口福のランチ

シャバシャバのルー、爽快なスパイス感「インドカレーカーマ」(東京・神保町)

今年で創業24年を迎える「インドカレーカーマ」は、カレー激戦区の東京・神保町にあって客が途切れることのない繁盛店だ。オーナーシェフの大野弘さんは子どものころから大のカレー好きで、あるとき食べたインドカレーに衝撃を受け、妻・晶子さんとの結婚を機にお店をオープン。以来、二人三脚で店を切り盛りしている。

店を始めた当時、神保町では欧風カレーが主流。とろみのないシャバシャバのインドカレーはなかなか受け入れてもらえず、1日数人しか客が来ない日も多かったという。それでも作り続けているうちに、客が1人増え、2人増え、今や押しも押されもせぬ人気店だ。

メニューは、昼も夜も同じ「チキンカレー(900円)」「キーマカレー(900円)」「野菜カレー(1050円)」の3種類。

爽やかな辛さと野菜のうまみが魅力の「野菜カレー」

爽やかな辛さと野菜のうまみが魅力の「野菜カレー」

取材した日も筆者お気に入りのチキンカレーを注文した。平たく盛られたライスをスープ状のカレーが覆い、二つ割りにしたメークインと大きめのチキンがゴロリ。皿の隅っこには干しブドウやパイナップル、マンゴーソース、ハチミツを混ぜたチャツネ(ペースト状調味料)風の付け合わせが添えられている。

シャバシャバなルーという表現がぴったりの「チキンカレー」

シャバシャバなルーという表現がぴったりの「チキンカレー」

スパイスは、シナモンやクローブ、クミン、カルダモンなどを、ホールとパウダーで使い分けている。オープン当初からスパイスの研究に余念がなく、キーマカレーに使うガラムマサラもオリジナルで配合した自信作だ。野菜をふんだんに使い、ゆっくりと時間をかけて煮込むルーが味の決め手だそう。

「野菜カレー」には大きくカットされた野菜がごろごろ入る

「野菜カレー」には大きくカットされた野菜がごろごろ入る

カウンター6席とテーブル席二つ、オープンキッチンの小さな店では、大野さん夫妻がいつもやさしく迎えてくれる。神保町は学生も多く、大学生だった常連が、会社員になってもちょくちょく顔を出してくれるのだそう。「そんな長年通ってくれるお客様も多いので、気に入ってもらったカレーの味を守っていきたい」と話す。筆者としてもいつまでも応援したい。

カレー店の多い神保町にあって幅広い客層に愛されている

インドカレーカーマ
東京都千代田区神田猿楽町1-2-3
03-3233-8787
https://www.kama1995.com/store.html

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

月が替われば同じ味に出会えない、大阪発のカレー「旧ヤム邸 シモキタ荘」(東京・下北沢)

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魅惑のゴルゴンゾーラクルチャとインドカレー「タンドールバル カマルプール」(東京・東陽町)

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