THE ONE I LOVE

音楽家としても才能を発揮 松下奈緒が選ぶ愛の5曲

こんな時代だからこそ、愛を聴きませんか、語りませんか──。“愛”にまつわる楽曲を紹介する連載「THE ONE I LOVE」。今回は俳優、ピアニスト、シンガー、作曲家として、多彩な才能を発揮している松下奈緒さんがセレクトした曲をご紹介。

多忙な俳優業と両立させながら定期的にライブツアーを行い、2019年は約4年ぶりとなったオリジナルアルバム『Synchro』をリリース。11月9、10日のビルボードライブ東京を皮切りに6会場を巡る東名阪ツアー「松下奈緒 prime nights ~ 2019」の開催を控えるなか、幼少時に記憶に刻まれた曲から、近年のお気に入りソング、そして自身の作品まで、世代を超えて受け継がれるであろう楽曲を紹介してくれた。

 

<セレクト曲>
 1 Vanessa Carlton「A Thousand Miles」
 2 Whitney Houston「I Will Always Love You」
 3 Ed Sheeran「Thinking out Loud」
 4 Charlie Puth「One Call Away」
 5 松下奈緒「愛と呼んだ奇跡」

 

■Vanessa Carlton「A Thousand Miles」

これはもう単純に曲が好きで、特にサビが大好きです。グラミー賞にノミネートされたくらい、誰にでも好まれる明るいポップスですが、よく聴くとラブソングなんですよね。それも、しっとり切ないラブソングではなくて、飛んでいきたくなるような、空を感じるラブソング。実際、歌詞も「1000マイル離れていても会いに行くわ」と歌っていて、離れていても愛を感じられる、前向きな気持ちになれる曲です。

当時、私は17歳でしたが、いまみたいに歌詞をパッと調べられる時代ではなかったので、辞書で歌詞の意味を調べていました。でも、直訳しただけじゃ全然よくなくて(笑)。それでも、直球ド真ん中、女性が思っていることを歌にしているんだな、ということはわかりました。思春期真っただ中で、強く記憶に残っている曲です。

 

■Whitney Houston「I Will Always Love You」

名曲中の名曲ですよね。私が8歳のときに『ボディガード』(「I Will Always Love You」が主題歌となっていたケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンが主演の映画)がはやっていて。母がケビン・コスナー好きということもあって見てみたら、最後の飛行機のシーンで「エンダァ〜」というサビの歌詞が流れてきて、気づいたら泣いていました(笑)。

言葉もわからないし、当時はストーリーもあまりわからなかったのですが、あのパワフルな歌声は8歳の私にもささりました。何回聴いてもサビの部分でグッとくるし、今聞いても感動します。名曲すぎて入れるのを迷いましたが、今回のお話をいただいたときに「エンダァ〜」が頭のなかに流れてきたので入れました(笑)。

 

■Ed Sheeran「Thinking out Loud」

「70歳になっても愛し続けるよ」とか、「髪の毛がなくなっても愛し続けるよ」とか、少し恥ずかしくなるような言葉がエド・シーランから出てくるなんて、ちょっと違和感がありながらもすてきで、余計にキュンとしますよね。そこがすごく好き。

以前、海外に行ったときに、機内でエド・シーランのライブ映像が流れていました。そのライブではエド・シーランがギターを持って、足元の機材を使いながら何重にも音を重ねて、一人で演奏していて。「この人すごい!」と思って以来、どんどん好きになったんです。

そのなかでもこの曲は、手作業で生み出しているサウンドと歌詞がマッチしていて、身近に感じられるというか。将来への不安のような誰しもが持っている悩みや、変わってしまうものもあるけど、変わらないもの(=愛する気持ち)もあるんだなということを教えてもらった1曲でした。

 

■Charlie Puth「One Call Away」

これも「こういうことを歌ってたんだ!」と、いい意味で裏切られた感じがありました。「いつだって飛んでいくよ」とか、「スーパーマンだって僕にはかなわない」とか、そんなの嘘だろっていうようなことを、さらっと語るように歌っている感じがすてきです。まぁ、チャーリー・プースは全部好きなので、ひいき目もあるんですけど(笑)。

