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エレキギター Fの壁、コードチェンジを乗り越えろ プロのアドバイスは(後編)

 後編では、体験レッスンの講師をしてくださった平島慎吾先生に話を伺い、実際にレッスンに通うメリットや練習法を教えていただきました。

 

生徒の進度に合ったレッスンの進め方

今回の体験レッスンでは、体験レッスンシートとレパートリー集を使用しました。普段のレッスンではテキストでエレキギターの演奏に必要なテクニックを学び、そのテクニックを応用してレパートリーを演奏するという進め方をしているそう。

――レパートリーの進め方はページ順ですか?

「基本はそうですね。最初のページから難易度が上がっていくように作られているので。ですが、譜面が簡単なアレンジとオリジナルに近い難しいアレンジの2種類あるので、生徒さんと相談して、一緒に決めています」

一曲につき、簡単なアレンジの譜面とオリジナルに近いアレンジの譜面があります。そのため、生徒のエレキギター経験の有無など、レベルに応じて進め方を変えているそうです。簡単なアレンジの譜面であれ、弾きたい曲を練習できることはモチベーションの向上にもつながりそうですね。

【動画】コードチェンジ、Fの押さえ方の一例を紹介

エレキギターの壁、乗り越え方は?

ところで、エレキギターで多くの人が苦戦すると言われるFコード。何かコツはあるのでしょうか。

「みなさんその『Fの壁』に突き当たるんです。動画サイトで『Fの押さえ方』とかあるんですけど、やっぱり人によって手の大きさや指の長さが全然違うんですよ。だから講師が直接見て、その人に合う押さえ方を教えています。指をまっすぐにしてみましょうとか、指の腹ではなく側面で押さえてみましょうとか」

確かに、手の大きさも形も人によって違います。平島先生でも「なんでこんな押さえ方が出来るんだ」と思うことがあるそう。
そして、体験レッスンには「動画サイトで解説を見たけど押さえ方が分からなかった人」も多く来るとか。体験レッスンは無料なので、こうして気軽に活用してみるのもひとつの手かもしれません。

人さし指は少し傾けて、側面の部分で押さえると力が入りやすい。このアドバイスでうまくいく人が多いという

人さし指は少し傾けて、側面の部分で押さえると力が入りやすい。このアドバイスでうまくいく人が多いという

――コードチェンジのときの左手の移動のコツとかありますか?

「最後までコードを押さえている必要はないんです。拍の頭で鳴らせれば基本的には大丈夫なので、右手を動かしていて拍の頭で次のコードを鳴らすことができればちゃんと弾けているように聴こえます。コードチェンジだからといってあまり急がずに」

実際に演奏して見せていただくと、確かに、違和感なく聴くことが出来ます。大事なのは拍の頭とリズム。落ち着いてコードチェンジしましょう。

「その人に合ったコードの押さえ方をアドバイスしています」と平島慎吾先生(右)

「その人に合ったコードの押さえ方をアドバイスしています」と平島慎吾先生(右)

練習のポイント

――レッスンでは発表会のような、人前に立つ機会はあるんですか?

「会場ごとに、イベントやライブなどの企画があります」

人前に出たくないという方もいるとのことなので、参加は自由だそうです。クラスで参加したり、先生が隣で演奏してくれたりなど、参加形態は様々です。臨機応変に対応してくれるので、始めたての方や一人で立つのが不安な方も安心して参加できますね。

エレキギター Fの壁、コードチェンジを乗り越えろ プロのアドバイスは(後編)

――自宅で練習するとき、伴奏が欲しくなるじゃないですか。先ほど練習で使った音源って、一般の人が入手することはできるんですか?

「生徒専用になってますね。このレパートリーは『めろでぃナビ』というサービスが対応しているんです。これに合わせてみなさん練習しています」

『めろでぃナビ』とは、参考音源をウェブ上でストリーミング視聴できるサービスのこと。レパートリーにあるQRコードを読み込んで視聴することができるそう。伴奏がないとリズムが狂いやすかったり、伴奏と合わせたときの音の感じがイメージしにくかったりするものです。音源を聴きながら練習することで、他の楽器の音を聴きながら練習することができるほか、譜面を読むのが苦手な生徒でもその曲の演奏内容を確認することができます。非常にありがたいサービスですね。

こうして音に合わせて自宅で練習する際に、意識することはあるのでしょうか。

「エレキギターって、アンプも合わせて一つの楽器なんですね。だからしっかりアンプから出る音を聴きながら練習した方がいいですね。何もつなげずに練習していると、スタジオに入ったら全然弾けてないとか、ノイズだらけでイメージ通りに鳴っていないということがあるんです。住宅環境の事情もあると思うので、ヘッドホンをつけて練習するなどでも構いません。初心者のうちは特にそうで、一番大事なことかもしれません」

前回の記事でご紹介したヘッドホンやミニアンプなどが役に立ちそうです。音を出して練習すると弾いている自分も楽しいですし、練習としても意味を持ちます。

前後編にわたって音楽教室の体験レッスンについてお伝えしてきました。生徒の年齢層は幅広く、40代以降の生徒も多くいるそうです。一度気軽に体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。

    ◇

エレキギター編は今回でひと区切り。次回は自宅でも気兼ねなくたたける「電子ドラム」を取り上げる予定です。お楽しみに!

ヤマハミュージックレッスン
https://school.jp.yamaha.com/music_lesson/

平島慎吾さんプロフィール

エレキギター Fの壁、コードチェンジを乗り越えろ プロのアドバイスは(後編)

 

米バークリー音大卒。2003年、弱冠16歳で自身の作詞/作曲によるオリジナルソングで全国CDデビュー。2013年、在米中にEPアルバム『Into the Blue』を日米同時リリース。現在もシンガーソングライターとしての活動に加え、自身が脚本/演出/音楽などを務める音楽舞台『DRAMATIC CONCERT』の主宰、ステージングディレクター、ミュージカル/CM音楽制作、井上鑑主宰『鑑組』バンドリーダー、『ヤマハミュージックレッスン(首都圏関東)』ギター/ウクレレ科講師など、多岐に渡り活躍中。

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PROFILE

村上麗奈

2000年生まれ、専門学生・音楽ライター。2019年6月、ライブリポートの寄稿をきっかけにライターとしての活動をはじめる。4歳から始めたピアノを現在でも趣味感覚で習い続けている。読書と猫が好き。美学・芸術哲学を独学中。

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