バンドやろー

エレキギター 練習環境はどうする? 話題のWAZA-AIR、マルチエフェクター……

前回(「自分にあったエレキギターの選び方」)はギターの選び方を紹介しました。しかし、エレキギターのかっこいい音色を出すためにはギター本体のみがあっても仕方ありません。さて、何からそろえれば良いのやら……。

ということで、今回お邪魔したのは山野楽器 サウンドクルー吉祥寺。店長の越石隆朗さんにお話を伺いました。

山野楽器 サウンドクルー吉祥寺店長の越石隆朗さん

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一口にエレキギターを弾くといっても、大きく分けてアンプで音を出すか、ヘッドホン・イヤホンで聴くかという二択があります。また、機材も進化しているので、ワイヤレスにしたり、スマホアプリと連動できたりします。自分の練習環境にあわせて、機材のカスタマイズが可能です。

シンプルにわかりやすく。まとまった時間が無くても気軽に練習

――自宅でギターを練習するとき、アンプから音を出すと音量が気になっちゃうんですけど、ヘッドホンで練習できるアイテムはありますか?

「ずばり人気商品、amPlug2ですかね。ロングセラーです。音色を変えることもできます」

エレキギター 練習環境はどうする? 話題のWAZA-AIR、マルチエフェクター……

amPlug2をギターに差し、ヘッドホンを接続して使う

amPlug2をギターに差し、ヘッドホンを接続して使う【もっと写真を見る】

外部音声入力も可能なので、曲の音源を流しながら練習することができます。ギターに差し込み、ヘッドホンやイヤホンをつなぐだけで使うことができるので、手軽に練習するツールとしては最適です。小さくて軽いし安い。手軽さを体現したような代物です。

ギターに貼り付けて使うミニアンプ Strum Buddy

ギターに貼り付けて使うミニアンプ、Strum Buddy【もっと写真を見る】

「手軽さでいえばStrum Buddyというものがあります」

――丸い。これ、吸盤ですか?

「そうです。ギターに直接付けることができるスピーカーになっています」

――ギターに挿して吸盤をくっつけるだけでもう弾けるんですね。超簡単。

Strum Buddyはヘッドホンでは聞けませんが、ギターに付けてしまえばそれだけで音を出すことが可能になります。なんてシンプル。

「あとはBlackstarなどのミニアンプも手軽でいいですね。大音量は出せませんが、家で弾くにはちょうど良いかと。Bluetooth対応のものであれば音源を無線で飛ばすこともできます。エフェクトも入っているので音作りもできますし」

――1万円を切る値段も手頃ですね。

Blackstar FLY 3(左)

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アプリと連動で身軽に練習。今大注目のWAZA-AIR

――無線でギターの音をヘッドホンで聴くことはできますか?

「それだったら、WAZA-AIRでしょうか」

――お。今話題の……!

在庫が予約分で一杯。店頭デモ機が確保できないという WAZA AIR

在庫が予約分で一杯。店頭デモ機が確保できないというワイヤレスヘッドホン型ギターアンプ「WAZA-AIR」【もっと写真を見る】

「ギターに送信機を付けて、ヘッドホンを装着すればワイヤレス環境でギターを鳴らすことができます。スマホのアプリで音色を決めます」

スマホとはBluetoothでつながっているので、音源を聴きながら弾くことも可能だそう。完全ワイヤレスなんて夢のようです。練習中にシールド(ギターとアンプをつなぐケーブル)やヘッドホンのコードで煩わしい思いをすることも、準備や片付けに手間取ることもありません。演奏音の遅延はなく、音のリアルさにもこだわっているそうです。すごい時代。

ワイヤレスで様々な音色を出すことができるWAZA-AIRですが、フットスイッチがないので曲の途中で素早く音を切り替えることができません。無線はとても魅力的ですが、弾きたい曲によっては不便かも。そこで……。

エレキギター 練習環境はどうする? 話題のWAZA-AIR、マルチエフェクター……

マルチエフェクターのBOSS GT-1【もっと写真を見る】

コスパ抜群。定番のマルチエフェクター

「ワイヤレスにこだわらないなら、マルチエフェクター(※)がおすすめです。BOSSのGT-1はシンプルで使いやすいと思います」

――普通のコンパクトエフェクターを買いそろえていくよりも、マルチの方がおすすめですか?

