山城さくらのキャンプFM

“森のキャンプ飯” 冬だから、外で「キムチ鍋」をほおばる

「ねえ、キャンプの何がそんなに好きなの?」

ほぼ毎週キャンプに行っている私に、友達は不思議そうな顔でそう尋ねる。

自分でもよくわからない。

なぜなら、キャンプはめんどくさいからだ。

随分お金のかかる趣味だと思うし、片付けや重い荷物を運ぶのは疲れる。

冬の寒さは本当につらいし、片付けにでは「あ〜、だれかやってくれないかな〜」といつも思う。髪の毛に染み付いたたき火のにおいは1回のシャンプーでは到底落ちないことも地味につらい。

じゃあなんでそんなに行くんだ、という話だが、きっと自分の前世は森の中で暮らす動物かなんかだったんだと思えば納得がいく。キャンプ(山)に行くのは、帰巣本能なのだ。

“森のキャンプ飯” 冬だから、外で「キムチ鍋」をほおばる

自然の中にいると心がほぐれていくのがわかる。「ここがわたしの充電ポートか?」というくらい心がじゅわ〜っと充電されてしまう。しかも急速充電だ。

自然の音しか聞こえない場所で、木々に囲まれて、ぼーっと過ごす。

仕事をしたり、本を読んだり、考え事をしたり。友達は「そんなのカフェでしてることと同じじゃん」と理解できないみたいだけれど、カフェとは違う。自然の力は偉大なのだ。

“森のキャンプ飯” 冬だから、外で「キムチ鍋」をほおばる

最初の質問に戻ると、私は大自然の中で過ごす時間がただただ好きなのもあるけど、その時間でも何が一番好きかと言われたらやっぱり「キャンプ飯」なんだと思う。

さすがにこれだけ冷えるようになれば、家でも外でも食べたくなるのは「鍋」一択。

“森のキャンプ飯” 冬だから、外で「キムチ鍋」をほおばる

冬の調理は、「これは修行かなにか?」と思うくらいつらいので(特に野菜を洗ったり切ったりは地獄)、スーパーのカット野菜はかなり助かる。

この取っ手のついたお弁当箱のようなものは「メスティン」という万能調理器具のラージサイズ。鍋にもなるし、フライパンにもなる。当然お米も炊けるし、揚げも蒸しもできる優秀な選手である。

“森のキャンプ飯” 冬だから、外で「キムチ鍋」をほおばる

メスティンの中に食材と水・だし調味料を入れて火にかける。

“森のキャンプ飯” 冬だから、外で「キムチ鍋」をほおばる

大体15~20分くらい。外なので少し時間はかかるが、入れて待つだけでできる鍋は天才だ。

“森のキャンプ飯” 冬だから、外で「キムチ鍋」をほおばる

フタがコトコト震えだしたら、食べごろの合図。

たき火に熱々の鍋、これぞ冬キャンの醍醐味(だいごみ)かもしれないなんて安直すぎるだろうか。

たぶん、「冬にわざわざ外で食べなくていいのに」と思っていた人も、心が少し揺れ始めていると思うので、最後にもうひとつだけ言わせてほしい。

実は、見えていないけど、この後ろでちびちび熱かんを飲んでいる。

寒いしめんどくさいけど、そんな時間を楽しむ。

大自然・冬・鍋・熱かん。このぜいたくで至福な時間が少しでも伝わったらうれしい。

 

今回訪れたキャンプ場:本栖湖キャンプ場

所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖18

Tel:0555-87-2306

“森のキャンプ飯” 冬だから、外で「キムチ鍋」をほおばる

整備されていながらも“キャンプ場キャンプ場”していない敷地内は、ダイレクトに自然を堪能することができる。広いので、他のキャンパーと距離をとれるのも「大自然の独り占め感」があって良い。本栖湖にも歩いて行けるので、朝・夕の散歩はぜひおすすめしたい。

(文と写真 山城さくら)

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PROFILE

山城さくら

地方で事務員として働いていたが、もっと好きなことに時間を使いたいと思い28歳で思い切って脱サラ。現在はフリーランスとして本業を決めず様々なジャンルにチャレンジしている。念願だった「憧れシティ東京」での暮らしをスタートさせつつ、週1のキャンプで都会暮らしと大自然を満喫中。

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