口福のカレー

無農薬、グルテンフリーで軽やかなスパイスカレー「かれはだれ」(東京・中目黒)

今日のおすすめカレー店は、中目黒の商店街にある「創作スパイス かれはだれ」だ。オープンは今年の2月で、世の中の状況を考えるとかなり厳しい船出だったと想像できる。ただ、テイクアウトも可能で、筆者は既に相当なリピーターだ。とにかくオリジナリティーあふれるカレーにすっかりはまってしまったのだ。

メニューは日替わりで6種類。頻繁に登場する定番もあるが、「あごだしを使った根菜ベジタブルカレー」や「スパイス香るラムスライスカレー」、「有機ジャガイモのココナツカレー」などバリエーションが豊富で飽きが来ない。1種類(950円)から4種類(1550円)まで選ぶことができるが、筆者は3種類を注文することが多く、ひとつずつ堪能してから、お店の推奨通りに最後は全部を混ぜて食べる。絶妙な調和が生まれて最高においしい。

粒のままのスパイスが見え隠れする「あごだしを使った根菜ベジタブルカレー」

粒のままのスパイスが見え隠れする「あごだしを使った根菜ベジタブルカレー」

加えて、食後に胃もたれしない軽やかさも気に入っている。量が控えめということではなく、どちらかというと分量はしっかりとあるのだが、なぜか重くない。スパイスの効能もありそうだが、オーナー兼シェフの内田滋さんによると、素材へのこだわりも関係しているのではという。野菜は無農薬か有機野菜、肉は遺伝子組み換え飼料なしで育ったもの、小麦粉は使わずグルテンフリーだ。

メインの食材によって使う油を変えているそうだが、いずれも新鮮なものを、それもマスタードオイルやオリーブオイルなど体に優しい油だけをセレクトしている。ニンニクを入れると旨(うま)みは増すが、インパクトがあり過ぎるので、代わりにショウガを上手に使う。じんわりと効くほうが体には優しい気がすると言う。

3種、4種のカレーを頼んで、最後は全部混ぜて食べるのがおすすめ

3種、4種のカレーを頼んで、最後は全部混ぜて食べるのがおすすめ

「かれはだれ」のカレーと好相性のバスマティライスにも一工夫。オリジナルの酢漬けの玉ねぎ(筆者はこれが大好きなのだ)、粒のままのコリアンダー、そして少し苦みのあるカスリメティというドライハーブをライスの上に散らし、これがまたうまい具合に調和しておいしさを倍増させている。

中目黒にある別の和食店のオーナーでもある内田さんは、とにかくおいしいものを食べるのが好きで、全国津々浦々を食べ歩いている。それがここ数年はカレー、特にスパイスカレーに魅せられて、本場大阪はもちろん全国のカレー店を回り、ついに自身のカレー店をオープンさせたのだそう。

玉ねぎの酢漬けをのせて、スパイスをまぶしたバスマティライス

玉ねぎの酢漬けをのせて、スパイスをまぶしたバスマティライス

現在は入り口の扉を開け放しにして、お客が店を出るとテーブルやイスをアルコール消毒するなどの工夫をしている。店の味をそのまま家に持ち帰れるテイクアウトも継続中。飲食宅配代行サービスのUber Eats(ウーバーイーツ)を使えば、自宅に居ながら、この絶品カレーを味わうこともできるのだ。

    ◇

創作スパイス かれはだれ
東京都目黒区上目黒2-38-11 丸金ビル1F
03-6452-4561
https://karehadaremeguro.owst.jp/

中目黒駅から徒歩6分ほどの目黒銀座商店街の奥にある

中目黒駅から徒歩6分ほどの目黒銀座商店街の奥にある

PROFILE

熊野由佳

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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