょっとしたブームになっているという。佐賀県鳥栖市のスリランカカレーの名店「ライアンカリー」のオーナーと、I gottaのオーナーの友人が知り合いだったことから、この店でもカレーを提供することになった。

ライスのトッピングは鳥皮の素揚げのときもある

ライスのトッピングは鳥皮の素揚げのときもある

スリランカカレーは、シャバシャバとしたとろみのないルーにターメリックライス、具はチキンにジャガイモという組み合わせが主流。ココナツミルクをたっぷりと使い、いくつものスパイスを重ね合わせて作り出す刺激が魅力だ。

 I gottaでは、楕円(だえん)形の皿の中央に、硬めのターメリックライスを花をかたどってこんもりと盛り、チキンとジャガイモの入ったルーをその周りに注いでいる。

スープ状のスパイシーなルーがスリランカカレーの特徴

スープ状のスパイシーなルーがスリランカカレーの特徴

ライスの山を崩し、とろみのないオレンジ色のルーと共に口に含むたび、複雑なスパイスの香りが口中に広がる。想像以上にパンチの効いた辛さが舌を刺激しつつも、とろみのない分、サラリとのどを通る。ライスにトッピングされたスナック菓子の「カラムーチョ」や、ひよこ豆が脇を固め、大満足で完食だ。

週に数回ライアンカリーから届く2種類のルーを、店内で調合して提供する。ルーにはクミンやクローブ、グリーンカルダモン、ターメリック、レモングラスなど10種類以上の天然スパイスと、ピュアオリーブオイル、ココナツミルクが使われている。保存料などは一切使用せず、小麦粉も使わないグルテンフリーのカレーでもある。ルーは鮮度を保つために、作り立てをすぐに真空パックに詰めて、鳥栖から直送される。鳥栖でスリランカ出身のシェフが作る本格的なカレーを、そのまま中目黒でも味わえるのだ。

ランチのスリランカカレーはミニサラダ付き

ランチのスリランカカレーはミニサラダ付き

ゆったりとした空気が流れる居心地のよい店内では、刺激的なカレーの後のコーヒーがまたうまい。目黒川沿いを中心におしゃれなレストランやカフェ、セレクトショップなどが並び、休日ともなれば大勢の人であふれる中目黒に、またひとつお気に入りの店を発見した。

流行(はや)りのブティックやセレクトショップが並ぶ中目黒の一角にある

流行(はや)りのブティックやセレクトショップが並ぶ中目黒の一角にある

Bar I gotta
東京都目黒区上目黒1-15-13 橋本ハイツ2F
03-6455-3923

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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