キャンピングカーで行こう!

キャンピングカーでもエンタメ満喫を! テレビとネット配信動画を楽しむコツ

お出かけもままならぬ日々が続いています。私も愛車のエンジンメンテナンスのために、時々ぐるっと近所をまわってくるだけです。時にはキャンピングカー仲間とビデオチャットをしたりしています。今回はちょっと趣向をかえて、そのチャットで話題になったことを取り上げてみます。

(TOP写真=快適なキャンピングカー生活を送るうえでで欠かせない存在になりつつあるのがテレビだ  Photo:Winnebago Ind.)

カーナビ商品で済ませるか、家庭用を持ち込むか

キャンピングカー仲間の間でときどき出てくる話題が、「テレビどうしてる?」です。

「わざわざ静かな野山に出掛けるのに、テレビなんて要らないよ」という人や、「大人はいいけど子どもがいるから……」あるいは「誰にも迷惑かけず大音量で映画が見たい!」という人など、まあ色々いらっしゃいます。

昔と違って今の薄型テレビは場所も取らず重さも軽量なので、キャンピングカーに搭載しやすくなっていますね。

そんなテレビの取り付けや配線ですが、いくつか方法があります。

●カーナビから分岐させる

現在のカーナビ商品は、ワンセグ放送を受信できたり、DVDプレーヤーを内蔵していたりと、最も手軽なAV機器です。ここから配線を分岐させて外部モニターに出力すれば、居室部分でも簡単に映像を見ることができます。最近はフルセグ受信できるものもありますし、ブルーレイ再生が可能なものもあります。

【電源】通常カーナビはメインバッテリーから電源を取っていますが、停車中にテレビやDVDを使用したいなら切り替えスイッチの取り付けを。サブバッテリーから電源をとるようにすれば、バッテリーがあがってエンジンがかからない、なんて心配もありません。自動的にメインとサブを切り替えてくれるリレーなども市販されています。

【メリット】機材が最小限で済むこと。限られたスペース内で効率よく設置できます。また、GPSとひも付いているので、自分の位置を認識できています。地方へ行っても、その地方の放送局にスムーズにつながります。

【デメリット】本体が運転席近くにあるため、居室部分からアクセスしにくい車ではちょっと不便かもしれません。

●家庭用テレビを搭載する

手元で操作しやすい(リモコンがある)、多機能である(音響モードが選べるなど)、などを重視するなら、やはり家庭用テレビが一番です。

【電源】基本的にAC100V電源が必要なので、DC/ACインバーターなどを用意する必要があります。

【メリット】サイズも価格も色々あるので、予算や希望に合わせて選択肢も豊富。大画面、音響モードが選べる、画質が良い、など高機能であることも魅力です。

【デメリット】家庭用機器は基本的には車載で使うことを想定していません。振動のことも考慮されていませんから、固定や防振には十分配慮する必要があります。また、カーナビのようにGPSと結びついていません。地方でテレビを見たい場合、チャンネル登録する作業が必要になります。

大型アメリカ製キャンピングカーによくついている屋外用テレビ。スポーツ中継を見ながらみんなで盛り上がろう(Photo:Winnebago Ind.)

大型アメリカ製キャンピングカーによくついている屋外用テレビ。スポーツ中継を見ながらみんなで盛り上がろう(Photo:Winnebago Ind.)

快適に楽しむために、アンテナの種類を知ろう

さて、ハードの取り付けについてはご説明したとおりですが、放送を快適に楽しむには、もう一工夫必要です。家庭と同じようにストレスなく映像を楽しむためには、どうすればよいのでしょうか。

キャンピングカーでテレビ放送を見るのに、一番苦労するのが実はアンテナです。

【カーナビ商品で見る場合】
窓ガラスに貼り付けるフィルムアンテナが一般的です。カーナビ機能を使う際とテレビ電波を受信する際は別のアンテナが必要ですが、いまどきのカーナビ商品には基本的にどちらもパッケージされています。ただし、感度は「それなり」です。都市部では問題なくても、山間部などでは感度に不満が出る場合もあります。

【家庭用テレビで見る場合】
家庭用テレビは基本的にフィルムアンテナに対応できないので、テレビアンテナを設置する必要があります。

テレビアンテナは、500mlペットボトル程度の大きさで置くだけで使える室内アンテナが便利ですが、なかには大きな屋外用アンテナ(八木アンテナや平面タイプのものなど)を取り付ける人もいます。

これらは確かに受信性能は安定しています。ただ、持ち運んで使うことを想定していませんから、行く先々で送信所の方向へ向けなければならないことを考えると、あまり大きなアンテナは実用的でないかもしれません。

衛星放送を見るのはちょっと大変

地上波放送の受信について上記の説明で対応できますが、BS放送、CS放送を受信したいとなると話は変わってきます。

地上波は文字通り地上のアンテナから送信されていますが、BSやCSは衛星からの電波受信となります。空から降り注ぐわけですから山間部にいても問題ない、と思いたくなりますが、出力が低くアンテナの角度の調整も非常に微妙なため、なかなか大変です。

移動先で空からの電波を自動で的確にとらえて調整してくれる「自動追尾型アンテナ」もありますが、価格は比較的高価です。

ニョッキリ立っているのが地上デジタル(地上波放送)用アンテナ、その右側の白いタライのような物体が自動追尾型アンテナ(BS、CS用)

ニョッキリ立っているのが地上デジタル(地上波放送)用アンテナ、その右側の白いタライのような物体が自動追尾型アンテナ(BS、CS用)

ネット配信サービスなら時間を有効に使える

そこで、最近注目なのがネットの配信サービスです。Amazonプライム・ビデオ、ネットフリックス、Huluなど、さまざまな配信サービスがありますね。

地上波、衛星を問わず放送波をとらえるのは大変ですが、ネット配信なら、スマートフォンが使える場所でなら見ることができる強みがあります。上記の配信サービスを利用するには契約が必要ですが、テレビ局が独自にネット配信サービスに対応しており色々な番組が楽しめるので、こちらの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

配信サービスで視聴するには、モバイルルーターを用意するなどネット環境を整えることと、ネットにつながるテレビ(受像機)を用意する(ノートパソコンでもOK)などの準備が必要です。が、アンテナをあちこちに向けて電波を探す必要はありません。

また、テレビ局のオンデマンド放送の場合は、本放送の時間に見なくても、一定期間はアーカイブされているので、時間をフレキシブルに使えるというメリットもあります。

日常生活を持ち出すキャンピングカーライフ。テレビやデジタルコンテンツを楽しめる仕組みを整えてみてはいかがでしょうか。

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PROFILE

渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹と妻ひとり。

・YouTubeチャンネル「キャンピングカー坊主めくり」開設!
https://www.youtube.com/channel/UCZzeJtgZFLR0yJLkr052kug

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