水代百貨店

ビジネスパーソンはサウナに行けば仕事がはかどる! “ととのえ親方”松尾大と水代優がサウナを薦めるワケ

メディアで取りあげられることが増え、愛好家のコミュニティーも盛んになっているサウナ。 ただ、興味はありながら尻込みしてしまっている人もいるのでは。長年サウナを愛好している水代優さんは、そんな未経験者に対して、「ビジネスパーソンは誰もがサウナを活用すべき!」と熱く語ります。 

 実際に、経営者やクリエイターの中にも、サウナ愛好家であることを発信している人が多数います。今回の水代百貨店は、“ととのえ親方”としてサウナ好きに知られるサウナー専門ブランド「TTNE」代表の松尾大さんを迎え、「ビジネスにおけるサウナの効用」をテーマに対談を行いました。

(トップ画像:東京・笹塚のサウナ施設「マルシンスパ」のサウナ室に入る“ととのえ親方”こと松尾大さん〈左〉と水代優さん。サウナを楽しんだ後、対談していただきました!)

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疲れが溜まったらサウナで「再起動」

水代 親方、サウナ歴はどのくらいでしたっけ?

松尾 20年くらいかな。

水代 ああ、ほぼ同じですね。入り方って決めてます? サウナ→水風呂→外気浴がワンセットだと思いますが、それぞれ何分とか、そのセットを何回繰り返すとか。

松尾 僕、時間も温度も見ないんですよ。サウナ室の温度も別にこだわりません。いつも出たくなったら出る、それだけ。

ビジネスパーソンはサウナに行けば仕事がはかどる! “ととのえ親方”松尾大と水代優がサウナを薦めるワケ

水代 僕はサウナ室では必ず時間を見ますが、水風呂や外気浴では絶対に見ません。自分の体調に合わせて水風呂と外気浴を楽しみ、体がサウナを欲したら部屋(サウナ室)に戻ります。

サウナ室は上段、中段、下段で温度が異なり、場所に応じてどのくらい過ごすのが自分にとって適切かは経験的に把握しています。ただ、その時間より早く辛(つら)くなれば、いつも通りの体調ではないというサインだし、そういうときは早めに出たほうが心身がリラックスする、つまり“ととのう”わけです。“何分入る”という決め事に縛られるのは危険だし、そうならないために僕はサウナ室で時間を見ています。

松尾 「ととのう」って、人によっていろんな状態を指しますよね。僕の場合は、頭の中のキャッシュが全てクリアになった状態というか、リブート(再起動)したような感覚になります。だからサウナは、仕事を始める時はもちろん、「まだやらなきゃいけないことはあるけれど、そろそろ疲れが溜まってきたな……」というときにもぴったりのリフレッシュ方法だなと。

水代 確かに「再起動」という感覚はありますよね。

松尾 ただ一方で、過度に「ととのう」をことを追い求める風潮は危ないなと思います。水風呂に入りすぎて唇が紫色になるくらいまで冷えた状態で、「全然ととのいません……」って言う人がよくいて。そこまでしてルーチンにこだわる必要はないと思う。それよりは、外気浴で風が肌に当たる感じを楽しむとか、自分の体に正直になってナチュラルにしているのが一番心地いい過ごし方なんじゃないかな。

ビジネスパーソンはサウナに行けば仕事がはかどる! “ととのえ親方”松尾大と水代優がサウナを薦めるワケ

水代 マイペースが一番ですよね。僕はランチタイムによくサウナに行くのですが、サウナ→水風呂→外気浴のセットを1、2回やると、午後からも快適に働けます。回数を増やすとリラックスし過ぎしてしまうので、そこには注意して。朝ご飯をしっかり食べて、昼はランチサウナをして、夜は炭水化物を取らない。個人的にはこれが最もヘルシーな過ごし方だと感じています。

松尾 使い方は人それぞれ。僕の知り合いには、3千万円以上のプレゼンをする時はサウナに必ず入る人間もいます。心身のコンディションを整えた上で臨みたいからって。大事な場面を迎えるとき、サウナは強い味方になります。

サウナ室は商談にもオススメ

お二人からは「再起動」というフレーズが飛び出しましたが、サウナの効能は医学的にも解明されつつあります。「日本サウナ学会」の代表理事を務め、癌(がん)の遺伝子解析を専門とする加藤容崇医師によれば、正しいサウナの利用により、主に次のような効用が見込めるといいます。

1 多幸感(エンドルフィン、ドーパミン上昇)

2 スッキリ感「(脳の覚醒度の上昇)

3 リセット感(脳のα波の正常化)

松尾 以前、「日本サウナ学会」の加藤医師と一緒に行った実験で、サウナに入る前と入った後の脳の状態を比較したんです。すると、サウナに入った後は人間の認識系をつかさどる「頭頂葉」の一部分が活性化し、デルタ波が減弱するというデータがとれました。これは瞑想状態に近く、自身の内面への感覚が明敏になり、覚醒度が高くなっていることを表しているそうです。