「初心者の方はエフェクトをかけていく順番が分からなくて難しいこともあるかもしれませんが、マルチはプリセットがたくさんあるので、それで一週間とか丸々遊べるくらいです。プリセットを色々試してから自分好みの音を模索するのがいいと思います」

※エフェクター:ギターとアンプの間に接続して音色を変化させる機材。デジタル信号で数十種類の音色を切り替えたり組み合わせられたりできるマルチエフェクターと、アナログ信号で一つの音色に特化したペダル型のコンパクトエフェクターなどがある。

【動画】マルチエフェクター BOSS GT-1のデモ

電源を入れると格好良く光る。ボタン一つで簡単に音を切り替えることができます。

――逆にコンパクトエフェクターがおすすめの場合ってありますか?

「自分の好みがはっきりしていれば、コンパクトエフェクターをそろえて、というやり方がいいですね。アーティストの機材をまねする方もいらっしゃいます」

まずは弾きたい曲から。店頭にないその楽譜、手に入ります

越石さんによると、最近は洋楽ロックの楽譜を求める人が減っているとか。ピースと呼ばれる、一曲単位のバンド譜の人気があるようです。店舗によっては往年のロックバンドの楽譜が少ないところもありますし、弾きたい楽曲の楽譜を探すのって結構大変だったりします(ちなみにサウンドクルー吉祥寺の楽譜コーナーは大変充実していました)。

「紙の楽譜ですと通常出版されるのは最新の曲が多いですが、取り寄せもやっています。楽譜データは出版社にあるので、受注生産のようなこともできますね。全ての曲が楽譜になっているわけではありませんが」

エレキギター 練習環境はどうする? 話題のWAZA-AIR、マルチエフェクター……

エレキギター 練習環境はどうする? 話題のWAZA-AIR、マルチエフェクター……

出版社のデータから製本し、取り寄せた楽譜【もっと写真を見る】

――楽譜になっているかどうかはネットで調べることができますか?

「それでもいいですし、店頭で問い合わせていただければ」

――店頭になくても楽譜が取り寄せられるなら、好きな曲が弾けますね。

「そうですね。まずは一曲演奏したい曲を決めて、取り組んでもらうのが上達の一番の近道かなと。教則本見てコードを覚えていくよりも、好きな曲のコードを覚えちゃった方がいいです」

――となると、弾きたい曲を選んでからそれに合うような機材を選ぶというのはどうですか?

「そうですね。その方がご案内しやすいです。いくらでも音は作れてしまうので、『これが絶対おすすめ』というピンポイントでの紹介はしづらいのですが、『この曲をやりたい』というリクエストがあればアシストしやすいです」

ツマミを回して音の調整がしやすいコンパクトエフェクター

ツマミを回して音の調整がしやすいコンパクトエフェクター【もっと写真を見る】

なるほど。ギターを弾きたいと思うきっかけになった曲や、憧れている音の感じを伝えれば、求める音を作りやすい環境を提案してくれるようです。前回も話に出ましたが、やはり大事なのは“自分の好み”ですね。

練習場所や時間によってふさわしい機材環境というのも変わってくるもの。今はどんな環境に対応できるほど、機材が豊富な素晴らしい時代です。

さて、機材をそろえたところで、次回は音楽教室で、実際に練習するときのコツなどを教えてもらいます。

(写真・瀬戸口翼)

先輩、教えてください!

 

「ギターをガリガリ練習しているよ」という先輩ギタリストの皆さま、どんな環境で練習されていますか? アンプでドーンと音を出して気持ちよく、あるいはヘッドホンで気兼ねなく……。こんなエフェクターを使っているよとか、この機材の光り具合がカッコいいとか、写真や動画で見せていただけませんか? #俺のギターはこう鳴らす ハッシュタグでぜひツイートを!

山野楽器 サウンドクルー吉祥寺
東京都 武蔵野市吉祥寺本町2-12-7 吉祥寺MHビル1F
0422-20-3255
https://www.yamano-music.co.jp/shops/soundcrew-kichijoji/

VOX(amPlug2
Roland(FLUID Audio Strum Buddy
BOSS(WAZA -AIRGT-1
Blackstar (FLY 3 BLUETOOTH GUITAR AMPLIFIER

PROFILE

村上麗奈

2000年生まれ、専門学生・音楽ライター。2019年6月、ライブリポートの寄稿をきっかけにライターとしての活動をはじめる。4歳から始めたピアノを現在でも趣味感覚で習い続けている。読書と猫が好き。美学・芸術哲学を独学中。

試奏のポイントとこだわりのエレキギターを紹介

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