口福のランチ

南インドの上品なミールスとチャイにほっとする 「南印度 ダイニング ポンディバワン」(東京・武蔵新田)

今回のカレー特集の最終回は、カレー好きなら一度は訪れてほしい南インド料理店「南印度 ダイニング ポンディバワン」。東急多摩川線の武蔵新田駅から徒歩2分の場所に、南インド・タミルナドゥ州ポンディシェリー出身のオーナーシェフのアントニーさんが2010年にオープンした、行くたびに「近所にあったらいいなー」と思わせる店だ。

南インドの上品なミールスとチャイにほっとする 「南印度 ダイニング ポンディバワン」(東京・武蔵新田)

店舗の外観

ランチタイムのメニューは、カレー1種類にサラダ、インドピクルスのウルカイ、ナンまたはライス、ドリンクが付いたセットが800円から。豆カレー、ヤサイカレー、チキンキーマ、パラクパニールカレーなど、カレーの種類によって価格が変わる。滋養強壮やアンチエイジングなど目的別のハーブを使った「本日の薬膳カレーセット(1100円)」など、他にも魅力的なセットメニューがあるが、筆者のお目当ては「ランチミールス(1250円)」だ。

南インドの上品なミールスとチャイにほっとする 「南印度 ダイニング ポンディバワン」(東京・武蔵新田)

アンチエイジングをうたうセージ、ローズマリー、レモングラス入りの「薬膳カレー」

バナナリーフがインド気分を盛り上げる「ランチミールス」は、野菜と豆を煮込んだ優しい味わいのサンバル、トマトベースでタマリンドの酸味がたまらないラッサム、スパイスの効いた野菜炒めのプリイェル、豆の粉で作る薄い揚げせんべいのようなパパドなど、ドリンクを含めれば11品も味わえる豪華版。最近はミールスを出す店も珍しくはないが、この店のミールスには何とも言えない品の良さがある。毎日でも食べられそうな親しみやすさがあって、だからと言って優しいだけではなく、スパイスのパンチも十分に楽しめる。小さなポーションの料理ひとつひとつが、どれを食べてもしみじみとうまいのだ。

南インドの上品なミールスとチャイにほっとする 「南印度 ダイニング ポンディバワン」(東京・武蔵新田)

サンバル、ラッサム、プリイェルなど11品が味わえるお得な「ランチミールス」

それぞれの味わいを堪能したら、本場同様に全部を混ぜて、ミールスならではの絶妙なコラボレーションを味わってほしい。食後のドリンクには、ぜひホットチャイを。2個の金属製カップを使い、頭の高さから落としたチャイを腰より下の位置で受け止める。これを2、3度繰り返して、ふんわりとした飲み口のチャイに一杯ずつ仕上げる。スパイスの効いたミルクティーにほっとする。

南インドの上品なミールスとチャイにほっとする 「南印度 ダイニング ポンディバワン」(東京・武蔵新田)

2つのカップを使って一滴もこぼさずにホットチャイを混ぜる

もう一つ、筆者のお気に入りの理由は接客だ。シェフもスタッフもみんな南インド出身だが、サービスのタイミングや、送り出す時の「ありがとうございました」の声かけがとても丁寧で、どこか日本的なおもてなしを感じる。人によってはちょっと遠出感は否めないが、足を運ぶ価値は十分にある。居心地が良くて、絶品南インドカレーも味わえる貴重な一軒だ。

南印度 ダイニング ポンディバワン
東京都大田区矢口1-7-9
050-3313-3804

https://pondybhavan.gorp.jp/

PROFILE

森野真代

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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