キャンピングカーで行こう!

キャンプ場で冷えたビールを飲む日を夢見て 今から冷蔵庫の手入れを忘れずに

みなさんStay Homeでいかがお過ごしでしょうか。いつもならキャンピングカーが一番活躍するゴールデンウィークですが、今年は新型コロナウイルスのせいで、フラストレーションがたまっていることでしょう。ここはじっと耐えるしかありません。せっかく時間ができたんですから、普段見過ごしがちな設備について、見直してみましょう。今回は冷蔵庫の話題です。

出かける前の予冷を欠かさずに

食品の鮮度を保ったり冷たい飲み物を快適な温度に保ってくれたりする冷蔵庫は、いまや生活になくてはならないものです。

キャンピングカーの場合、車のサイズやレイアウトによって常設されている場合と、ポータブル式を持ち込む場合があります。

冷蔵庫が冷える仕組みには色々と種類がありますが、キャンピングカーの冷蔵庫に使われるのは「電子式」「吸熱式」「コンプレッサー式」の3種類があります。各方式の詳しい仕組みについては過去の記事を参照してください。

コンプレッサー式の場合、通風口が室内にある場合も。暖かい空気が出てくるので冬は助かる?

コンプレッサー式の場合、通風口が室内にある場合も。暖かい空気が出てくるので冬は助かる?

どの方式にせよコンパクトに作られているため、家庭用に比べれば非力と言わざるを得ません。そのため、持てる能力を最大限に生かすためには、以下のように、少々コツがあります。

1.出かける半日前にはスイッチオン→予冷する
冷蔵庫の庫内が十分に冷えるまでには時間がかかります。容量にもよりますが、数時間から半日ほど予冷することで、買ったばかりの生鮮食料品を入れても、温度が上昇するのを防ぐことができます。

2.保冷剤を使って予冷をさらにパワーアップ
早めにスイッチを入れて予冷するわけですが、外気温が高い場合には冷蔵庫も温まっていますから、それだけ時間がかかります。そんな時の強い味方が保冷剤です。

家庭の冷凍庫でカチカチに凍らせておき、予冷開始と同時にキャンピングカーの冷蔵庫に入れます。そうすれば早く温度が下がり、省エネの点でもメリットです。

3.せっかく冷やした冷蔵庫にはなるべく冷たいものを
小さな冷蔵庫に常温のものを詰め込むと、せっかく冷えた庫内温度もあっという間に上がってしまいます。できればあらかじめ家庭の冷蔵庫で冷やしたり凍らせたりしたものを入れましょう。

冷え具合が万全か、チェックを怠らずに

キャンピングカーの冷蔵庫は家庭用と決定的に違うところがあります。使い方にもよりますが、スイッチを入れたり切ったりするということです。さらに家庭用と違うのは、走行中はずっと揺られている、ということ。いずれもなかなか過酷な条件下での使用となります。

そんなキャンピングカー用冷蔵庫には、トラブルが起きがちです。代表的なトラブルと対処についてご紹介しましょう。

●こまめな掃除と乾燥でカビ予防を!

家庭用冷蔵庫にもカビが発生することがありますが、使う時が限られているキャンピングカーの冷蔵庫はさらに発生しやすい条件がそろっています。

庫内の汚れ(食品カスやこぼれたジュースなど)を手入れせずに放置しておくと、あっという間にカビが発生! 使おうと開けてビックリ、なんてことにもなりかねません。そんな時の対処法は次のふたつ。

1.使用後のクリーニング
お出かけから戻ったら、中身を出して、消毒用アルコールやアルコール含有のウェットティッシュを使って、庫内をクリーニングすること。

2.十分な乾燥
普段使わない間はドアは開け放した状態に。カビは汚れ(栄養分)と湿度(水分)を好みます。キャンピングカーの冷蔵庫を普段使いしている人は、吸湿剤を入れておくといいでしょう。

●冷えが悪い時は換気や排熱をチェック

「冷蔵庫が冷えない!」というトラブルもあります。方式は違っても、冷蔵庫は庫内から庫外へ熱を「移動」させることで冷えるしくみです。冷えが悪いのは、庫外へ出た熱の処理に問題がある場合が多いのです。考えられる対策は次のとおり。

1.ファンをつけて強制換気
冷蔵庫裏側部分のボディーに排熱口が付いている場合、PC用のファンを追加して強制的に換気してやるのが効果的です。

通風口に小型ファンを取り付けると冷却効果がアップ。PC用が静かでお薦め

通風口に小型ファンを取り付けると冷却効果がアップ。PC用が静かでお薦め

2.吸排気兼用の場合はスリットを追加
機種によっては、1カ所で吸排気を兼ねている場合もあります。その場合は排気を逃がす工夫をしましょう。温かい空気は上に流れるので、上側に排熱用スリットを追加するのが効果的です(必ず専門店に依頼してください)。

3.排気口を増設する
バンコンなどで、ボディーに排熱口がない場合もあります。そんな時は冷蔵庫が組み込まれた部分をよく観察して、空気の出入りが十分にできているかどうかをチェックしてみてください。明らかに冷えが悪いようなら、排熱が十分行われていないということ。必ず専門店で相談して、排熱口を設けるのも効果的です。

4.ガスバーナーの劣化が原因の場合も
吸熱式の場合、経年変化でガスバーナーの効率が落ちてくることもあります。これも専門店でチェックを受けて、必要ならオーバーホールを依頼しましょう。

吸熱式の場合、たまに点検口から炎の状態をチェックしよう。青い炎なら正常、オレンジ色の場合は不燃焼の可能性が。おかしいと思ったら必ずビルダーまたはディーラーへ

吸熱式の場合、たまに点検口から炎の状態をチェックしよう。青い炎なら正常、オレンジ色の場合は不燃焼の可能性が。おかしいと思ったら必ずビルダーまたはディーラーへ

気温も高くなって冷蔵庫が大活躍するシーズンには、コロナ騒ぎが収束して自由に出かけられるようになっていてほしいですね。そのためにも、いまのうちにしっかりチェックしておきましょう。

早くおいしい食事と冷たいビールを楽しめる日が来るように、今はとにかくStay Homeです。

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PROFILE

渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹と妻ひとり。

・YouTubeチャンネル「キャンピングカー坊主めくり」開設!
https://www.youtube.com/channel/UCZzeJtgZFLR0yJLkr052kug

またアウトドアに繰り出す日のために、時には運転と整備を 駐車しっぱなしはダメ!

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