大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品

大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品数々のブランドやシリーズのある『ガンプラ』。プラモデル売り場に行っても、そこに並ぶ種類の多さに、「結局何をつくればいいんだ……」と悩む人もいるだろう。

いまのガンプラはニッパーさえあればつくれてしまう

現在のガンプラは、専門的な道具は使わずに組み立てることができる。そんな中、株式会社BANDAI SPIRITSのガンプラの開発を担当する狩野さんが唯一あると便利だと話す道具は「ニッパー」だ。「タッチゲート」が導入されているガンプラは、ニッパーがなくてもつくることができるが、手で切り離すと、表面に小さな傷が残っていることも。やはり、ニッパーは使った方がよさそうだ。

道具が不要になったのは、ガンプラの大きな進化だ。その一方で、いろいろな道具や材料を使って、こだわろうと思えばいくらでもこだわることもできる。

アニメや設定の再現度をもっと高めるために塗装しても、装甲のつなぎ目を表現する「墨入れ」をしてもよし。ヤスリで削ったり、パテやプラスチック板を使ったりしてモビルスーツの形状そのものに手を入れてもよし。究極は、国際大会もあるガンプラのコンテストに応募するところまで、自分が目指すガンプラをとことん追求できる。

「ガンプラにどれだけの労力を割けるかは可処分時間、可処分スペース、可処分所得次第だと思います。それらの問題がクリアできれば、目いっぱいこだわっていただきたいです。とはいえ、『ニッパー』さえあれば、100点でないにしろ80点くらいまではサクッとつくれて楽しめちゃうのがガンプラの良いところだとも思います(笑)」(狩野さん)

大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品

「道具要らずで再現度の高いガンプラを、これまで体験したことない新しいガンプラを、僕ら開発者は今後も目指していきます。40周年も面白い企画を打ち出していく予定なので、楽しみにしてくださいね」

こう話す狩野さんから現在発売中のガンプラの中から、特に大人が楽しめるオススメのガンプラ商品を紹介してもらった。

ガンプラ離れした経験者にオススメのガンプラは

子どものころや若いころはガンプラづくりに励んでいたものの、社会人になってしばらく“ガンプラ離れ”になった人にオススメなのが『HG 1/144 ガンダムG40 (Industrial Design Ver.)』や『MG Ver.Ka(マスターグレード バージョンケーエー)』だという。

『HG 1/144 ガンダムG40 (Industrial Design Ver.)』

ガンプラ40周年記念に販売された本モデル、狩野さんイチオシ商品だ。フェラーリや新幹線、東京メトロのデザインを手掛ける世界的工業デザイナー・奥山清行さんと、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の監督である松尾衡さんがタッグを組み、“アニメから本物へ”をコンセプトにつくられた。

大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品

(C)創通・サンライズ

四肢の可動範囲や関節の構造は、現実に行われている工業デザインを踏まえて設計されているそうだ。人間の骨格を意識して、頭からつま先まで関節が細かく動く点も特徴だ。

また、ほかのグレードのガンダムで特徴的だった“真っ白さ”とは少し異なる、青みがかった白色のボディーは、アニメ『機動戦士ガンダム』当時のセル画に合わせてある。懐かしくも新しさを感じられることが魅力的なモデルだ。

『MG Ver.Ka(マスターグレード バージョンケーエー)』

『機動戦士ガンダムZZ』をはじめ、数々のガンダムシリーズでメカニックデザインを手掛けてきたカトキハジメさんがプロデュースしているシリーズ。既存のガンダムデザインをもとに、カトキさんが最新ガンプラにリファインしたデザインとなっている。

デザイナー個人の名前を掲げた商品は、それまでのガンプラには存在しなかった。パッケージデザインから取扱説明書までのほぼすべてをカトキさんがプロデュースしているため、プラモデル以外の部分でも楽しめそうだ。

大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品

https://bandai-hobby.net/item/3508/ (C)創通・サンライズ

上の二つはどちらも、ガンダムというアニメキャラクターの魅力にとどまらず、プラモデルとしてのカッコ良さが感じられる。返り咲きのガンプラモデラーにとっては、まさに「買うだけで楽しめ、組み立てたらもっと楽しめる商品」(狩野さん)と言えるだろう。

最新技術を味わいたい人にオススメ『RG 1/144 ν ガンダム』

技術面の進歩を感じるためにガンプラをつくりたい人の欲望をかなえる商品は『RG 1/144 ν ガンダム』。

『RG 1/144 ν ガンダム』

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するアムロ・レイのモビルスーツを、RGシリーズで再現したモデル。『1/144』というスケールの中に「ここまで進化したのかと感じられる」と太鼓判を押すほど、新しい技術が適材適所にちりばめられているそうだ。非常に人気の高いモビルスーツであることから、数ある種類の中から一点だけでガンプラすべての魅力を知りたい人にオススメだという。

大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品

https://bandai-hobby.net/item/3280/ (C)創通・サンライズ

実機考証に基づいたギミックが凝縮されており、ダイナミックな動きのあるポージングの再現も可能だ。「本物であること」を追求した『RGシリーズ』なだけあり、精密でリアルなパーツ構成からつくり上げることができる。

