マストリスト

自宅で使えるキャンプギア、ベランダがコーヒーを楽しむ空間に スノーピークに聞く

この数年、アウトドアウェアを街中で着こなす男性が増えている。カジュアルでちょっとオシャレで着心地もいい。本コラムでは、ファッション性と機能性を兼ね備えたアウトドアブランドが展開する「これさえ持っていれば間違いない」というマストバイなウェア、グッズを紹介します。

   ◇

“HOME⇄TENT”をコンセプトに掲げ、日常の延長線上にあるアウトドアウェアを展開している日本のアウトドア総合メーカー「スノーピーク」。同社が展開する、耐久性に優れ、なおかつコンパクトに収納できるアウトドアギアもまた、ウェアと同じくあらゆる場所でも実力を発揮してくれる。前回に続き、今回はスノーピーク二子玉川で店長をつとめる渡辺岳さんに、自宅のベランダで気軽にアウトドア気分を味わうことのできるギアを紹介してもらった。

人気の定番ロースタイルチェアをコンパクト化

人気モデル「ローチェア30」の背もたれを切り詰めることで、収納性を高めた「ローチェアショート」

人気モデル「ローチェア30」の背もたれを切り詰めることで、収納性を高めた「ローチェアショート」

今まで洗濯物を干す場所でしかなかったベランダも椅子を置いた瞬間に、豊かなアウトドア空間へと変わる。渡辺さんのおすすめはスノーピークのチェアの中でも腰を包み込む座り心地がソファのようだと評判を集めている「ローチェアショート」だ。その特徴は、シート高が30センチと低重心であるため安定性が高く、倒れにくいこと。また座面が地面に対して平行に作られているため、長時間座っても疲れにくく、テーブルと合わせたときには食事を取りやすいのだとか。

ワンタッチでたたむことが出来る中央収束型

ワンタッチでたたむことが出来る中央収束型

スノーピークらしいぬくもりを感じさせるデザインにも注目したい。アームレストに表面加工をかけていないチークの無垢(むく)材を採用したのは、経年変化を楽しんでほしいという狙いから。なお、数年前までは背もたれと座面の生地に、同じく経年変化を楽しめる帆布を採用することでシックな印象にまとめていたが、その後ポリエステル素材に変更されたのだという。その理由を渡辺さんはこう語る。

「キャンバス素材は長く使っているとどうしても伸びが出るんです。スノーピークとして長く使っていただきたいので、数年前から伸びが少なく、強度の高いポリエステル素材に変更したんです」(渡辺さん)

アームレストについているのは、別売りの「ローチェアカップホルダー」(2800円)。缶入り飲料はもちろんスノーピークのシステムボトルやシェラカップ などにも対応。「左側のシェラカップにナッツなどのおつまみを入れていただいて、右側にビールを入れてお楽しみいただくのがおすすめです」(渡辺さん)

アームレストについているのは、別売りの「ローチェアカップホルダー」(2800円)。缶入り飲料はもちろんスノーピークのシステムボトルやシェラカップなどにも対応。「左側のシェラカップにナッツなどのおつまみを入れていただいて、右側にビールを入れてお楽しみいただくのがおすすめです」(渡辺さん)

機能性の高さとインテリアとしてのデザインを両立した「ローチェア ショート」。収納が簡単なので、思い立ったらすぐに出して使うことができるのもうれしい。オプションパーツを合わせれば、このチェア一脚だけでも豊かなベランダライフを実現することもできそうだ。

背面にはメッシュポケットや フックが掛けられるDカンが付いている。収納ケースやなくしやすい小物はこちらに

背面にはメッシュポケットや、 フックが掛けられるDカンが付いている。収納ケースやなくしやすい小物はこちらに

■ローチェア ショート アイボリー(¥21,800)

■ローチェアカップホルダー(¥2,800)

秘密は注ぎ口にあり! 太くて短いノズルでもおいしいコーヒーを抽出

「フィールドバリスタ ケトル」。ハンドルを取り外せるので、持ち運びやすい

「フィールドバリスタ ケトル」。ハンドルを取り外せるので、持ち運びやすい

ベランダにチェアを出して腰掛け、日光や風を感じつつリラックスしたら、次にほしいのは……そう、コーヒーである。そこで紹介したいのが、コーヒーを淹(い)れる時に欠かせないドリップ用ケトルだ。おいしいコーヒーをドリップしたければ、細く、少しずつ、狙った場所にお湯を落とす必要がある。そのため一般的なコーヒー用のケトルはノズル(注ぎ口)が非常に細く長く作られている。ところがスノーピークの「フィールドバリスタ ケトル」のノズルは太く短い。果たしてこのノズルの形で、本当に美味しいコーヒーを淹れることができるのだろうか?

「コーヒー用ケトルの長い注ぎ口は収納スペースを取るだけでなく、運搬するときに曲がってしまうことがあるんです。そこでこのポットは注ぎ口を短くして、その代わりに注ぎ口の先端を極限まで細く曲げつつ、お湯が細く出るように角度をつけているんです。使ってみると驚くほどドリップしやすいですよ」(渡辺さん)

先端を落とすことで、お湯が細く、真下に向かって注げるようになっている。容量は1リットルで、直火にかけることも可能

先端を落とすことで、お湯が細く、真下に向かって注げるようになっている。容量は1リットルで、直火にかけることも可能

■フィールドバリスタ ケトル(¥11,800)

 

刃にはセラミック素材を採用している。金属製の歯は熱を持つため豆の風味を落とすためだ

刃にはセラミック素材を採用している。金属製の歯は熱を持ち、豆の風味を落とすためだ

ドリップと並んでコーヒー抽出で楽しいのが、最高の一杯をイメージしつつ、丁寧に豆を挽(ひ)いていく作業。ここはあえて電動ミルではなく、ハンドミルを使って、粉にムラが出ないよう豆を挽く豊かな時間を楽しんで欲しい。スノーピークの携帯用コーヒーミルは自宅でも十分に使えるスグレモノだ。

