キャンピングカーで行こう!

withコロナ時代のキャンピングカーライフを考える 感染リスク抑えた「個人空間」を持ち運び

長い梅雨が明けたと思ったら連日の猛暑。そしてなんといっても、終わりの見えないコロナ禍と、2020年は間違いなく歴史に残る年になりそうです。「アフターコロナ」「ウィズコロナ」という言葉も耳にしますが、さてこの先のキャンピングカーライフをどう考えたらよいのでしょうか。

欧米ではキャンピングカー需要が急伸

今回の新型コロナ禍が、いつ、どんなかたちで収束するのか、誰にも予想がついていません。いずれ有効な薬が開発されて治療方法が確立すれば、恐るるに足らない病気のひとつになっていくかもしれませんが、そうなるにしても、それがいつのことなのか、誰にもわかりません。

ただ言えることは、これだけ長期にわたって全世界的にあらゆる活動の自粛が求められたことで、暮らしはもちろん、経済にも社会にも、さまざまな面で変化を余儀なくされたということです。

結果がどうなるにせよ、いつまでも停滞しているわけにもいかないのは事実。世界のあちこちで「コロナでは死ななくても、このままでは人生が破綻(はたん)する」という悲鳴が上がっています。

さて、行動を制約されることによるストレスはどうやら全世界共通のようです。今年も毎年恒例の「キャラバンサロン」(世界最大級のキャンピングカーショー。例年ドイツで開催)が近づいてきて、海外のキャンピングカー情勢に目を凝らしているのですが、需要と供給のアンバランスとビルダーの苦労がみて取れます。

アメリカでは、コロナの影響でキャンピングカービルダーも自動車メーカーの生産ラインも、一時、稼働停止しました。結果、新車の販売台数は非常に低迷しています。それでいて、消費者の購買意欲は旺盛で、中古車が飛ぶように売れている、という報道があります。多くの販売店の店頭から在庫が消えているようです。

withコロナ時代のキャンピングカーライフを考える 感染リスク抑えた「個人空間」を持ち運び

一方、ヨーロッパも事情はアメリカと同様です。レンタルキャンピングカーの予約サイトでは、例年より予約率が高く、ガイダンスページを読むと「キャンピングカーで旅行することで、すべての人の健康と安全に不可欠なソーシャルディスタンスを保ちながら、これまで以上に自由に旅行できます」という記述もあるほど。マーケット的には追い風であるものの、この機に乗じて台数を増やせないのがつらいところでしょう。

とはいえ、こうした欧米の事情を見ても、何ら参考になるわけではないのも事実です。人口当たりの感染率や死亡率でみれば、日本は欧米に比べればかなり少ないですが、ことはそう単純ではありません。

それでもキャンピングカーライフを楽しみたい

事態の収束が見えない以上、特に東京や大阪などの大都市圏では、まだまだ活動自粛が必要でしょう。しかし必要以上に怖がり続けていては、各地の経済活動は成り立たなくなります。しかるべき対処を怠らなければ感染リスクは下がることがわかっているのですから、都道府県の自粛要請や感染状況を見ながら少しずつ動き始めてもよいのでは、と思うのです。

そう考えたとき、キャンピングカーはうってつけのツールだなとあらためて思います。自宅から車で出発し、宿泊は車の中です。公共交通機関やホテル・旅館を利用する旅とは感染リスクが違います。

withコロナ時代のキャンピングカーライフを考える 感染リスク抑えた「個人空間」を持ち運び

もちろん、コロナ以前とまったく同じ遊び方でいいかと言えば、以下のように、配慮すべき点はたくさんあります。

1.車内にいるのは、基本的には家族だけにする
 キャンピングカー仲間と集まっても、車内には家族以外立ち入らないように。

2.キャンプ場所は間隔をあける
 車両と車両、テントと車両の間隔を十分にあける。

3.集まるときは風通しよく
 仲間と飲み会をするときはリビングシェルのような閉ざされたテントではなく、タープテントなど風通しのよいものを設置すること。ソーシャルディスタンスを確保して、コップや食器の共用はしない。

そのほかにも、以下のような心構えが必要でしょう。

・観光にでかけても人混みは避ける
・途中の買い物や外食でもソーシャルディスタンスをキープ
・ちょっとでも体調に不安があるなら中止すること

実際、ここ数カ月のリモートワークで、キャンピングカーを自宅オフィスにしていた人もいますし、風邪気味だったときにだいじをとってキャンピングカーに「自主隔離」していた人も。自分だけの閉鎖空間として、キャンピングカーには利点が多いのです。

万が一の災害時も、感染リスクが低い避難先に

キャンピングカーが防災上も非常に有益であることは、これまでも繰り返しご紹介してきましたが、この半年の間にもし大きな地震や台風があったら、と思うと、その思いを強くせざるを得ませんでした。

コロナ禍がまったく収束しない中で、公民館や体育館などで避難所生活を送るのは、どれだけ感染リスクが高いことか。ただでさえストレスの多い避難生活ですから、仮に感染対策を万全にしていても、不安は募ります。そんなストレスフルな暮らしが続けば、結果的に免疫機能の低下にもつながりかねません。

でも、キャンピングカーに防災の備えをしておけば、被災時には家族で安全なところへ避難することもできます。感染リスクの少ない空間を持ち運んで、しっかり体を休める環境があれば、避難生活のQOLもより高くなるはずです。

withコロナ時代のキャンピングカーライフを考える 感染リスク抑えた「個人空間」を持ち運び

少しずつ、自分にも周囲に対しても安全に活動を再開するには、他人との接触を最小限に減らしながら旅行ができるキャンピングカーはうってつけ。キャンプ場やRVパークでも、テントの設置場所などを間引いてソーシャルディスタンスを取れるような対応をしているところもあります。

国や自治体が発信する情報に耳を傾け、接触確認アプリをインストールし、その上で、きちんと対策をして安全に旅をする。コロナ禍がいずれ収束してくれる日を待ちわびながら、キャンピングカーなら一足お先に、自由な旅が楽しめるかもしれません。

PROFILE

渡部竜生

キャンピングカージャーナリスト。サラリーマンからフリーライターに転身後、キャンピングカーに出会ってこの道へ。専門誌への執筆のほか、各地キャンピングカーショーでのセミナー講師、テレビ出演も多い。著書に『キャンピングカーって本当にいいもんだよ』(キクロス出版)がある。エンジンで輪っかが回るものなら2輪でも4輪でも大好き。飛行機マニアでもある。旅のお供は猫6匹と妻ひとり。

・YouTubeチャンネル「キャンピングカー坊主めくり」開設!
https://www.youtube.com/channel/UCZzeJtgZFLR0yJLkr052kug

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