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オークリーのサングラス、スポーツ用アイウェアで培った機能とカジュアルなデザイン

この数年、アウトドアウェアを街中で着こなす男性が増えている。カジュアルでちょっとオシャレで着心地もいい。本コラムでは、ファッション性と機能性を兼ね備えたアウトドアブランドが展開する「これさえ持っていれば間違いない」というマストバイなウェア、グッズを紹介していく。

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日差しに含まれる紫外線が肌(皮膚)や目にダメージを与えることは広く知られている。気象庁の観測によると日本でもっとも紫外線量が高くなる時期は7月〜8月。昨今、この時期にサングラスを着用する人は増えている印象はあるが、それでも日本人でサングラスを使う人が多いとは言えない。長時間、紫外線を浴び続けるとさまざまな眼病リスクを高めることを考えると、サングラス着用は自分の目を守るための“マストアイテム”と言えよう。

しかし、サングラスならば何でもOKというわけではない。ものによっては、かえって角膜に紫外線を集めてしまう粗悪なサングラスもあるという。一方、高性能なスポーツ用アイウェアを選べば、機能面は保証されるものの普段使いするにはデザイン的に少々厳しい。そこでオススメしたいのが、オークリーの定番サングラス「フロッグスキン」だ。

フロッグスキンのサイドには旧ロゴ「ファクトリー・パイロットロゴ」が輝く。こちらも元々は優れたモトクロス・ライダーのみが使用を許される名誉あるアイコンだった

フロッグスキンのサイドには旧ロゴ「ファクトリー・パイロットロゴ」が輝く。こちらも元々は優れたモトクロス・ライダーのみが使用を許される名誉あるアイコンだった

1975年、米カリフォルニアで創業したオークリーは、元々はモトクロスバイクに装着するゴム製グリップを作るメーカーだった。ご存じのとおり、モトクロスは屋外に作られたダートコースをバイクで疾走する過酷な競技。水、土、泥がつきものであり、それらに起因するグリップの“滑り”は命の危険につながる。オークリーの創業者であるジム・ジャナード氏は、ライダーたちの安全を守るべく、雨が降っても滑らないゴムを開発し、自社製のカスタムグリップに使用して一躍モトクロス・シーンに旋風を巻き起こす。

その後、オークリーは新素材開発の技術を応用し、1984年にスポーツの世界に進出するその翌年となる1985年に誕生したのが、30年以上にわたって人気を集めているマスターピース「フロッグスキン」だ。

カジュアルなデザインと本気の機能で、ストリート系アスリートの間で大ブレイク

「フロッグスキン」(16200円〜)豊富なカラーバリエーションも人気の秘密。アジア人向けの「Asia Fit」(16200円〜)、小顔の人向けの「Youth Fit」(15120円〜)などもラインナップしている

「フロッグスキン」(16200円〜)豊富なカラーバリエーションも人気の秘密。アジア人向けの「Asia Fit」(16200円〜)、小顔の人向けの「Youth Fit」(15120円〜)などもラインナップしている

「ラフに扱っても決して壊れない」。そんな評判から、発売と同時にサーフィンやスケートボードなどを愛好するLAの若者たちの間で大ブレークしたフロッグスキン。オークリーで日々アスリートのサポートを担当する永田隼也(ながた・じゅんや)さんは、その秘密は素材にあると語る。

「フロッグスキンは、普段使いできるデザインながら、スポーツアイウェアの開発で培った技術が使われているんです。フレームには『オーマター』というオークリーが独自開発した素材を使っています。この素材は、耐久性が高く、柔軟性に優れ、寒暖差に強いので非常に折れにくいんです」(永田さん)

我々のリクエストに応えて、フロッグスキンのステムを全力で曲げる永田さん。かなりの力を加えても折れてしまうことはない

我々のリクエストに応えて、フロッグスキンのステム(=テンプル。耳にかける「つる」の部分)を全力で曲げる永田さん。かなりの力を加えても折れてしまうことはない

眼精疲労と紫外線をしっかり防いでくれるオークリーの高品質レンズ

オークリーでは通常のレンズのほか、偏光レンズなどをラインナップ。別売りも可能とのことなので、気分でレンズを入れ替えてもいいだろう

オークリーでは通常のレンズのほか、偏光レンズなどをラインナップ。別売りも可能とのことなので、気分でレンズを入れ替えてもいいだろう

不純物混入率が高く、またゆがみの多い粗悪なレンズ越しに物体を見た時、我々の目と脳は常にピント調整を行うことになる。無意識であるにしろ体をハードに使っている状態となるわけだから、疲労につながっていくのは当然だ。対してオークリーのレンズは、極限まで不純物を取り除いた高品質レンズ。またレンズのどの部分で見ても光がまっすぐ目に入ってくるように、場所によって微妙に厚みを変えている。そのため長時間かけていても疲れることがないのだ。

