モデルの横川莉那さんと歩いた上野 バレエに打ち込んでいた彼女の思い出の場所
文: 稲垣純也

「街と彼女」がテーマのこの連載。今回はモデルの横川莉那さん。横川さんは以前撮影させていただいたことがありましたが、透明感があって意志の強い瞳と体のしなやかさがとても印象に残りました。
京都出身の彼女。好奇心旺盛、アクティブで体育が一番得意な子供だったそうです。4歳の頃からバレエを習い、9歳の頃、通っていたバレエ教室の姉妹校であるウクライナのキエフ国立バレエ学校を訪れたことが、バレエにのめり込むきっかけになりました。高校時代も続け、大阪芸大でもバレエを専攻しています。
大学では朝から晩までバレエ漬け。日本中から集まった同期は、お互いがライバルであり、ピリピリした雰囲気に少し違和感を持ったそうです。モデルを始めたのは、大学に入学する前、お母さんに勧められて受けたオーディションに合格したことがきっかけ。お父さんと、大学は必ず卒業する約束をし、東京でモデルの仕事のオーディションを受けるようになりました。
なかなかモデルの仕事は得られませんでしたが、ある美容案件の広告への出演が決まり、「自分で仕事を取る」喜びを知ったと言います。バレエと学業を両立しながらで、長期休暇の間しかモデルとしての活動はできませんでしたが、大学卒業の前にテレビCMへの出演が決まったことが、モデルとしてやっていく自信につながったそうです。
今回、ロケ地に上野を選んだのは、初めて東京に来た場所が上野の東京文化会館だったから。ここでキエフの国立バレエ学校がツアーを行い、横川さんも『眠れる森の美女』に子役の一人として参加しました。観劇のため文化会館に来るたび、「自分が踊っていたなんて……すごい体験をしていたんだ」と思い出がよみがえるそうです。
今、モデルの仕事はとても充実していて楽しいそうです。仕事のバリエーションも増え、リピートでお仕事をもらうことも多くなりました。
文化会館の前でバレエのポーズを取ってもらうと、そこに、舞台で踊っていた少女の頃の横川さんが重なりました。
※フォトギャラリーの写真キャプションは横川さんが書いています。
<登場モデル>
横川莉那(よこかわ・りな) モデル
http://www.spacecraft.co.jp/model/profile/yokokawa.html
https://www.instagram.com/rina_yokokawa/?hl=ja
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