水代 その感覚わかります。サウナは、じっくり思考したり決断が必要だったりするときにも向いていますよね。サウナ好きの経営者の間では、「サウナで考え、水風呂で決断する」という言葉が浸透しているくらいですし。

松尾 札幌の「ニコーリフレ会」(サウナ好きのサークル)の中市忠弘会長の名言ですね。

水代 まずはサウナ室で重要な課題について考え、次に水風呂で冷たい刺激を受ける。そうすると、思考がクリアになっていい決断ができる。その後、外気浴でぼーっとしていると、次なる課題が浮かでくるので、またサウナ室に入る。経営者や管理職など、確実な正解のない「意思決定」を繰り返し求められる立場の人にとって、サウナはとても良い空間だと思います。不思議とアイデアが浮かびやすいですし。

松尾 熱すぎて複雑な思考はできないけれど、一つの重要な課題について集中して考えられますよね。あと、サウナって人間関係を築く上でも貴重な場だと思います。たとえば、部下の立場であれば、苦手な上司と打ち解けるのに使えると思う。上司の思わぬ胸の内を知れて、見方が変わるかもしれません。

ビジネスパーソンはサウナに行けば仕事がはかどる! “ととのえ親方”松尾大と水代優がサウナを薦めるワケ

水代 商談とかにもオススメですよね。

松尾 ですね。僕、商談相手とサウナが初対面ということもあります(笑)。そして実際サウナのほうが、会議室で名刺交換から始まるより、話が進むことが多い。

水代 僕のお客さんにも、一緒にサウナに入って以来、「服を着て会うほうが緊張する」と言っている人がいます(笑)。きっとお互いに裸で、他に何もないので、オープンマインドになるからだと思います。

松尾 友人同士で焚き火を囲んでいると、より親密な雰囲気になって、打ち明け話ができたりするじゃないですか。サウナには焚き火と同じ効果があると思っていて。暖かい室内で、サウナストーブを眺めてぼーっとしていると、言いづらいことや普段は心の内に秘めていることでも自然と吐き出せるんですよね。

ビジネスパーソンはサウナに行けば仕事がはかどる! “ととのえ親方”松尾大と水代優がサウナを薦めるワケ

水代 だからどんどん仕事にサウナを使ったほうがいいと思います。出張が多い人は、近くに良いサウナがあるかどうかを基準に宿泊先を選ぶことをオススメしたい。そこに仕事相手を呼んで親交を深めればいいんです。

松尾 なぜ僕らがこんなにサウナを薦めるのかというと、サウナって、どんなにゼイタクしても2、3千円くらいしかかからないんですよ。普通の飲み会より安いし、こんなにお金をかけずに気持ちがスッキリして幸せになれることってなかなかない。きちんと合法でね(笑)。今の若い人たちは深酒して騒ぐより、質の良い時間を求めている人が少なくないですよね。そういう若い人の文化にも、サウナは合っていると思います。

(文・榎並紀行/やじろべえ 写真・小島マサヒロ)

:::: 取材協力 :::

天空のアジト マルシンスパ

ビジネスパーソンはサウナに行けば仕事がはかどる! “ととのえ親方”松尾大と水代優がサウナを薦めるワケ

ととのえ親方、水代優さんともに、東京でオススメとして必ず挙げるサウナ施設。サウナ室は105度の設定でセルフロウリュが可能。水風呂は17度。外気浴は屋外で。風を浴びながら、ビルの10階からの景色を楽しめる。

<店舗情報>
東京都渋谷区笹塚1-58-6 マルシンビル10F
03-3376-5225
24時間営業(毎週月・木 9:00〜14:00は店内清掃のため一時休館。該当日が祝日の場合は翌日が対象に)

書籍情報

『人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?』

ビジネスパーソンはサウナに行けば仕事がはかどる! “ととのえ親方”松尾大と水代優がサウナを薦めるワケ

著:本田 直之、松尾大/KADOKAWA刊/1540円(税込み)

世界の食とサウナをめぐって旅をする経営者・本田直之さんと、“ととのえ親方”ことプロサウナー・松尾大さんによる、サウナをビジネスに有効活用する方法がまとめられた一冊。巻末には二人がプッシュする全国のサウナ施設も紹介されている。

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PROFILE

水代 優

1978年生まれ。愛媛県出身。2002年より株式会社イデーにてカフェやライフスタイルショップの新規出店を数多く手掛ける。2012年にgood mornings株式会社を設立。東京・丸の内や神田、日本橋浜町を始め、全国各地で「場づくり」を行い、地域の課題解決や付加価値を高めるプロジェクトを数多く仕掛ける。

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