キャンピングカーで行こう!

軽自動車ベースのキャンピングカーに、身長183cmの俳優・南圭介さんが乗ってみた

日本独自の規格、軽自動車。コンパクトなサイズに必要十分な走行性能、リーズナブルな維持費などで人気です。そしてもちろん、軽自動車をベースにしたキャンピングカーも日本独自のもの。今回は、気になるその乗り心地・使い心地を、俳優の南圭介さんの協力でリポートしてみたいと思います。

日本で今、一番小さいキャンピングカー

全長3.4m、全幅1.48m、全高2.0m。軽キャンピングカーとて例外ではなく、この軽自動車の規定サイズに収まるように作られています。その最大のメリットは何と言っても取り回しの良さ。実際、ぱっと見た感じは「本当に寝られるの?」と思う人がいるのもうなずけます。

そこで今回、俳優の南圭介さんに軽自動車キャンピングカーを体験してもらうことにしました。南圭介さんといえば、以前も忙しい舞台の合間にキャンピングカー旅を体験してくださいました。

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今回乗るのはあの時よりさらに小さい、軽のバンコンタイプ。さて、どんな感想を持たれるでしょうか。

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外観からは全くキャンピングカーには見えない、オフタイム・トラベラー3

用意した軽キャンピングカーは、スマイルファクトリー社の「オフタイム・トラベラー3」。スズキ・エブリイをベースにしたバンコンタイプで、ポップアップルーフさえ持たない、超シンプル&スモールサイズ。言い換えれば、現在販売されている最小サイズのキャンピングカーです。対して南さんの身長は183cm! 彼がOKなら、十分なスペースがあると言えるでしょう。

都内の待ち合わせ場所で合流したら、まずは今回のキャンピングカーとご対面。南さんの第一印象は「これがキャンピングカー?」というものでした。

ムリもないでしょう。オフタイム・トラベラー3は、キッチンを持たないシンプルな室内。家具類は基本的に寝台と収納のみ。サブバッテリーを手間をかけて床下に装備するなど、室内を最大限に広く使えるように工夫されたモデルなのです。が、ただ外から見ただけでは普通の軽バンにしか見えません。運転席や後席もスズキ・エブリイそのままです。リアゲートを開けてはじめて小ぶりな家具が見えて、貨物車ではないことが分かります。「荷室としての広さも十分だし、これなら普段は軽自動車として十分につかえますよね」(南さん)。

軽自動車ベースのキャンピングカーに、身長183cmの俳優・南圭介さんが乗ってみた

後席もご覧の通り。普段は4人乗りの車として活躍してくれる

気になる走行性能は?

軽自動車に対して、走行性能に不安を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も長年、ごく近距離、町内を回るのに使う車、というイメージを抱いてきました。しかし、今の軽自動車は違います。走行性能に優れた車種も多く、特にスズキ・エブリイには5AGS=オートギアシフトという、普通とはちょっと違ったオートマチックミッションが用意されているのです。これは通常のトルクコンバータータイプのミッションとちがって、クラッチを自動制御するタイプのため、トルクコンバータータイプよりも効率がよく、さらに5速までありますから、よりエンジンのパワーバンドをより有効に使えるというわけです。

さっそく南さんに乗ってもらいました。走行は一般道。しかし、片側3車線ある大通りです。交通量もそれなりにあって、車線変更も数回。

「普通。っていうか、軽自動車として考えたら、むしろよく走りますね。車線変更もきびきび動けるし、合流からの加速もスムーズで、がんばってる感がありません」

エブリイにはターボ車も用意されていますが、スマイルファクトリーによれば「ターボ車を選ばれるお客様は少ないです」とのこと。ポップアップルーフなどの架装が少なく、家具がコンパクトにまとまっていることなどから、車両重量が軽く、ターボまでつけなくても十分な性能があるのです。

さて、今回の目的地は都内でも郊外のほう。市街地からやや山道へと差し掛かりますが、オフタイム・トラベラー3はすいすいと坂道へと入ってゆきます。

軽自動車ベースのキャンピングカーに、身長183cmの俳優・南圭介さんが乗ってみた

取り回しのよさは軽自動車ならでは。傾斜のきつい砂利道もすいすい

目的地は「都内の大仏!」

いよいよ目的地が近づいてきました。実は今回の目的地は、南さんのたっての希望で「大仏」! 東京都日の出町にある塩澤山寶光寺(えんたくざんほうこうじ)の鹿野大佛(ろくやだいぶつ)を目指して走ったのでした。お寺の開闢(かいびゃく)は1478年。境内には鹿が傷を癒やしたとされる「鹿の湯」という温泉場(鉱泉)の跡があります。江戸から明治にかけて度重なる火災に見舞われた同寺でしたが、江戸時代の図面をもとに復興、平成30年には鎌倉の大仏様よりも大きな「鹿野大佛」を完成させました。実は大の「大仏マニア」だという南さんから「せっかくドライブするなら大仏を見に行きたい!」とリクエストされていたのでした。

