口福のランチ

南インドカレーの豪華なミールス「ナンディニ」(東京・清澄白河)

カレーが人を引きつける力は、つくづくすごいと思う。おいしいと評判のカレー店は、どこに行っても人であふれている。それも老若男女問わずだ。清澄白河の南インドカレー店「ナンディニ」もそうだった。駅から10分と少し距離があるにもかかわらず、午前11時30分にはすでに満席となっていた。

豆と米で作るサクサクとした感触のパン「マサラドーサ」も人気

豆と米で作るサクサクとした感触のパン「マサラドーサ」も人気

平日のランチは890円からあるが、豪華なミールスが1300円で食べられるので、迷わずミールスを注文。四角い銀のプレートには、本日のカレー(この日はジンジャーチキンだった)、スパイシーな野菜スープの「ラッサム」と豆のスープの「サンバル」、野菜の香味炒めの「ポリヤル」、オムレツ、ナンに似た「ポロッタ」、辛くて酸っぱいピクルスの「アチャール」、ヨーグルト、デザート、薄いクラッカーのような「パパド」にたっぷりのバスマティライス、それにサラダとラッシーまでつく豪華版だ。そしていうまでもなく本場の味わいそのままの本格派だ。

付け合わせも充実したお得感満載のミールス

付け合わせも充実したお得感満載のミールス

2015年に清澄白河に最初の店をオープンして、2017年には虎ノ門に2店目を出店する人気ぶりだ。シェフは全員、南インドのバンガロール出身。子どもの頃に修業先のバンガロールで出会い、苦楽を共にした仲間8人が、今は東京で4人ずつに分かれて二つの店を切り盛りしている。

バンガロールのレストランには、12歳ほどの少年たちが見習いとして集まってくるそうだ。朝は8時から夜の11時まで、来る日も来る日も皿洗いに追われ、シェフになるまでの道のりは遠い。その修業時代に寝食をともにし「家族同様の深い絆で結ばれた仲間たちだ」と語るのは、スタッフの1人カーティックさん。

メニューの中心はもちろん南インドカレーで、油は少なめ、野菜をふんだんに使ったものが多い。南インドカレーの店は、スパイス使いがおとなしめの店も多いが、ナンディニはどちらかというとスパイスのインパクトは強め。「本日のカレー」のチキンカレーもパンチのきいた辛さで筆者好みだ。クミンシードの香りが際だつポリヤルや、タマリンドの酸味がきいたラッサムが、一気にインド気分を高めてくれる。

ナンを折り重ねて焼いたような「ポロッタ」は少し硬めの食感

ナンを折り重ねて焼いたような「ポロッタ」は少し硬めの食感

豆の甘みが感じられるサンバルはやさしい味わいで、パイのような生地が層になったポロッタは、ナンよりさっぱりしていて食感は硬め。もちろんカレーとの相性は抜群だ。ポロッタで一通りカレーを楽しんだら、パパドを粉々に潰して、デザート以外の全部を混ぜて一気に完食した。

外国人客も多く、国際色豊か。ベジタリアンメニューもあって、さらに人気が増しそうだ。

清澄白河駅から徒歩で10分程度。外見はシンプルな店構え

清澄白河駅から徒歩で10分程度。外見はシンプルな店構え

ナンディニ
東京都江東区三好3-11-8
03-5875-9644
http://nandhini.jp/

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

スパイスの香りに誘われて…… 朝8時からのカレー店「SPICE POST」(東京・代々木八幡)

トップへ戻る

日本米に合うインドカレー「カレー&オリエンタルバル 桃の実」(東京・水道橋)

RECOMMENDおすすめの記事