キャンプブーム、昔はなかった白テント・黒テントが人気 アルペンマウンテンズに聞く

ャンプが人気を集めています。友人や家族と過ごすほか、1人で寝泊まりする「ソロキャンプ」、手軽で快適な「グランピング」など楽しみ方も多様になりました。今、なぜキャンプなのでしょう。フリーライターの山城さくらさんが探ります。

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こんにちは、山城さくらです。長いこと、趣味といえばAKB48しかなかった私ですが、最近新たにドハマリしているものがあります。そう、キャンプです。

どのくらいハマっているのかというと、月平均3回は行くほどハマっています。毎週休みといえば自宅にこもってライブDVDを見ていた私が、月に3回も外で遊んでいるのですからこれは快挙。握手券に費やしていたお給料は、キャンプ道具購入費へ。買っても買っても、ほしいものがでてくるので家計は火の車、もう“推し”(注:最も応援している人)にあわせる顔がありません。

ところで、数年前までキャンプグッズなんて専門店にしか売っていない印象だったのに、最近かっこいい道具がいたる所で売っているのを見かけませんか。それに、SNSを見ても、老若男女、本当に幅広い人たちがキャンプを楽しんでいます。なぜ今、キャンプブームが起きているのでしょう。

今回は、キャンプ歴22年の大先輩、アルペンマウンテンズ(AlpenMountains)練馬関町店・店長代務の松島信理さんに話を聞きました。

現在は第2次キャンプブーム

アルペンマウンテンズ練馬関町店 店長代務の松島信理さん

アルペンマウンテンズ練馬関町店 店長代務の松島信理さん=いずれもアルペンマウンテンズ練馬関町店で撮影

山城「今日はキャンプブームについてお話を聞きに来ました」

松島「実は今、“第2次”キャンプブームなんですよ。ちなみに、第1次キャンプブームは約15年前です」

山城「第1次キャンプブームは、なぜいったん収束したのですか」

松島「景気の影響が大きいですね。生活を優先させるために、まずは趣味にかけるお金を削り、そのまま、というのが大きいのではないでしょうか」

山城「わ……想像以上にシビアな理由だった。たしかにキャンプってなかなかぜいたくな遊びですもんね」

松島信理さん(左)と山城さくらさん(右)

松島信理さん(左)と山城さくらさん(右)

松島「でも、昨今の働き方改革などで時間や経済的な余裕ができ、当時キャンプをやっていた人たちが家族ができるなどして『久しぶりにやってみようかな』となり、また盛り上がってきているんです」

山城「おお! それが現在の第2次キャンプブームの発端ですか」

松島「そうですね。その様子がSNSで広がり、従来のキャンパーだけでなく、若年層や女性など今までとは違う層の興味関心をひきました。そしてハマった人が、それらのギアや新しいキャンプの楽しみ方をまたインスタグラムなどのSNSで発信する。それが拡散し、さらにファンを増やしていく。この繰り返しで現在までのブームとなりました」

機能重視からデザイン重視へ

山城「SNS、つよい……! でも私もキャンプの情報はほぼSNSで集めています、道具なんて特にそうですね」

松島「道具も、様々なメーカーがキャンプ・アウトドア市場に参入してきていて、機能だけでなく、デザイン性もとても優れたものが増えました」

山城「以前は違ったんですか」

松島「まずここまでおしゃれなものはなかったですね。カラーバリエーションも少なく、自然にマッチするグリーンなど地味な色がほとんどでした」

山城「いまここにあるテントはこんなに鮮やかな黄色なのに!(笑)」

キャンプブーム、昔はなかった白テント・黒テントが人気 アルペンマウンテンズに聞く

松島「白色のテントも今はトレンドですが、昔はなかったですね。なぜかというと、白色は光を通してしまうので遮光が弱く、正直、キャンプには向いていないんです。汚れも目立ちますしね」

