バンドやろー

自宅でもドラムを叩きたい! 電子ドラム導入で本格的なドラム練習を

バンドに欠かせない存在といえば、ビートを刻んでバンドを支えるドラム。ですが、音量やサイズが大きい楽器なので自宅に置くのは難しいですよね。そんな問題を解決するのが、電子ドラムです。

ということで、電子ドラムの情報を得るべくイシバシ楽器横浜店にお邪魔しました。担当の岩崎さんからお話を伺います。

――今日はよろしくお願いします。電子ドラムですが、アコースティック・ドラム(以下、生ドラム)の練習用として購入する方が多いですか?

岩崎 「そうですね。『ドラムがやりたいけれども、自宅で始めるにはどうしたらいいか』ということで、電子ドラムを選ぶ方が多いです。今は5万円ほどの電子ドラムもあるので」

5万円あたりからドラムをはじめることができるとは驚きです。音や叩いた感触のリアルさもここ5年、10年ほどで向上しているそう。

【動画】Roland TD-27KVのデモ演奏

自宅でドラムを叩(たた)きたい!

ところでドラムと言えば、気になるのは音量や振動。電子とはいえ、その点は解決できるのでしょうか。

岩崎 「音量が大丈夫か、といったことを質問されることは多いです。自宅の環境などは人によって異なるので絶対と言い切ることはできません。ですが、パッド(打面)を叩いた時の音は以前よりも改善されていますし、お売りした後に騒音などの問題で駄目だったと返品をお受けすることはほとんどありません」

Rolandのメッシュパッド。叩いた感触がやわらかく、音も静か。細かなニュアンスも表現することができる

Rolandのメッシュパッド。叩いた感触がやわらかく、音も静か。細かなニュアンスも表現することができる【もっと写真を見る】

電子ドラムを設置する場所にクッション性のあるものを敷く方もいるそう。ヘッドホンを装着したり、練習する時間を選んだりということでも騒音や振動などの問題を解決することはできそうです。

YAMAHAののフットペダルを使用するバスドラム用パッド。生ドラムに近い感触が得られる反面、振動は大きくなりそうだ

YAMAHAのフットペダルを使用するバスドラム用パッド。生ドラムに近い感触が得られる反面、振動は大きくなりそうだ【もっと写真を見る】

購入は予算と大きさの兼ね合いで

売り場を見回してみると、値段や大きさなど、一口に電子ドラムと言っても種類は様々。なにを基準にして選べばいいのでしょうか。

――電子ドラムを選ぶときには何を重視すればいいんでしょう。

岩崎 「予算と大きさですかね。あまり大きいと場所を取れない、と小さいモデルを買う方もいます」

なにせドラムは大きいので、予算が許すからと言って高いモデルを買えるとは限りません。

また、電子ドラムはモデルによって特徴が大きく異なります。キックがスイッチペダルのみでパッドがないRoland TD-1KVはフットペダルを使用しないため、リアルな打感で練習することはできませんが、「ドラムを触ってみたい」程度であれば十分に楽しめます。

Rolandのエントリーモデル、Roland TD-1KV。バスドラムのペダルがスイッチ式になっている

Rolandのエントリーモデル、Roland TD-1KV。バスドラムのペダルがスイッチ式になっている【もっと写真を見る】

コンパクトなモデルだとシンバルが少なかったり、小さいゆえに生ドラムに比べ演奏時に窮屈に感じたりします。しかし価格は安く、場所も取らないというメリットがあります。様々なモデルから使う目的やレベルに見合ったものを探すことができます。

電子ドラムのブランドは何が良い?

電子ドラムの2大ブランドはYAMAHAとRolandだそう。それぞれ異なる良さを持っています。

岩崎 「Rolandの電子ドラムは、パッドがメッシュで出来ているんです。これはゴムよりも静かですし、感度が高いので柔らかいタッチでも信号を読み取ります。抑揚を付けやすいんです」

電子ドラムはパッドを叩いて発生する信号を読み取って音を鳴らします。弱いタッチでも読み取りやすいことは、ジャンルによっては必須でしょう。

RolandのTD-27KV。パッドやシンバルが大きめで、生ドラムに劣らない叩き心地を再現している

RolandのTD-27KV。パッドやシンバルが大きめで、生ドラムに劣らない叩き心地を再現している【もっと写真を見る】

――ではYAMAHAのものはどうでしょう?

岩崎 「YAMAHAは安くていいものがあります。椅子やペダルもついたセットでも5万円台からありますね」

――初めてドラムを触るのであればYAMAHAで、抑揚をつけるなど、よりテクニカルな練習をしたい場合はRolandという感じですか?

