キャンピングカーで行こう!

バーコード汚れともおさらば! キャンピングカー洗車問題の救世主誕生か

Stay Homeしていたら、あっという間に梅雨が来てしまいそうな気配です。たとえ雨でも気軽に出掛けられるのがキャンピングカーのメリットですが、雨が続くと困ることがあります。そう、洗車です。私も何度か、本格的な洗車に挑戦していますが、まず翌日は使い物にならないぐらい、筋肉痛でくたくた。何とかならないものでしょうか?

(TOP画像=車はいつまでもキレイにしておきたいもの。でも大きくて洗車機が使えないとなると、新車の輝きをキープするのは難しい。photo:VANTECH)

キャンピングカーの汚れはいったいどこから?

私自身、長年キャンピングカーに乗っていて、洗車や掃除には頭を悩ませています。

キャンピングカーが汚れる外的要因は幾つかあります。

1.駐車場所の環境

以前、未舗装の露天に置いていたころは、本当に洗車して1週間で泥まみれになりました。雨が降ったり風が吹いたりで土ぼこりも舞います。今は舗装面の上にあるのでかなり改善されましたが、やはり屋根がないと汚れます。

2.水垢と紫外線劣化

FRP部分の表面を劣化させるのが、水垢(あか)と紫外線にさらされることによる表面の劣化です。特にアメリカ車の白いボディーは粉を吹いたような劣化の仕方で、ボディーに引いてあるラインの色も褪(あ)せてゆきます。そうなると、ますます「ボロい」印象が強くなってしまうのが困りものです。

3.閉め切っていても忍び込むホコリ

うちのかみさんが毎度毎度グチをこぼすのがこれです。窓もベントカバー(換気口カバー)も閉めてあるのに、次に乗るとどことなくホコリっぽい。試しに濡らしたペーパータオルで拭いてみると、しっかり汚れがついてきます。

これは、キャンピングカーの構造にもよりますが、開口部を閉じてはいても、どこかしら隙間があるため。対策としては掃除をするしかないわけですが、いざ本腰を入れてやろうとすると、物があふれていたりして、なかなか時間がかかります。

キャンピングカーは形も複雑で、外部収納や換気口、各種配線などの開口部もたくさんあります。それが外部では汚れのたまる原因になったり、内部ではホコリが忍び込む入り口になったりするというわけです。

キャンピングカーは洗車機では洗えない!

キャンピングカーは乗っても乗らなくても雨が続くと、雨染みの縞(しま)模様が現れます。「バーコード汚れ」などとも呼ばれますが、白いボディーが多いキャンピングカーでは、実に目立ちます。

さりとて、以前にもお伝えしたように(参照:洗車機はまず使えない、キャンピングカーの洗い方)、ほとんどのケースで洗車機は使えません。車両の大きさやタイプによりますが、特にキャブコンタイプは手洗いで対応することになります。あの大きな面積を洗うのかと思うと腰も重たくなるというもの。ましてや、これからどんどん暑くなりますから、屋外での作業は二の足を踏むことになります。

実は、そんな悩みを解決してくれるかもしれないサービスがあります。キャンピングカー専門に洗車を請け負う、kireiファクトリー社の「光触媒キャンパー楽洗化」がそれです。

同社では車両を洗うと同時に、光触媒材料の酸化チタンを含む薬剤をコーティングをすることで、汚れを付きにくくし、以後は汚れても水洗いだけで簡単に落ちるようになるといいます。

バーコード汚れともおさらば! キャンピングカー洗車問題の救世主誕生か

放置すると、たちまちこんなバーコード汚れが!でもプロの力を借りれば見違える(photo:キャンパー楽洗化宇都宮店)

洗車業を始めるきっかけとなった悲しい出来事とは……

「キャンパー楽洗化」を開発したkireiファクトリーの代表、渡辺日出喜さんにお話を伺いました。

「15年ほど前にアメリカン・クラスCを手に入れました。大きくてなかなか洗車できないものだから、そのままにしておいたら、廃車と間違えられてしまって……。近所の子供が石を投げて遊んでいたんです。最初は屋根に投げ上げていたんですが、そのうちフロントガラスまで割られてしまって。こりゃどうあってもキレイにしとかなきゃいけないなと」

偶然ですが、渡辺さんが乗っていた車は、私が20年前に初めて手に入れたのと同じ車種。日本製のような平滑な表面処理ではなく、ザラっとした仕上げで、とにかく汚れが付きやすかったのを覚えています。それにしても、廃車と間違われてイタズラされるとは悲しすぎます。

「当時はビルメンテナンスを仕事にしていて、建物の防汚加工も手掛けていました。それをなんとかキャンピングカーに使えないかと思ったんです」

もちろん、建物と車では素材も条件も違います。試行錯誤しながら車に使える薬剤を開発しましたが、この時点ではあくまで自分用。まさかビジネスになるとは思っていなかったといいます。

「行く先々で仲間から『なんでお前の車はキレイなんだ?』って言われて。これはもしかしてビジネスになるんじゃないかと思ったんです」

おそるおそる雑誌に広告を出してみたところ、自分でも驚くほどの反響があったといいます。九州の会社なのに北海道からも問い合わせが来たのです。

バーコード汚れともおさらば! キャンピングカー洗車問題の救世主誕生か

ヨーロッパ車によく見られるウロコ状のアルミ外装。ここにも汚れがたまりやすいので、落とすのも一苦労だ(photo:キャンパー楽洗化宇都宮店)

汚れと菌、臭いを防ぐコーティング、室内向けも

施工はまず、しっかりと汚れを落とすことから。そのうえで、ボディーだけではなくガラスやホイールにも酸化チタンの薬剤をコーティングします。

「あくまで防汚コーティングで、ツヤ出しではありません。なので、ツヤがない表面はそのまま、ツヤのある表面は少しツヤが増す程度です」

その後ほぼ1年間コーティングの効果は持続。汚れが付着しにくくなり、汚れても水洗いだけで簡単に落ちるようになるといいます。実際に施工をした人に聞くと「素人の手洗いでは落としきれない汚れを落とした上でコーティングしてもらえる。それ以降は水で洗うだけ。毎回自分で洗う労力を考えたら、本当に助かります」とのこと。

渡辺さんはさらに、内装にも使えるコーティング剤を開発しました。こちらは汚れを防ぐと同時に、抗菌、防臭効果があり、ペット連れや新車独特の臭いに悩む人に好評だと言います。

車内も光触媒で処理すれば、防汚・抗菌・消臭と快適な車内が続く(photo:キャンパー楽洗化宇都宮店)

車内も光触媒で処理すれば、防汚・抗菌・消臭と快適な車内が続く(photo:キャンパー楽洗化宇都宮店)

反響の多さを考えると、キャンピングカーオーナーがいかに洗車に悩まされているかがわかります。九州を起点に始まったビジネスですが、今では本州(名古屋、宇都宮、石巻)にも店舗があります。

気になる施工料金ですが、2×5mの駐車場に収まるサイズのキャブコンで約6万円。これだけ聞くと「高い!」と感じますが、年に一度施工すればバーコード汚れと縁が切れると思えば一考の余地ありかもしれません。

DATA

キャンパー楽洗化(福岡県久留米市)
0942-55-1113
(名古屋・宇都宮・石巻にも店舗あり)

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PROFILE

渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹と妻ひとり。

・YouTubeチャンネル「キャンピングカー坊主めくり」開設!
https://www.youtube.com/channel/UCZzeJtgZFLR0yJLkr052kug

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