「うわー! 見えてきた! あれですよね、きっと!」

山道というほどではありませんが、幹線道路から細い道を上ること十数分。緑の木々の間から大仏様の頭が望めるようになってきました。

「テンションあがるー!」

大仏参拝のための駐車場は砂利敷き。細い路地もあり、ためしに路地の通り抜けや車庫入れも体験してもらいます。

「運転する感じは、完全に普通の軽自動車です。ハンドリングは軽いし、それでいてトルクがしっかりしている印象ですね」

車を止めたら、いざ、参拝。細い参道はちょっとした山道風ですが、少し登ればすぐ、おひざ元へ上がれます。心ゆくまで仏様を鑑賞し、お参りを済ませて、帰路につきました。

身長183cmでも快適に寝転べるのか

キャンピングカーというからには、気になるのが室内の居住性です。細身とはいえ、身長183cmの南さんが、車内で過ごすのには狭すぎないか、と不安になります。当然、ポップアップルーフはありませんから、車内で立つことはできません。まずは車をとめて、居室部分に入ってみます。

「ベッドを展開してみましょうか」と南さん。ベッド展開、と言っても純正シートをたたんでベッドボードを載せるだけ。あっという間に完成です。

【動画】ベッドを展開する南圭介さん

「これならお子さんでもできそうですね」。さっそく横になってみると、「うーん。僕の身長だと、真っすぐだとちょっとキツイかな。でも、ちょっと脚を曲げたり、斜めになったりすれば大丈夫です。寝心地はもう、バッチリですよ」。

軽自動車ベースのキャンピングカーに、身長183cmの俳優・南圭介さんが乗ってみた

183cmの南さんには、ちょっと足りませんが、少し斜めになればご覧の通り。補助マットを使えばさらに20cm伸びます

キャンピングカーの構造要件では大人用ベッドのサイズは180cm×50cm。オフタイム・トラベラー3のベッドもちゃんと180cmあります。しかも、オプションの補助マットを使えば200cmまで伸ばせるとのこと。南さんサイズの人ならその補助マットがあれば安心です。

オフタイム・トラベラー3は2段ベッドが特徴で、なんと就寝定員は4人! せっかくなので上段ベッドのチェックもしてもらいましょう。ブラケットにバーを渡し、脇に収納されていたベッドボードを載せれば完成。こちらも下段同様、あっという間です。このシンプルさなら、雨が降っているときのベッド展開でも苦になりません。

「2段ベッドにすると、もちろん下段のスペースは小さくなりますね。上段の広さは下段よりは狭いですが、個人的にはこの“隠れ家感”嫌いじゃないです(笑)」

大人4人が寝られる広さですが、上下どちらかを荷物置きにすることで、長旅でも楽に就寝スペースを確保することができます。スマイルファクトリーによれば、夫婦ふたり旅、という使い方をするユーザーが多いといいます。

軽自動車ベースのキャンピングカーに、身長183cmの俳優・南圭介さんが乗ってみた

下段に荷物、上段はベッドという使い方も。

体験を終えた南さんに感想をうかがいました。

「冗談抜きに、これ1台欲しいです! 大仏って、結構山の中にあるんですよ。軽自動車なら高速料金も安いし、これだけ走れるならロングドライブもストレスありません。あ、ロケ先とかの休憩スペースとしてもいいですね。ちょっと横になって休めるだけでも、かなり快適です」

忙しい合間、試乗にお付き合いくださってありがとうございました。お買い上げの節は、ぜひ一緒に遊びに行きましょう!

軽自動車ベースのキャンピングカーに、身長183cmの俳優・南圭介さんが乗ってみた

「のびのび、ひろびろという訳じゃないんだけれど、なんだか落ち着く空間ですね。ひとりかふたりの旅なら十分かな」

■オフタイム・トラベラー3
\1,710,000~(税別)

■スマイルファクトリー
0856-32-0567
https://smilefactory.biz

PROFILE

渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹とヨメさんひとり。

キャンピングカーとBBQの楽しみ方 共通する“マナー問題”を考える

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