私の一枚

『ミスセブンティーン』モデルから俳優へ 箭内夢菜を支える親譲りのポジティブ思考

注目のアーティストや俳優の皆さんに、大切な写真を見せていただきながらインタビューする連載。今回は箭内(やない)夢菜さんに、デビュー前に撮った1枚について聞きました。

       ◇

中学3年生の時、「ミスセブンティーン2016」のオーディション用に撮った写真です。この年は最終候補の20人に残り、翌年の「ミスセブンティーン2017」でグランプリをいただきました。

『ミスセブンティーン』モデルから俳優へ 箭内夢菜を支える親譲りのポジティブ思考

 

中学校に入った頃からファッション誌をよく読むようになって、雑誌の専属モデルになることが夢になりました。いくつかの雑誌に応募しましたけど、中でも『Seventeen』は、当時専属モデルをしていた三吉彩花さんに憧れていたので、自分も『Seventeen』のモデルになりたいという思いは特に強かったです。

両親も私がやりたいことならと応援してくれていましたけど、一つだけ相談して決めていたのは「もしやるのなら義務教育が終わってから」ということ。ただ、合格するかどうかもわからないし、「とりあえず送ってみるか」という気持ちで応募しました。

自分の性格に助けられている

書類選考を通過し東京での面接に進みましたが、面接というものが人生初の経験でした。向かい側には大人がたくさん並んでいるし、一緒にグループ面接を受ける子たちはみんなかわいいし細いし、もうガチガチに緊張しました。どうしたらいいのかわからなくて、とりあえずニコニコしていることしかできなかったですね。

ただ、緊張はあってもプレッシャーはありませんでした。私は4人きょうだいの一番上なのですが、ほかのきょうだいとは年が離れていて一人っ子の時期が長かったからか、大人と話すのも平気ですし、人見知りしない子供でした。あと、実はかなりポジティブな性格なので、「まあ大丈夫でしょ」という感じで(笑)。

翌年グランプリをいただいて、本格的に東京でのお仕事が増えていくと、やっぱり自分に足りないものがどんどん見えてきました。最初の頃はポーズもどうしていいかわからなかったし、表情も笑うか、笑わないかぐらいしかバリエーションがなくて、「撮影やりたくないな」って思ってしまう時も正直ありました。

でも、やっぱりそこもポジティブ思考で、結局は「なんとかなるでしょ」と切り替えられます。この性格に助けられている部分は大きいと思います。

このポジティブさは両親から受け継いだのかな。両親もポジティブすぎるぐらいの人たちなんです。何か悩みを打ち明けると「なんとかなるよ。なるようにしかならないから大丈夫だよ」といつも言って助けてくれます。

箭内夢菜

来年20歳を迎える箭内夢菜さん。モデルから俳優へと活動のフィールドを広げている

役柄を通じて「言いたいことが言える自分」になってきた

最近はテレビドラマや映画のお仕事も多くいただくようになってきました。「私はモデルだからお芝居はやりません」ということは全然なくて、お仕事をいただけるなら何でもやってみたいと思っているので、むしろ「ぜひぜひ」という感じ。やってみて、「あ、好きかも」って思えたら続ければいいし、何事も挑戦してみないとわからないって思っています。

今度公開される映画『殺さない彼と死なない彼女』は、私にとって初めての恋愛作品への挑戦でした。私が演じた「撫子(なでしこ)」は、好きな男の子に毎日好きっていうのが日課の、すごく一途な子です。私も恋愛に限らず、好きなものには一途で、あっちもこっちもということはできないので、共通点があって演じやすかったですね。

その一方で、撫子みたいに思ったことをすぐ口にするということは全然できません。母は、「思ったことを言わずにモヤモヤすることもあるかもしれないけど、それはやさしさでもあるんだよ」って言ってくれます。でも、「今は忙しいだろうな」とか「これを言ったら相手はこう思うだろうからやめとこう」と思って言うのをやめて、それでストレスを溜めちゃうことがありました。

今回、撫子を演じたことは大きな刺激になりました。思ったことをすぐに口に出してしまうことはメリットもデメリットもあると思いますけど、言ったほうが自分の「素」を知ってもらういいきっかけになるんじゃないかと考えるようになって、最近ではいろいろ言葉に出せるようになりました。

仕事の現場での自分の意見はもちろんだし、もっとすごく些細なこと、例えばお店で店員さんを呼ぶ時とか、そういうことにしても、ちょっとした勇気というか度胸というか、それがついた気がします。

箭内夢菜

映画『殺さない彼と死なない彼女』は11月15日(金)より公開

舞台もバラエティーも、やれることには何でも挑戦したい

これまで学園もののドラマや映画にいくつか出させていただいてきましたが、来年は20歳になるので大人の役もやってみたいですし、セリフだけでなく仕草や表情で感情を深く伝えられるお芝居も身につけたいです。

あとは舞台の世界も気になりますね。それにバラエティーも。私、よくみんなに言われるんです、「天然だね」って。自分ではよくわからないのですけど、バラエティーならそれをいかせるかもって(笑)。とにかく、やれることには何でも挑戦してみたい。

たくさん挑戦して、ちょっと時間に余裕ができたら、両親に旅行をプレゼントしたいと思っています。実は私、まだ飛行機に乗ったことがないので、北海道とか沖縄とか海外とか、どこか遠いところに両親と飛行機で行って、親孝行できたらいいですね。

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やない・ゆめな 2000年、福島県生まれ。「ミスセブンティーン2017」グランプリ。『Seventeen』の専属モデルとして活動する一方、2018年のドラマ『チア☆ダン』(TBS)でドラマデビュー。以後、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』『俺のスカート、どこ行った?』(いずれも日本テレビ)などのドラマに出演。2019年には『雪の華』で映画初出演を果たし、その後も話題作への出演が続いている他、企業等のCMやイメージガールにも多数起用されている。最新出演作『殺さない彼と死なない彼女』は11月15日より公開。

■『殺さない彼と死なない彼女』公式サイト
http://korokare-shikano.jp/

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PROFILE

髙橋晃浩

福島県郡山市生まれ。ライター/グラフィックデザイナー。ライターとして有名無名問わず1,000人超にインタビューし雑誌、新聞、WEBメディア等に寄稿。CDライナーノーツ執筆は200枚以上。グラフィックデザイナーとしてはCDジャケット、ロゴ、企業パンフなどを手がける。マデニヤル株式会社代表取締役。

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