「従来の携帯型コーヒーミルはハンドルを取り外すことができる半面、挽いている最中にハンドルが外れやすい。そこでスノーピークはハンドルを折りたたんで収納することにしたんです。さらに回しやすいようハンドルを長めに設定してあるのもポイントです」(渡辺さん)

ハンドルを折りたたんだ状態。コーヒー粉の挽き上がりの粗さも調節できる

ハンドルを折りたたんだ状態。コーヒー粉の挽き上がりの粗さも調節できる

■フィールドバリスタ ミル(¥7,980)

新定番? 人気のチタンマグに性能で劣らない真空ステンレス製マグカップ

重量に関してもチタンダブルマグの92グラムに迫る110グラムと善戦している。スノーピークの新たな定番人気商品となることは間違いなさそうだ

重量に関してもチタンダブルマグの92グラムに迫る110グラムと善戦している。スノーピークの新たな定番人気商品となることは間違いなさそうだ

首尾良くおいしいコーヒーを淹れることが出来たら、次はカップに注いで楽しもう。スノーピークのマグカップといえば、チタン製のモデルが人気。もはやキャンプ場で見ない日がない定番中の定番だが、渡辺さんがレコメンドしてくれたのは、2019年シーズンに発売されたばかりの「ステンレス真空マグ 300」。いわゆる真空ボトルと同じ構造が採用されており、チタン製よりもリーズナブルな価格ながら、性能では勝っている点もあるのだとか。

「チタン製のマグカップに比べて、20%ほど保温と保冷性能が上がっています。ダブルウォール構造で、さらに内部を真空化することによって、これまで以上に優れた保温・保冷性を実現しました。自宅やキャンプ場だけでなくオフィスで使っていただく方も非常に多いです。落とした時に割れてしまわないのも良いみたいですね」(渡辺さん)

■ステンレス真空マグ 300(¥3,430)

収納時は厚さ5センチに! スノーピークが誇るワンタッチ折りたたみテーブル

約50×85×40センチと大きすぎず小さすぎないサイズも人気の秘密。天板には竹の集成材を使い、足にはアルミ素材を採用している

約50×85×40センチと大きすぎず小さすぎないサイズも人気の秘密。天板には竹の集成材を使い、脚にはアルミ素材を採用している

気軽に楽しめるのがベランダアウトドアの良いところだが、コーヒーや軽食を楽しむために、小さめのテーブルを用意してもいいだろう。今回紹介した「ローチェアショート」に合わせるなら「ワンアクションローテーブル竹」がおすすめだ。スノーピークを代表する人気アイテムとして知られる「ワンアクションテーブル」の高さを66センチから40センチに縮めたロースタイルテーブルで、その名の通りワンタッチで小さく折りたたむことが可能だ。

「広げるだけで設置でき、たたむときはロックを押して閉じるだけなので、収納も実に簡単。フォールディング(折りたたみ式)のアイテムでありながら、作りが非常にしっかりしていますので、ご自宅でもサブテーブルとして使っていただきたいですね」(渡辺さん)

折りたたまれた天板を開くとシンクロする形で内側から脚部が現れる。非常に堅牢性が高く10年以上使っているユーザーもいるそう

折りたたまれた天板を開くとシンクロする形で内側から脚部が現れる。非常に堅牢性が高く10年以上使っているユーザーもいるそう

収納時の厚みはわずか5cm。ちょっとした隙間スペースに立てかけておくことができる

収納時の厚みはわずか5cm。ちょっとした隙間スペースに立てかけておくことができる

■ワンアクションローテーブル竹(¥23,800)

この他にもスノーピークには“自宅で使えるキャンプギア”が多数存在する。アウトドアだけのために買うには少々高価と感じるギアも、日常生活でも使えるとなれば話は別。むしろその機能性を考えれば割安とさえ言えるだろう。そしてなにより普段使いすることで、きっと日の光と風の心地良さ、道具を使う楽しさなど、アウトドア・アクティビティーの魅力の一端を味わえるはずだ。

スノーピーク二子玉川の渡辺岳さん。「なんでもないコーヒーもベランダで飲めば気分が良いものです。スノーピークには、しっかりと美味しいコーヒーを淹れるギアが揃っています。お家でもアウトドア気分を味わいつつ、豊かなひとときを過ごしていただければと思います」

スノーピーク二子玉川の渡辺岳さん。「なんでもないコーヒーもベランダで飲めば気分が良いものです。スノーピークには、しっかりと美味しいコーヒーを淹れるギアが揃っています。お家でもアウトドア気分を味わいつつ、豊かなひとときを過ごしていただければと思います」

Snow Peak(スノーピーク)公式サイト
https://www.snowpeak.co.jp/

取材・文/吉田大
撮影/牧野慎吾

PROFILE

吉田大

ライター・編集者。大学卒業後、児童書出版社勤務を経て、フリーランスに。ファッション、アート、音楽、ストリートカルチャーから、政治経済、社会問題、テクノロジー、グルメに至るまで、多岐にわたるジャンルにおいて、長年にわたり執筆活動を続けている。趣味は自転車と立ち食いそば店めぐり。お酒や煙草を嗜まないストレート・エッジな生活を送っている。

スノーピークがオススメする「自宅で使える」キャンプギア ソファや寝袋、どう使う?

トップへ戻る

パタゴニアの「ヘンプ・コレクション」 2019年春夏、社員の間で評判のアイテムは

RECOMMENDおすすめの記事