口福のランチ

バター、生クリームを使わないヘルシー&スパイシーなカレー「ガラムマサラ」(東京・経堂)

「ガラムマサラ」は、経堂駅の近くにオープンして既に20年以上になる、地元のみならず遠くからもファンが訪れる人気のカレー店だ。インド・ベンガル地方出身のオーナーのハサンさんが、30年前に学生として来日した頃は、本格的なインドカレーを出す店はほとんどなく、故郷のカレーを食べたい一心でカレー作りに挑戦。試行錯誤を重ねるうちにカレー店をオープンすることになったそう。コンセプトは今も昔も変わらず、懐かしい母親の味をベースにしたカレーだ。

隠し味のパクチーペーストが独特の風味を加えるチキンカレー

隠し味のパクチーペーストが独特の風味を加えるチキンカレー

身体のさまざまな機能を刺激するスパイスを使うカレーは、いわばインドの薬膳。ハサンさんが作るのは、そのカレーに日本各地の旬の食材を使用したオリジナルカレーだ。モットーはバターや生クリームを使わないこと。油も最小限に抑えている。ガラムマサラの料理を食べて、元気な毎日を送って欲しいというのがハサンさんの思いだ。軽やかではあるが、パンチがあり、スパイシー&ヘルシーなインド料理が楽しめる。

ランチタイムは、カレー1種類にナンかライスを選ぶ「Aセット」が800円。2種類の「Bセット」なら900円になり、200円プラスで、サラダとドリンクを付けることができる。ランチカレーは肉と野菜の2種類で、肉のカレーはチキンやビーフ、牛すじなど日替わり、野菜のカレーもその日の入荷によって内容が変わる。

10種類以上のスパイスを使った野菜カレー。固定ファンが多いのもうなずける

10種類以上のスパイスを使った野菜カレー。固定ファンが多いのもうなずける

タンドリーチキン付きの「スペシャルセット」は1400円と少々奮発になるが、ぜひ一度は試して欲しい筆者の大のお気に入り。ランチタイムにはあらかじめ火を通しておいたタンドリーチキンを焼き直して出す店も多いが、この店はスパイスに漬け込まれたチキンを、注文が入ってからタンドール窯で焼き上げる。少々時間はかかるが中まで熱々、うまみを蓄えたジューシーなチキンが味わえるのだ。

中まで熱々でジューシーな絶品タンドリーチキン

中まで熱々でジューシーな絶品タンドリーチキン

この日のランチカレーは、とうがん、カボチャ、ごぼう、ゴーヤなどに10種類以上のスパイスが入った野菜カレーとチキンがゴロゴロと入ったチキンカレー。パクチーのペーストを隠し味に使用した独特のチキンカレーは文句なしにおいしかった。

この味とボリュームにしては、かなりリーズナブルな価格設定だ。その理由は、オープン当初からずっと通ってくれる地元のお客様への感謝の気持ちが一つ。もう一つは、自分がこだわるカレーを気軽に食べに通ってほしいという願いからだそう。インド生まれではなくても、どこかほっとする“母の味”のインドカレーをぜひ味わってみてはいかがだろう。

壁には故郷の風景を描いた可愛らしいアートが。

壁には故郷の風景を描いた可愛らしいアートが。

ガラムマサラ
東京都世田谷区経堂1-22-18 タイムポート経堂2F
03-3427-1985

http://xn--mcks6jh8bd.com/

※文中の価格は税別です。

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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