マストリスト

都市の自転車移動におすすめしたい Arc’teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

この数年、アウトドアウェアを街中で着こなす人が増えている。カジュアルでちょっとオシャレで着心地もいい。本コラムでは、ファッション性と機能性を兼ね備えたアウトドアブランドが展開する「これさえ持っていれば間違いない」というマストバイなウェア、グッズを紹介していく。

アークテリクスが技術の粋を詰め込んだ「水に強い」トートバッグ

収納力に優れ、物を取り出しやすく、なおかつ使わないときは折りたたんで収納できるトートバッグ。メインバッグとしてはもちろん、ちょっと荷物が多いときのサブバッグとしても重宝する。定番素材はキャンバス(帆布)だが、ここ数年注目が集まっているのは、アウトドアメーカーが手がける化学繊維素材のアイテムだ。今回はその中から、シンプルなデザインながら機能性が高いArc’teryx(アークテリクス)の「グランヴィル 18 トート」を紹介しよう。

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

グランヴィル 18 トート(14,300 円税込み)

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

開口部にはファスナーを装備

一般的な形状のトートバッグは、コットンキャンバスが使用され、さらに開口部を閉じることができない構造であるため、ふいの豪雨や濡(ぬ)れに弱い。しかし2019年にデザインがアップデートされた「グランヴィル 18 トート」では、その弱点が見事に解消されている。

開口部にはファスナーを取り付け、さらに表地には超撥水(はっすい)加工をかけた「N400r-AC² ナイロン 6 リップストップ」を採用した。ちなみに「AC²」とは「Advanced Composite Construction(高性能複合構造)」の略。ウレタンコーティングや防水用シーリングなどアークテリクスがアウターウェアに取り入れた技術をヒントに開発したバッグの規格で、軽量かつ耐久性、止水性に優れているのが特徴だ。

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

「止水性が高いので、濡れたり汚れたりしても軽く拭けば落ちます。しかも耐久性が高い。実はラフに扱っていただけるバッグです」とアークテリクスのコマーシャルマネジャー・高木賢さん

通常、水に強いバッグは重いものだ。分厚い表地や樹脂製の防水裏地を使用していることが少なくないからだ。だがこのバッグは335gと非常に軽量。アークテリクスのコマーシャルマネジャー・高木賢さんは次のように話す。

軽量かつ堅牢な素材を採用するとともに、極力デザインをシンプルにしつつ、縫い目を減らすことで止水用シームテープの使用量なども抑えています。タウン向けに作られたバッグではありますが、アークテリクスのアウトドア・ラインでも使われる素材や技術を採用しています。見た目こそシンプルですが、実は非常に手間を掛けて作られた高機能アイテムなのです」(高木さん)

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

非常に薄いリップストップナイロンの裏面にウレタンコーティングを施しているため、やや生地にコシがある。縫い目には止水用シームテープが貼られている

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

長方形の底面パーツを導入することでマチを確保。見た目からは想像できないほどたくさんの荷物を収納できる

ショルダーストラップの追加でサイクリストも使える2wayバッグに

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

ショルダーストラップ装着時は大型のサコッシュ(サイクリストからも人気が高い小型ショルダーバッグ)といった印象

トートバッグは、肩にかけていると、若干ではあるが腕が使いにくくなるため、走ったり、自転車での走行といったアクションの最中に邪魔になるのが難点だった。しかしグランヴィル 18 トートは、19年のアップデート時にショルダーストラップが追加され、たすき掛けが可能に。移動中にストレスを感じにくい2wayトートバッグへと生まれ変わった。脇をくぐらせれば、トートバッグの大きな開口部が胸の前に現れるため、すばやく確実に物を取り出せる。

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

左右の取り外し用金具はアークテリクスのアウトドアギア部門が独自開発したもの。一見簡単に取れてしまいそうに見えるが、しっかりとショルダーストラップをホールドしてくれる

ショルダーストラップが、ごく簡単に取り外せることも見逃せない。ストラップを短めにして体にぴったりフィットさせていても、片側の金具を外せば、ボリューミーな上着やパーカーのフードを巻き込むことなく、スムーズに荷物を下ろすことができるからだ。そして繰り返しになるが、メッセンジャーバッグ並みの止水性能を備えている。間違いなくサイクリストにオススメできるトートバッグだと断言しておこう。

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

ストラップと本体の接合部が外側から見えないため、非常にスマートな印象

技アリのポケット位置で失せ物を防止

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

スマートフォン、小銭入れ、キーホルダーなどを収納できる

一般的なトートバッグには、貴重品や小物を入れるための内ポケットがついている。一方、グランヴィル 18 トートの小物用ポケットは、開口部のジッパーの上部――つまりバッグの外側にある。

「内側にポケットを付けると、バッグの中が外から見えてしまうだけでなく、物を落とすリスクが増します。しかしグランヴィル 18 トートのポケットは外側から直接アクセスできるように設計されている。さらにポケット内部には視認性が高いキークリップが付いているので、薄暗い玄関の前でもスムーズに鍵を取り出せます」(高木さん)

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

本体とキークリップを結ぶストラップの色を赤にすることで視認性を高めている

軽量、大容量、高い携帯性といったトートバッグの良さを失うことなく、止水性、耐久性、機能性を高めたアークテリクスのグランヴィル 18 トート。その名はアークテリクス発祥の地であるカナダの大都市バンクーバーのメインストリートに由来する。徒歩、自転車そして晴天、雨天を問わず、都市の路上で活躍してくれるトートバッグの名品と言えるだろう。

都市の自転車移動におすすめしたい Arc'teryxの耐水ショルダー・トートバッグ

軽量かつシンプルに作られているため、小さく丸めてメインバッグに収納することも可能

グランヴィル 18 トート
https://arcteryx.com/jp/jp/shop/granville-18-tote

取材・文/吉田大
撮影/今井裕治

あわせて読みたい

MY KICKS:連載一覧はこちら

[ &M公式SNSアカウント ]

TwitterInstagramFacebook

「&M(アンド・エム)」はオトナの好奇心を満たすwebマガジン。編集部がカッコいいと思う人のインタビューやモノにまつわるストーリーをお届けしています。

PROFILE

吉田大

ライター・編集者。大学卒業後、児童書出版社勤務を経て、フリーランスに。ファッション、アート、音楽、ストリートカルチャーから、政治経済、社会問題、テクノロジー、グルメに至るまで、多岐にわたるジャンルにおいて、長年にわたり執筆活動を続けている。趣味は自転車と立ち食いそば店めぐり。お酒や煙草を嗜まないストレート・エッジな生活を送っている。

「マストリスト」冬を乗り切るアウトドアジャケット、人気記事5選

一覧へ戻る

巨匠デザイナーが手がけた名作家具をアウトドア仕様にカスタムしたOnway「Chair-X」 

RECOMMENDおすすめの記事