やっぱり「スーパーマンだって僕にはかなわない」とか言われたいですよね(笑)。ストレートすぎて小っ恥ずかしくなってしまいますが、これは誰でも理解できる感情表現になっていて、女性の心をわしづかみにする曲じゃないかなと思います。

 

■松下奈緒「愛と呼んだ奇跡」

私が出演した『トットちゃん!』(テレビ朝日系)というドラマの挿入曲として書いていただいた曲です。芸術家とその妻の物語で、夫はいつもバイオリンに没頭して、私(=妻)のことは見てるのか見てないのかわからない、という夫婦間の背景を描きつつ、「ずっとあなたの音を聴いていたい、ずっとあなたのそばにいたい、それを奇跡と呼べるということが私の幸せ」と思う女性の気持ちを歌っています。

いつでも、いくつになっても、好きな人には恋をしていたい。相手が他のことに夢中になっていても、いつか振り向いてくれる。そういう思いも込められた曲です。『トットちゃん!』は昭和の戦前、戦中、戦後期のお話ですが、時代に関係なく、みんなが感じられることなのではないかと思います。

私は、レコーディングのときは、素の自分で歌うのではなく、(歌の主人公を)演じている時もあります。いただいた曲には自分が知らない世界が広がっているので、背伸びをして、いろんな想像を膨らませて歌うこともあります。この曲もドラマでの演技の延長線ですっと歌いましたが、好きな人に恋い焦がれるという意味では、ドラマの設定がなくても伝わる曲だと思っています。

当初はピアノ弾き語りバージョンなどの作成も検討しましたが、Billboard Liveで歌いたいと思って、ビッグバンドのようなジャズアレンジになりました。今度のツアーでも7人編成で演奏しますので、ぜひ生で聴いていただけたらと思います。

 

■プレイリスト

 

■松下奈緒 最新アルバム『Synchro』

■Profile
松下奈緒
1985年2月8日生まれ。俳優、ピアニスト、シンガー、作曲家。東京音楽大学在学中の2004年にドラマ『仔犬のワルツ』で俳優デビュー。10年にはNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で主演を務めるなど、数々のドラマ・映画で活躍する。音楽家としても05年のNHK大河ドラマ『義経』でピアノ演奏を担当したことを皮切りに、06年にはアルバム『dolce』でピアニストとしてCDデビュー。翌年には『Moonshine〜月あかり〜』で歌手としてもデビュー。これまでに7枚のアルバムを発表し、定期的にコンサートも開催。11月9、10日のBillboard Live TOKYOから東名阪ツアー『松下奈緒 prime nights ~ 2019』がスタートする。

(企画制作/たしざん、取材・文/タナカヒロシ)

INFORMATION

【LIVE SCHEDULE】

「松下奈緒 prime nights ~ 2019」

11月9日(土)
ビルボードライブ東京(1st Stage Open 15:30/2nd Stage Open 18:30)

11月10日(日)
ビルボードライブ東京(1st Stage Open 15:30/2nd Stage Open 18:30)

11月22日(金)
ビルボードライブ大阪(1st Stage Open 17:30/2nd Stage Open 20:30)

11月23日(土)
ビルボードライブ大阪(1st Stage Open 15:30/2nd Stage Open 18:30)

11月29日(金)
名古屋ブルーノート(1st Stage Open 17:00/2nd Stage Open 20:00)

11月30日(土)
名古屋ブルーノート(1st Stage Open 17:00/2nd Stage Open 20:00)

 

【関連リンク】

松下奈緒 Official website
http://www.matsushita-nao.com/

松下 奈緒 | ソニーミュージック オフィシャルサイト
http://www.sonymusic.co.jp/artist/matsushita-nao/

Billboard-Live|ビルボードライブ
http://www.billboard-live.com/

名古屋ブルーノートNAGOYA Blue Note
https://www.nagoya-bluenote.com/

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