口福のランチ

中目黒のカレー通に愛される店 開業20年でリニューアルした「カフェ・レッドブック」(東京・中目黒)

中目黒に店を出して今年で20年目を迎える「カフェ・レッドブック」。今年7月にリニューアルオープンして明るい店内になり、より入りやすくなった。もともと、コーヒーやパスタなども提供するカフェダイニングとしてオープンしたが、今は、カレー通のあいだではよく知られた店だ。

レッドブックの原点でもある看板メニューの「チキンカリー」

レッドブックの原点でもある看板メニューの「チキンカリー」

ランチタイムは、「チキンカリー(1000円)」、「キーマカリー(1100円)」、「マトンカリー(1450円)」など、全てサラダ付きの6種類。通常のターメリックライスを、プラス150円でサフランライスに変更可能だ。看板メニューのチキンカリーも捨てがたいが、羊肉が苦手でなければ、ぜひマトンカリーにトライして欲しい。

ターメリックライスの上には、辛みと甘みが混在する奥深い味わいのルーを纏(まと)った大ぶりのマトンがゴロゴロ。たっぷりのパクチー、アクセントのレッドオニオンのアチャール、カットされたライム、それにパパドが添えられている。実はこの取り合わせが秀逸で、飽きずに何度でも食べたくなってしまうのだ。

パパド、パクチー、アチャール、ライムの組み合わせが絶妙な「マトンカリー」

パパド、パクチー、アチャール、ライムの組み合わせが絶妙な「マトンカリー」

まずシンプルにカレーとターメリックライスを堪能したら、次にパパドを潰して振りかけると風味と食感が変わり、違う味わいが楽しめる。アチャールでちょっと口直しをしてから、パクチーにライムを一振りしてカレーに混ぜて食べると、そこにまた新たな感動が生まれる。ライムのあるなしでは味わいがかなり違う。一皿のバランスがとにかく素晴らしく、シェフのセンスのよさに脱帽だ。

ベースにはインドカレーがあるが、大きく異なるのは、大量のタマネギをしっかりとローストすること。これはカフェ・レッドブックのカレーの基礎となる大切な作業だそうだ。「化学調味料などは何一つ使わないので、カレーの味に深みを出そうとすると、タマネギのローストが不可欠なんです」とシェフの外川良さん。このタマネギをベースに、それぞれのカレーごとに、スパイスの調合を変えて素材に合ったバランスを生み出している。長年の試行錯誤の結果、スパイスの面白さも学んだ。

セットのサラダは、ドレッシングがとてもおいしい

セットのサラダは、ドレッシングがとてもおいしい

リニューアルを機に、夜はカレーに加えて、スパイスを使ったお酒に合う新メニューも考案中とか。「20年間少しずつ形を変え、今のカフェ・レッドブックになりました。このところ昔からの常連のお客様に加え、海外の方や若い方なども増えました。いつ来ても気軽においしい食事を楽しめる店でありたい」とオーナーの井上愛さん。この店を大切に育てようとしている2人の思いの詰まった絶品カレーをぜひ堪能してほしい。

赤レンガの外壁が歴史を感じさせるが、店内はきれいにリニューアル

赤レンガの外壁が歴史を感じさせるが、店内はきれいにリニューアル

カフェ・レッドブック
東京都目黒区上目黒1-3-2
03-3710-3438

http://caferedbook.com/

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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