狩野さんは「本物のガンダムを自らの手でつくり上げていくことの感動、つくり上げたガンダムを飾り動かすことの楽しさが両立されている商品」と説明してくれた。

『RG 1/144 ν ガンダム』以外にも、『RGシリーズ』『MGシリーズ』はどれも最新の技術が感じやすい。ニッパーとヤスリ以外には道具がほぼ不要でありながら、再現度の高いガンプラが実感できるのでオススメだそう。自分の好きだったモビルスーツを探してつくり込むのも良いかもしれない。

子どもと楽しみたい人にオススメ『SDガンダム クロスシルエット』『ハロプラ』『プチッガイ/ベアッガイ』

子どもと共通の趣味としてガンプラを楽しみたい人にオススメなのが『SDガンダム クロスシルエット』『ハロプラ』『プチッガイ/ベアッガイ』。

『SDガンダム クロスシルエット』

SDガンダムシリーズの中でも正統派といえる『SDガンダム クロスシルエット』シリーズ。ガンダムファンなら誰でも知っているであろうモビルスーツたちがデフォルメサイズになったモデルだ。

デフォルメサイズの可愛らしさは子どもも親しみを持ちやすいだろう。また、色の再現度の高さや、ディテールの細かさは大人でも楽しめる仕様となっている。

大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品

https://bandai-hobby.net/item/3420/ (C)創通・サンライズ

つくりやすい上に、値段は1,000円程の商品が多いため、子どもへのちょっとしたプレゼントに最適かもしれない。

『ハロプラ』

アニメ『機動戦士ガンダム』をはじめ、歴代のガンダムシリーズに登場する小型球形『ハロ』のプラモデルだ。見た目の可愛さだけでなく、値段も500円台からと非常にリーズナブル。一つひとつのパーツが大きい上にパーツ数が少なく、ニッパーを使用しない「タッチゲート」が導入されていることから、小1時間ほどでサクッとつくれてしまう。

大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品

https://bandai-hobby.net/item/2248/ (C)創通・サンライズ

さまざまなカラーやデザインの『ハロプラ』があるため、子どもと一緒にお気に入りのハロを探すこともできる。

『プチッガイ/ベアッガイ』

アニメ『機動戦士ガンダム』に登場した『アッガイ』が時を超え、新しいモデルへ生まれ変わった。『ガンダムビルドファイターズ』シリーズに登場する『プチッガイ/ベアッガイ』だ。名前の通り、可愛らしいクマがモチーフになったアッガイ。

『ハロプラ』同様、値段も500円台からあり、バリエーションも豊富。ニッパー不要で簡単につくれてしまう。何より可愛らしいのが魅力だ。

大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品

https://bandai-hobby.net/brand/petitgguy/ (C)創通・サンライズ

通常のガンプラはパーツ数が多いため、根気がないと完成にたどり着けないこともあるだろう。しかし、上記3つのモデルであればパーツ数も少なめで、飽きる暇もなくつくり上げられる。子どもだけでなく、「忙しくてなかなかガンプラをつくる時間がない……」という人にもオススメだという。

              ◇

狩野さんに見せていただいた素組みのモデルがあまりにカッコよかったので、取材から帰った後、同行した&M編集部員も『RG 1/144 ν ガンダム』を購入。数年ぶりにつくってみたそうだ。

「1/144とは思えない箱の大きさとパーツ数だったが、確かにニッパー一つで、ヤスリがけをしなくてもさくさく組み上がる。4色で成形されたパーツの構成は本当によく考えられていて、塗装しなくても、箱や説明書のイラストに近いガンダムになる。“アンダーゲート”と表記された、パーツの側面や裏側にランナーの端が残る部分をどう処理するとよいか最初はわからなかったが、一つやればすぐ慣れた。

狩野さんの言葉通り、ニッパーでパーツを切り取って組み上げるだけで、カッコよく出来上がる。せっかくなので、軽く墨入れまではしてみたところ、出戻りのガンプラファンとしては十分に満足できる仕上がりになった。毎日、ちょっとずつ寝る前に作業して、ここまで合計3時間ぐらい。残りはシールをすべて貼って完成させたい」

大人のガンプラ愛を呼び起こす! 開発担当者に聞く、6つのオススメ商品

編集部員がつくってみた『RG 1/144 ν ガンダム』 (C)創通・サンライズ

最近ガンプラに触れていない人はぜひこの機会に、ガンプラに触れ、技術の進化を肌で感じてみてはいかがだろうか。40周年、どのような展開を見せてくれるのか。今から待ち遠しい。

(文・阿部裕華 写真/動画・林紗記)

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【動画】ガンプラの魅力を探るべく、バンダイホビーセンターに潜入した

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PROFILE

阿部裕華

1992年生まれ、神奈川県出身。 WEBメディアのライター/編集/ディレクター/マーケッターを約2年間経験。2018年12月からフリーランスとして活動開始。ビジネスからエンタメまで幅広いジャンルでインタビュー中心に記事を執筆中。アニメ/映画/音楽/コンテンツビジネス/クリエイターにお熱。

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