色調やコントラストを強調することで、細部までくっきりとした視界を実現するプリズムレンズも人気

色調やコントラストを強調することで、細部までくっきりとした視界を実現するプリズムレンズも人気

さらに紫外線をカットするUV対策も一味違う。一般的なサングラスに施されている「コーティング」ではなく、レンズそのものが紫外線をカットする素材で作られているのだ。その理由について永田さんはこう語る。

「コーティングによるUVカットは、引っかいてしまったときだけでなく、気温の上下などでレンズが膨張した時に亀裂が入るんです。サングラスをかけて視界が暗くなると人間の瞳孔は開いている状態になります。そこに紫外線が入ってくるわけですから、ダメージは逆に大きくなる。オークリーではレンズそのものをUVカット素材で作ることで、そうした状況を未然に防いでいます」(永田さん)

さらにオークリーの直営店には検眼士が常駐しており、度入りのサングラスを製作することも可能。もちろんクリアレンズもラインナップしているので、高品質なオークリーレンズを使った眼鏡を作ることもできるのがうれしい。

一流MTBライダーが太鼓判を押すフロッグスキンのゴーグル機能

永田さんは全日本マウンテンバイク選手権大会での優勝経験を持つ、国内トップレベルのMTBライダーでもある

永田さんは全日本マウンテンバイク選手権大会での優勝経験を持つ、国内トップレベルのMTBライダーでもある

永田さんは、オークリーのスポーツマーケティングチームでアスリートサポート担当として働く傍ら、プロのマウンテンバイク(MTB)ライダーとしても活動している。永田さんが主戦場とする「ダウンヒル」と呼ばれる種目は、山中を猛スピードで駆け下りる競技。MTB競技の中でも、砂利や木の枝を始めとする障害物、そして転倒により目が傷つくリスクが高い。もちろんレース時に着用しているのは競技用のゴーグルだが、そのテクノロジーはフロッグスキンにもしっかりと反映されているという。

「フロッグスキンのレンズには、防護盾や飛行機の窓などに使われているポリカーボネート素材の純度を高めて使用しています。耐衝撃性に優れており、散弾銃で撃たれた兵士がオークリーのアイウェアをかけていたおかげで目を守ることができたというエピソードがあるくらいなんですよ。また外側からの衝撃では絶対にレンズが外れないようになっているのも特長です。外れたレンズによって顔や目を傷つけてしまう可能性があるからです。僕自身もレース中に顔面を強打したことが何度もあるんですが、そんな時もレンズが外れることはなく、しっかりと目を守ってくれました」(永田さん)

軽量の秘密は究極のシンプル設計 たった五つのパーツで構成

分解したフロッグスキン。たった五つのパーツで構成されている

分解したフロッグスキン。たった五つのパーツで構成されている

着用していることを忘れるような快適なかけ心地のサングラスを――。創業者ジム・ジャナード氏の“意向”は、フロッグスキンにも反映されており、実際、一般的なサングラスと比べて軽量だ。その要因となっているのが極限まで簡略化された構造。なんとたった五つのパーツで構成されており、蝶番(ちょうつがい)やステムの芯を含め、金属パーツも一切使われていない。

ヒンジ(=蝶番)はフレームとステムに一体化されているものの、開閉時に適度なテンションがかかるダブルアクション仕様となっており、非常に動きがスムーズ。金属パーツやネジを使っていないので、緩みに起因するステムのぐらつきが起きにくい

ヒンジ(=蝶番)はフレームとステムに一体化されているものの、開閉時に適度なテンションがかかるダブルアクション仕様となっており、非常に動きがスムーズ。金属パーツやネジを使っていないので、緩みに起因するステムのぐらつきが起きにくい

目は「日常的にむき出しになっている臓器」とも言われている。紫外線や異物などから自らの目を守るため、サングラス選びはしっかりと機能を備えたものにしたいものだ。そしてデザインがよいことも重要。機能性とデイリーユースに耐えるデザイン性を兼ね備えたフロッグスキンは、初めてのサングラスにオススメできるマストな1本だ。

直営店ほか一部店舗では、レンズやフレームのカラーを選ぶことができるカスタムオーダーが可能。直営店では注文したその場で持ち帰ることができる。カスタムーオーダーをする場合、通常はチャージとして2000円が掛かるが、8月末までは無料とのこと

直営店ほか一部店舗では、レンズやフレームのカラーを選ぶことができるカスタムオーダーが可能。直営店では注文したその場で持ち帰ることができる。カスタムオーダーをする場合、通常はチャージとして2000円が掛かるが、8月末までは無料とのこと

OAKLEY(オークリー)公式サイト
https://www.oakley.com/ja-jp

撮影/今井裕治

PROFILE

吉田大

ライター・編集者。大学卒業後、児童書出版社勤務を経て、フリーランスに。ファッション、アート、音楽、ストリートカルチャーから、政治経済、社会問題、テクノロジー、グルメに至るまで、多岐にわたるジャンルにおいて、長年に渡り執筆活動を続けている。趣味は自転車と立ち食いそば店めぐり。お酒や煙草を嗜まないストレート・エッジな生活を送っている。

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