或る旅と写真

神々しい自然から活気あふれる雑踏まで 被写体に困らないベトナム・ハノイ

フォトグラファーの高橋伸哉さんが、「或る旅」の記憶をつづるフォトダイアリーです。

   ◇◆◇

今回の旅はベトナム、ずっと行きたいと思っていた国だ。
私の写真教室に参加してくれたS氏が、今では友人となり、ベトナムの旅へと誘ってくださった。

友人となっても、こちらが写真を教えるという立場は変わらない。しかし、何かに夢中になると全てを忘れてしまう私は、滞在中ずっとベトナムの活気ある人々や雑踏に刺激され、ひたすら自分の好きな写真を撮っているだけだった。S氏には大変申し訳ない結果になった(笑)。

神々しい自然から活気あふれる雑踏まで 被写体に困らないベトナム・ハノイ

さて、ベトナムの街といえば、フランス統治時代の建築物や古き良き時代の面影を残すハノイが有名であろう。ハノイ近郊には、世界自然遺産のハロン湾もあり、見所がとにかく多い場所である。

スナップを撮るフォトグラファーにとって、アジア特有の雑多な喧騒(けんそう)と乱雑なストリートは、被写体の宝庫だといえる。年間を通して寒い時期が少なく、日差しもよく暑かった記憶がある。

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もはや驚嘆! まるでカオスな交通事情

神々しい自然から活気あふれる雑踏まで 被写体に困らないベトナム・ハノイ

インドネシアのバリ島に行った時の交通量にも驚かされたけれど、ベトナムも負けてはいない。バイクが縦横無尽に走り、交通ルールがよくわからない状況の中を、おばあちゃんがものすごくのんびりと、小さな緩い歩幅で上手にすり抜けていく。そんな姿を見ると、もう私たちが失ってしまった特殊な技能なのかなと思ってしまう。

アメリカの西海岸を親子で車を往復1500km走らせたり(どこかで書こうと思っている旅である)、アイスランド一周3000kmを車で走ったりしたことがあるので、左ハンドル車にも海外での運転にも慣れてきたと思っているけれど、訪れたことがある国のうち、インドネシア、中国、そしてベトナムで車を運転する勇気はない(笑)。
とにかく交通量が多く、常にクラクションが鳴り響いてやかましいのと、原付バイクが予測不能な場所から飛び出してくるので、初めて海外で運転する人にはオススメしないでおこう。ほんと、気をつけてね。

スリル満点ストリートと神々しい自然 ベトナムは被写体の宝庫だ

神々しい自然から活気あふれる雑踏まで 被写体に困らないベトナム・ハノイ

ベトナムの街を散策しながらスナップを撮り歩く。建物のすぐ隣を線路が走る「トレインストリート」(※)に興奮しながら、同行していたモデルさんを撮影したり、美味しいご飯をいただいたり。
(編注:現在は立ち入り禁止になっているとの現地報道あり)

この記事を読んでくださってる方は、私が世界を旅しながら写真を撮っているフォトグラファーと認識されている方が多数だと思うが、私が一番よく撮影するのは人物写真である。今回はモデルさんも同行してくれていたので、ベトナムの背景になじむように撮影するのも楽しく、誘ってくれたS氏には感謝しかない。

神々しい自然から活気あふれる雑踏まで 被写体に困らないベトナム・ハノイ

そして、ハロン湾へ。ハは降りる、ロンは龍を意味し、ハロン湾に浮かぶたくさんの奇岩が龍の背中に見えるため、この名で呼ばれるのだそう。どこの国にも古き言い伝えや、伝説があり、ガイドさんの話を聞くのは楽しい。

訪れた日は快晴とはいかなかったが、湾内を船で移動しながら雄大な景色を目に焼き付ける。これも素晴らしい経験であり、湾内に浮かぶ島にある鍾乳洞では、光が差し込む場所が神々しくて感動した。

写欲と食欲を刺激してくれる楽しい国

神々しい自然から活気あふれる雑踏まで 被写体に困らないベトナム・ハノイ

ハノイに戻り、電車に乗ったり、有名なロンビエン橋を渡ったりした。この橋は、ベトナム戦争中にはアメリカに何度も爆撃されたものの修復を繰り返し、今もなお現役の橋である。朝の通勤時は、ロンビエン橋を電車が走り、両脇ではバイクが走り活気がみなぎっているので、ハノイに行くことがあれば見にいくと楽しいかも。

あと、ベトナムといえば食べ物で有名なのがフォーだ。これ、麺類が好きな自分にはとてもおいしかった。ベトナム料理は日本人に合っていると感じた。何はともあれ、ベトナムはとても楽しい国なのは間違いない。海外の旅で行き先を迷っているならオススメする。

あ、そうそう。この旅に誘ってくださったS氏。ま、杉山氏なんですが、ベトナムの旅に懲りもせず、今年2月に「ジャカルタに行きませんか?」と誘ってくれた。
次回はしっかり写真撮影をスパルタ教育する旅にしようと思う(笑)。

では、また。

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PROFILE

高橋伸哉

人物、風景、日常スナップなど、フィルムからデジタルまでマルチに撮影するフォトグラファー。国内外を旅して作品を発表している。企業案件や広告撮影、技術本の書籍(共同執筆)、ワークショップなども多数。インスタグラムの総フォロワー数は35万人を超える。(@t.1972@s.1972

長野を満喫“ドライブジェニック”旅 極上の癒やしとノスタルジーに浸る

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