水代百貨店

ビール目当てで来場するファンも多い! 横浜DeNAベイスターズのクラフトビールがすごい!

気鋭のコミュニティー・プロデューサー水代優さんがオススメのモノ・コト・ヒトを紹介する連載「水代百貨店」。今回のテーマも「クラフトビール」です。

前回、オススメのクラフトビール3銘柄と、「東京で飲むならここ!」という飲食店を四つ紹介してもらいましたが、「実はもう一つ、どうしてもオススメしたい店とクラフトビールがあります!」と鼻息を荒くする水代さん。

それは横浜のカフェ&ダイニング「Boulevard Cafe &9」と、同店が提供するクラフトビール「BAYSTARS ALE」と「BAYSTARS LAGER」。

この二つのビールは横浜DeNAベイスターズがオリジナルビールとして開発したもの。ビール目当てで球場に足を運ぶ人がいるほどファンが多く、球場外では「Boulevard Cafe &9」のみで提供されています。

それほどまでに人を引きつける理由とは――。水代さんと一緒に「Boulevard Cafe &9」を訪ねました。

球界初! オリジナルのクラフトビールをリリース

2017年3月にオープンした、横浜DeNAベイスターズ運営の複合施設「THE BAYS」。クラシックな雰囲気が漂う建物は旧関東財務局横浜財務事務所。1Fにビアバーを併設した「Boulevard Cafe &9」がある

2017年3月にオープンした、横浜DeNAベイスターズ運営の複合施設「THE BAYS」。クラシックな雰囲気が漂う建物は旧関東財務局横浜財務事務所。1Fにビアバーを併設した「Boulevard Cafe &9」がある

熱心な野球ファンでもあり、「ずっと巨人ファンだった」と語る水代さんだが、最近は足繁く横浜スタジアムへ通う日々をおくっているという。なぜか? その理由はやっぱりクラフトビールにあった。

「ちょうどエールビールにハマり始めた頃に、横浜DeNAベイスターズが運営する『THE BAYS』の運営企画を担当することになりました。スタジアム至近の立地で、元は関東財務局だった歴史的建造物の中に、カフェやショップ、シェアオフィス、フィットネススタジオなどを併設した複合施設です。ここに、ベイスターズオリジナルのクラフトビールを販売するビアバーを置くアイデアが持ち上がったのです」

横浜DeNAベイスターズはそれ以前から、オリジナルのクラフトビールの販売に着手した唯一の球団である。つまり「THE BAYS」は、クラフトビール熱が高まる水代さんにとって、趣味と実益を兼ねた絶好の案件だったわけだ。

「まさに渡りに船。こんなにやりがいのあるオファーはなかったですね」

水代優さん

水代優さん

ところで、なぜベイスターズはオリジナルのビールを手がけるようになったのか。同球団の飲食部に所属する浦田晃仁さんは、ことの経緯を次のように語る。

「来場してくれた観客の皆さんに、ゲームの勝敗以外にも何か楽しみを提供できないかと考えたのがきっかけです。その点、昔から野球とビールは相性が良く、イニング間も座席で楽しめるものとして、うってつけでした」

横浜DeNAベイスターズ飲食部の浦田晃仁さん

横浜DeNAベイスターズ飲食部の浦田晃仁さん

そこで2015年の夏、外部の酒造メーカーにOEMで製造を依頼するかたちで、オリジナルのエールタイプの「BAYSTARS ALE」をリリース。これがファンだけでなく、ビール好きに大いにウケた。

「このときは球場の外のスペースでの限定販売だったのですが、予想をはるかに上回る反響をいただき、翌年から正式に球場内でも販売することを決めました。新たにラガータイプの『BAYSTARS LAGER』も追加し、二つの球団オリジナル醸造ビールを横浜スタジアムの新たな名物として育てていこうという取り組みですね」(浦田さん)

いかにも世の中のクラフトビール・ブームを象徴するような流れだが、ベイスターズの取り組みが秀逸なのは、ビールをつくるにあたり、現役選手やコーチ、関係者などに好みをリサーチした上で味を設計している点だろう。これにより、いっそう野球と相性のいい、ベイスターズならではのビールに仕上がった。

巨人ファンだった水代さんが、「いまではすっかりベイスターズに夢中です」というのも、このクラフトビールの存在が大きい。

「BAYSTARS ALE」(左)と「BAYSTARS LAGER」(右)。横浜DeNAベイスターズの選手、監督、コーチに、「色」「アルコール度数」「ホップの香り」「苦味の程度」など細かくアンケートを取って作ったこだわりのビール。ともにパイント=800円、ハーフ=500円

「BAYSTARS ALE」(左)と「BAYSTARS LAGER」(右)。横浜DeNAベイスターズの選手、監督、コーチに、「色」「アルコール度数」「ホップの香り」「苦味の程度」など細かくアンケートを取って作ったこだわりのビール。ともにパイント=800円、ハーフ=500円

