口福のランチ

日本米に合うインドカレー「カレー&オリエンタルバル 桃の実」(東京・水道橋)

「カレー&オリエンタルバル 桃の実」は、2017年にオープンした「日本米に合うインドカレー」がコンセプトのカレー店だ。オーナーの瀬島徳人さんと、店を切り盛りする加来翔太朗さんが2人で考えたコンセプトだという。2人は、時期こそ重なってはいないが、インドの同じホテルで働いていた先輩後輩の間柄だ。インドでの経験がベースにはあるものの、桃の実のカレーは完全なオリジナル。パラパラとしたインド米ではなく、ねばりのある日本米に合わせるのがこだわりだ。

ランチは「チキンカレー(850円)」、「キーマカレー(850円)」、「マトンカレー(1050円)」の3種類。150円プラスすると、ダルカレー、サブジ、ピクルスが付く「セット」になる。マイルドなダルカレーは箸休めになるし、個性の強いチキン、キーマ、マトンのそれぞれの味わいを高める相乗効果があるという。

1日寝かせることによって味に深みが出るマトンカレー

1日寝かせることによって味に深みが出るマトンカレー

この日は、店一押しのチキンカレーをセットで注文した。他の2種類とは違うとろみのない黄色いカレーだ。真っ白なご飯を中央に盛って、反対側にはダルカレーが注がれている。口にする前からフレッシュなスパイスの香りに心が躍る。

マイルドなダルカレーがチキンカレーのスパイシーさを引き立てる

マイルドなダルカレーがチキンカレーのスパイシーさを引き立てる

期待通りのスパイシーさに大満足で完食。確かに、優しい味わいのダルカレーを途中に挟むと、チキンカレーのスパイス感がより強調された。

自慢のチキンカレーは、マスタードシードを低温の油でローストして、辛みではなく香ばしさを引き出す。そこに別のスパイスを15種類ほど配合して仕上げている。スパイスは、フレッシュさを保つため、毎朝仕込みのタイミングで配合するのだそう。マトンやキーマは、反対に時間を置いた方がおいしくなるので、少なくとも1日は寝かせる。こだわりの米には山形の「はえぬき」を使用。珍しい銘柄ではないが、いろいろと試した結果、カレーにはこれが一番という結論になったそうだ。

ハーブで香りづけされた、ビストロ譲りの西洋風ピクルス

ハーブで香りづけされた、ビストロ譲りの西洋風ピクルス

「ありがたいことに、毎日多くのお客様にきていただき、行列店になりました。だからこそ、どんな状況でも100%の状態で提供したいと思っています。お待たせした分、さらにおいしいカレーを出します」と加来さん。

桃の実に近づくと、おいしいカレーの匂いが漂ってくる。それも澄んだ濁りのないスパイスの香りだ。待っている間もその匂いに誘われて、すぐにカレーモードにスイッチが入る。熱きシェフの渾身(こんしん)のカレーをぜひ味わってほしい。

水道橋駅から徒歩3分ほどの静かな裏通りにある

水道橋駅から徒歩3分ほどの静かな裏通りにある

カレー&オリエンタルバル 桃の実 水道橋店
東京都千代田区神田三崎町1-1-14 三崎町大島ビル1F
03-5577-2879

http://www.momo-no-mi.jp/

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

南インドカレーの豪華なミールス「ナンディニ」(東京・清澄白河)

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