山城「なるほど。でも、なぜ今は人気があるのでしょうか」

松島「人々のデザインへのこだわりが強くなっているからです。デザインが良いと写真映えもするので、それがSNSで話題になりどんどん購入者が増えるという流れです」

山城「確かに、SNSでつい見てしまうのは機能性よりもデザイン性ですね。他に、昔にはなかった色で、人気の道具はありますか」

松島「例えば真っ黒なテントですかね」

山城「えぇっ! さすがに暑そう」

松島「でも、かなり人気なんです。まずひとつに、他の人とかぶらない。キャンプ場でも非常に目立つことができます。昔は機能性で買っていたのが今は見た目重視で買う方も増えました。そういう志向が今のキャンプブームっぽさでもあります」

メインは30~40代、ライト層はグランピングが主流に

キャンプブーム、昔はなかった白テント・黒テントが人気 アルペンマウンテンズに聞く

山城「お店に買いに来る人の年齢層は、どのくらいでしょうか」

松島「そこは昔と変わらず、多いのは30〜40代ですかね。その年代の方は、お子さんに外遊びを体験させたい、という方が多いです。20代だと、テントを買わずにグランピングでライトに行くスタイルの人が多いので、ガーランド(注:ひもに三角形の旗などをつけた飾り)といった装飾や、マグカップなど小物類を買っていかれます」

山城「グランピングって、手ぶらで行って、高額なテントに泊まったりゴージャスなキャンプを味わったりできるサービスのことですよね。手ぶらでOKなのに、小物を買いに来る……?」

松島「大物はすべてそろっているからこそ、小物だけは持って行き“自分たちらしさ”を出したいという方が多いです」

山城「なるほど。男女比に変化はありますか」

松島「以前は圧倒的に男性が多かったのですが、今は半々ですね。若干男性が上回るくらいです」

今後はキャンプをベースにアクティビティーやイベントを楽しむスタイルへ

山城「最後に、今後のキャンプブームはどのように変化していくと思いますか」

松島「今はキャンプそのものがメインですが、そこから何かをひも付けていくスタイルになると思っています」

山城「ひも付けていくスタイル?」

松島「例えば、キャンプをベースにSUP(スタンドアップパドルボード)をしたり、焚(た)き火を囲みながらプロジェクターで映画を見たり。キャンプをすることがメインの今のスタイルから、キャンプをベースにアクティビティーをやる、そういう方向性になっていくと予想しています」

山城「あー! たしかに。フェスなどのイベントを楽しむという目的で、キャンプをしている方もすごく多いですよね。これは、一家にひとつテントがあるのが当たり前になる日は近いのでは!」

キャンプブーム、昔はなかった白テント・黒テントが人気 アルペンマウンテンズに聞く

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働き方改革の影響や、「子どもに野外での体験をさせたい」という今の子育て世代キャンパーたちの再燃に始まり、そこから一気にSNSで幅広い年齢層へ広まった昨今のキャンプブーム。話を聞いているだけで、キャンプに行きたくてうずうずしている人は、私だけじゃないはず。

でも、ちょっと待って。この猛暑の中、キャンプを最高に楽しむには「道具」がとっても大事なんです。道具をおさえておけば、キャンプオンシーズンの夏、最高のアウトドア体験を満喫できるはず。

次回は、これからキャンプを始めたい人やキャンプ初心者におすすめのキャンプグッズについてリポートします。キャンプに行く前に、チェックしてもらえたらうれしいです。

アルペンマウンテンズ(AlpenMountains)練馬関町店

キャンプブーム、昔はなかった白テント・黒テントが人気 アルペンマウンテンズに聞く

2019年6月にオープンし、山に関連する様々な商品を取り扱っている。いろいろな山の楽しみ方を知ってほしいという思いを込めて、 470ブランド・ 47,000点にのぼる商品をセレクト。ビギナーからエキスパートまで幅広い層に対応している。アウトドアファッションも充実しているほか、3D足型分析マシンやカスタムインソール成型機など希少な最新マシンも体験できる。

所在地:東京都練馬区関町南3-13-12
営業時間:10:00~20:00
電話:03-5991-9991
公式サイト:https://www.alpen-group.jp/store/outdoor/nerimasekimachi/

(取材・文=山城さくら、写真=大滝洋之 / Bright Logg,inc)

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