ハイウエストがフェラーリよりも速く浸透中 2019年イタリア女性水着のトレンド

イタリアのスクールシーズンは6月中旬で終わり。多くの州で9月中旬まで長い夏休みに入る。いよいよ本格的ヴァカンツェ(ヴァカンス)の到来である。 

加えて2019年は北アフリカから押し上がる高気圧で、例年にない猛暑に見舞われている。筆者が住むトスカーナ州シエナも、6月27日には6月としては1897年以来122年ぶりの高温を記録した。

そうしたなか、より多くのイタリア人がビーチやプールを目指しているはずだ。実際、トスカーナのビーチ、グロセットと内陸のシエナを結ぶ国道も、通常所要1時間弱のところ、週末には3時間の長い列ができた。

今年もイタリア最新女性用ビーチウェアのトレンドを紹介する季節がやってきた。

イタリアでポピュラーなレッグウェアのメーカーであるとともに人気水着ブランドでもある「カルツェドニア」のコレクションを今回も最初に見てみよう。TOP画像も同ブランドのものだ。

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2019年は三つのストーリーが設定されている。第一は「レトロサマー」。往年のリヴィエラ海岸におけるラクシュリー感覚あふれる休暇をイメージしている。具体的には、ストライプ、ポルカドット(ノーマルな大きさの水玉)、そしてボーダーといったパターンを、1950年代のピンナップガール風シルエットに表現している。

二つ目は「ミッドナイト・ジャングル」で、南洋風フローラル・プリントを基調としたエキゾティックなラインである。

そして第3の「ニュー・ミニマル」では、カラーブロックやソリッドカラーを、シンプルなシルエットの中に仕上げている。一部にはレースアップ(編み上げ)のアクセントを巧みに取り入れているのも特徴だ。

これらの傾向は、イタリアのさまざまな水着ブランドにも見られる。加えて、ブランドのロゴを大胆に取り込んだものも。これは筆者が察するに、近年のフィットネス人気やスニーカー・ブームを反映したものであることは確かだ。

一方で、光沢をたたえたラメやクリスタルでマーメイド的ムードを演出するものも見られる。またフローラル・プリントに関して付け加えれば、60-70年代感覚で表現したり、鉤針編みを取り入れたデザインも数々見られる。こちらは明らかにヒッピー風で、レイバンの「ジャジョ」といった円形レンズのサングラスとコーディネイトすれば完璧だろう。

さて実際イタリアのビーチやプールでは、どうか。

前述のトレンドのなかで真っ先に目立っているのは、初めにフローラル・プリント、次にラメ使いである。今回のフォトギャラリーにはないが、アシンメトリックなモノキニに挑戦している女性も、昨年より多い。

しかしながら特筆すべきは「ハイウエスト」であろう。

イタリア語ではヴィータ・アルタという。インスタグラムではインフルエンサーたちが2年ほど前から得意げに着こなしていた。だが、ローウエストや大胆にヒップを露出したブラジリアンなどのビキニ王国イタリアで、実際には目撃する機会が少なかったのも事実だ。

目下のところ、友達と連れ立っているラガッツァ(若い女性)が4人いたら1人がハイウエスト、といったところまできた。

少なくともフェラーリのF1ワールドチャンピオン奪還より先にトレンドとなる兆しが見えてきた。

(文/大矢アキオ Akio Lorenzo OYA 写真提供/カルツェドニア、ラペルラ、MC2サンバース、リネア・マーレ・ブルー)

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