口福のカレー

安心できる環境で優雅にカレーが食べられる「ニルヴァーナ ニューヨーク」(東京・六本木)

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されたとはいえ、今はまだ、しっかりと感染対策が行われてこそ、安心して食事が楽しめる。六本木・東京ミッドタウンの「ニルヴァーナ ニューヨーク」は、店内の消毒や十分な換気などさまざまな工夫によって、この状況に対応している。以前は、ランチビュッフェが大人気で、開店前から行列ができるほどだったが、残念ながら現在は中止。期間限定の「ニルヴァーナ・スペシャル・ランチ・セット」(2600円・税込み)を提供している。

価格はビュッフェと同じ。かなりの奮発ではあるが、季節野菜たっぷりの前菜の盛り合わせと、日替わりカレー5種類、タンドーリチキン、ジャスミンライスにナンをのせたメインプレート、さらにデザートにコーヒーまたは紅茶付きという豪華なラインナップの上に、「サービングビュッフェ」(トップ写真)と題してどれもお代わり自由。自分で取りに行かずとも、食べたいものが食べたいだけ楽しめるのだ。

前菜の上のパパドは粉々に砕いて、サラダにまぶすのが基本

前菜の上のパパドは粉々に砕いて、サラダにまぶすのが基本

NY生まれのニルヴァーナは、健康志向の根強いニューヨーカーに向けて、ヘルシーなモダンインディアンダイニングを提供し、セレブリティーも足しげく通う人気インドレストランだった。2002年に惜しまれながら閉店するも、07年に東京ミッドタウン店としてよみがえったのだ。ヘルシー&モダンというスタイルは継承しつつも、メニューはすべて新たに開発したものばかりだ。

香ばしくてほんのりとした甘みを感じるナンは評判も上々

香ばしくてほんのりとした甘みを感じるナンは評判も上々

オープン当時からシェフを務める杉山幸誠さんは、インド料理の基本を大切にしながらも、食材に恵まれた日本らしさにこだわっている。ハフハフしてしまうような刺激的なカレーではなく、控えめなスパイス使いだ。油も極力控えめにして、出来るだけ素材の味わいを生かしているそう。

硬めのジャスミンライスもイイ感じ。サクサクのナンも、定番の「バターチキン」やコクのある「ポークキーマ」との相性が抜群だった。「サンバル」は筆者にとっては少々酸味が柔らかではあったが、優しくてほっとする味わいだ。

得した気分になるおしゃれなデザートプレート

得した気分になるおしゃれなデザートプレート

訪れた日は、小雨が降っていてオープンデッキは利用できなかったものの、扉が外に向けて開かれていて換気も万全。席と席との間隔が広く取られていて快適だった。ゲストは入り口でアルコール消毒を済ませてから店内へ。スタッフはマスクに加えて、ビニール手袋という徹底ぶりだった。テイクアウトもあり、ジャスミンライス付きの「ハニーガーリックチキンカレー」、「ポークキーマカレー」など1200円(税込み)からある。おいしいカレーと安心な環境を提供してくれるニルヴァーナに脱帽だ。次回は、晴れた日にオープンデッキで優雅にカレーランチを満喫したいものだ。

取材当日はあいにくの雨だったが、晴れた日は心地よいデッキもおすすめ

取材当日はあいにくの雨だったが、晴れた日は心地よいデッキもおすすめ

ニルヴァーナ ニューヨーク
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガーデンテラス1F
03-5647-8305
https://www.nirvana-newyork.jp/

PROFILE

熊野由佳

ライター&エディター。徳島県出身。外資系ジュエリーブランドのPRを10年以上経験した後にフリーエディターに。雑誌やWebを中心に、旅、食、ファッションなどをテーマに執筆中。無類の食べもの好きでもあり、おいしい店を探し当てる超(?)能力に恵まれている。自分の納得した店だけを紹介すべく、「実食主義」を貫く。酒好きが高じて「唎酒師(ききさけし)」を取得したが、おいしいワインの探索にも余念がない。

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