岩崎 「そうですね。10万円を下回るものだとYAMAHAがいいという印象があります」

YAMAHAのエントリーモデル、DTX452KUPGS。パッドは黒いゴム製だが、フットペダルとイスが付いている

YAMAHAのエントリーモデル、DTX452KUPGS。パッドは黒いゴム製だが、フットペダルとイスが付いている【もっと写真を見る】

ところで、電子楽器で気になるのは生楽器の再現度ではないでしょうか。生ドラムと電子ドラムでは素材もつくりも異なります。

――生ドラムを叩く人が電子ドラムで練習すると、叩きにくさとか違和感とかあったりしませんか? ピアノだと、生ピアノと電子ピアノでタッチが全然違うのですが……。

岩崎 「ピアノほど違和感はないと思います。叩き心地がリアルだと言う方も多いです。良いモデルになってくると、シンバルの揺れまで再現されていたりしますし、再現度は上がっていきますね」

ATVのaDrums。生ドラムのような見た目に気持ちは高まるが、サイズが大きめで置き場所を選びそうだ

ATVのaDrums。生ドラムのような見た目に気持ちは高まるが、サイズが大きめで置き場所を選びそうだ【もっと写真を見る】

1人でも存分に楽しめる電子ドラム

電子ドラムは練習するのに便利な機能も多数ついています。

――電子ドラムは音色のカスタマイズもできるんですか?

岩崎 「できます。その他にも、メトロノーム機能が付いていたり録音ができたりもします」

――他の音を聴きながら叩くこともできたりするんですか?

岩崎 「はい。AUX(外部音声)入力があるので、音楽プレーヤーをつなぐとヘッドホンで聴きながら好きな楽曲に合わせて練習できます。スマホに入っている曲を流せるようにBluetoothに対応しているものもあるんです」

YAMAHAのDTX402は、iOS/Androidアプリと連携して、ゲーム感覚で練習ができる

YAMAHAのDTX402は、iOS/Androidアプリと連携して、ゲーム感覚で練習ができる【もっと写真を見る】

バンドのイメージが強いドラムですが、電子ドラムを使えば1人でも練習しやすいですね。1人で叩くのを目的に電子ドラムを始めても十分楽しめそうです。

新製品を試奏してもらう

バンド活動をしている店員の徳永さんに、今一番新しいというRoland TD-27KVを叩いてもらいました。

55種類の音色があるほか、自分好みに設定した音を保存することもできます。チューニングや響き方なども設定することができます。

Roland TD-27KVのデモ演奏をする徳永さん

Roland TD-27KVのデモ演奏をする徳永さん【もっと写真を見る】

――電子ドラムを叩いていて、生ドラムとの差などを感じることはありますか?

徳永 「シンバル系は本来金属であるところがゴムになっているので、どうしても少し不自然ではあります。でも、このクラスになってくるとドラムセットの大きさが生ドラムとあまり変わらないので、距離感の点では違和感がほとんどないですね」

――シンバルを叩いてすぐに手で止める奏法は電子ドラムでもできるんですか?

徳永 できますよ」

【動画】シンバルのエッジをつかんで音を止めるチョーク奏法の実演や音作りの解説

電子ドラムでも様々な奏法をすることができるんです。

    ◇

ドラムは設置場所の確保や音の大きさ、また演奏時に両手両足を使うことによる難易度の高いイメージから、今までは自分で演奏してみるという考えを持ったことはありませんでした。しかしコンパクトな電子ドラムなど、様々な家庭環境に対応できる種類の電子ドラムがあると知り、自宅で電子ドラムに挑戦するハードルも下がってきているのだなと感じました。

電子ドラムに興味を持っている方は是非一度試奏し、叩き心地を実感してみてはいかがでしょうか。

自宅でもドラムを叩きたい! 電子ドラム導入で本格的なドラム練習を

イシバシ楽器 横浜店
神奈川県横浜市西区南幸2-17-1 相鉄南幸第7ビル 2F / 3F
045-311-1484
https://www.ishibashi.co.jp/store/yokohama.html

Roland V-Drums
https://www.roland.com/jp/categories/drums_percussion/

YAMAHA 電子ドラム
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/drums/el_drums/index.html

ATV aDrums
http://www.atvcorporation.com/products/drums/adrums/

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PROFILE

村上麗奈

2000年生まれ、専門学生・音楽ライター。2019年6月、ライブリポートの寄稿をきっかけにライターとしての活動をはじめる。4歳から始めたピアノを現在でも趣味感覚で習い続けている。読書と猫が好き。美学・芸術哲学を独学中。

エレキギター “大人の音楽教室”にいってみた(前編)

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