タップにバットやボールが装飾されたビアバー「Boulevard Cafe &9」

約15種のクラフトビールと、“ビールに合う”を徹底的に追求したオリジナルフードを提供する「Boulevard Cafe &9」

約15種のクラフトビールと、“ビールに合う”を徹底的に追求したオリジナルフードを提供する「Boulevard Cafe &9」

「THE BAYS」内に置かれたビアバー「Boulevard Cafe &9」だが、ビールを注ぐタップの部分にバットやボールをあしらった、ファンにはたまらない仕様が目を引く。

「いずれも実際に試合で使われた本物で、折れて使えなくなったバットなどを再利用しています。『Boulevard Cafe &9』ではベイスターズのオジリナル醸造ビールだけでなく、国内外のゲストビールも用意しました。観戦の前後に立ち寄られる方だけでなく、会社帰りに飲みに来る方も少なくありません」(浦田さん)

選手が使用し折れたバットや公式試合球を加工し作成したビアタップ

選手が使用し折れたバットや公式試合球を加工し作成したビアタップ

ビアタップは全部で20本ある

ビアタップは全部で20本ある

野球のグラウンドを模したビールの分類表。プロ野球球団ならではの遊び心あふれるデザイン

野球のグラウンドを模したビールの分類表。プロ野球球団ならではの遊び心あふれるデザイン

フードの構成も秀逸で、ランチメニューには球団の若手選手が生活する青星寮にちなんだ「青星寮カレー」や「青星寮プレート」を用意するほか、ディナーメニューには、スペアリブやポテトフライといったビールのお供に欠かせないメニューも一通り押さえられている。ファンの新たな拠点となるのも納得だ。

ベイスターズといえば、2011年に親会社がDeNAに移って以来、観客動員数をV字回復させたことでよく知られている。その背景にあったのは入念なマーケティングであり、クラフトビール開発もその施策の一つだ。

「球団に就職して、まさかビールを仕事にすることになるとは夢にも思っていませんでしたけどね(笑)」

そう言ってほほ笑む浦田さんの表情には、仕掛けが結果に通じた喜びがにじむ。世のクラフトビール・ブームと同様、ベイスターズのビール人気もまだまだ上昇カーブを描くだろう。いまや水代さんも、ゲームとビールの二つを目当てに、年間20~30試合ほど観戦に訪れているという。

「こんなことを言うと怒られそうですが、今では試合が見たいのか、それともビールが飲みたいのか、わからなくなるときすらありますよ(笑)。ただ、間違いなく言えるのは、横浜スタジアムに足を運ぶ目的が増えて、確実にワクワク感が増しているということです」(水代さん)

それはきっと、ファンの総意でもあるはずだ。

(文/友清哲 撮影/野呂美帆)

愛飲するBAYSTARS LAGERを楽しむ水代さん。球場で飲むのとはまた違ったおいしさが感じられるという

愛飲するBAYSTARS LAGERを楽しむ水代さん。球場で飲むのとはまた違ったおいしさが感じられるという

店舗情報

Boulevard Cafe &9
住所:神奈川県横浜市中区日本大通34
電話番号:045-663-3161
営業時間:平日・土曜=11:30~23:00/連休最終日=11:30~21:00/ナイター開催日=11:30~/デーゲーム開催日:11:00~
※横浜スタジアム試合開催スケジュールにより変更になる場合がございます。詳しくは店舗へ直接お問い合わせください
定休日:不定休
ウェブサイト:www.baystars.co.jp/thebays/floor1/

ビール目当てで来場するファンも多い! 横浜DeNAベイスターズのクラフトビールがすごい!

 

イベント情報

『サマータイム ベイスターズ』

ビール目当てで来場するファンも多い! 横浜DeNAベイスターズのクラフトビールがすごい!

横浜DeNAベイスターズの今夏の広告ビジュアルを担当する写真家・石田真澄さんによる撮りおろし写真を、「THE BAYS」1Fの「Boulevard Cafe &9」にて展示中。

展示:2019年8月16日(金)~8月25日(日)
開催場所:THE BAYS 1F「Boulevard Cafe &9」
(神奈川県横浜市中区日本大通34)
最寄駅:みなとみらい線「日本大通り駅」2番出口より徒歩4分、
JR京浜東北・根岸線「関内駅」南口より徒歩7分 、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」1番出口より徒歩7分

◇石田真澄◇
オフィシャルサイト
1998年生まれ。
独学で写真をはじめ、2018年には写真集『light years‐光年‐』を発表。
GINZAや装苑、MiLKJAPONなど様々な雑誌、また大塚製薬「カロリーメイト」の夏季キャンペーン「部活メイト」で撮影を担当し、幅広い活動を見せている。

*石田真澄さんの関連記事

>>「現役女子高生」からの飛躍 20歳で活躍する気鋭の写真家・石田真澄の写真展『evening shower』

PROFILE

水代 優

1978年生まれ。愛媛県出身。2002年より株式会社イデーにてカフェやライフスタイルショップの新規出店を数多く手掛ける。2012年にgood mornings株式会社を設立。東京・丸の内や神田、日本橋浜町を始め、全国各地で「場づくり」を行い、地域の課題解決や付加価値を高めるプロジェクトを数多く仕掛ける。

このクラフトビールがすごい! “目利き”水代優がすすめる3銘柄&4飲食店

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